雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

思考錯誤

2012-07-30 09:44:27 | 宗教
早朝四時半娘がシクシク泣いていた。

理由はわかっていた。

今年四月から幼稚園に通い始め世間に出た彼女は、まず自分が社会と言われる公の場に出て行かなければならないこと、次いでやがて結婚するなりして僕ら親から巣立つらしいことを察知した。

その別れが寂しいと泣いていた。

以前なら僕と結婚するという話で合点がいったが、父親との結婚は現実的でないと既に知っていた。

「私は出て行きたくない」

脈絡もなくそう宣言することが多くなった。

僕は「別に出て行かなくてもいいんだよ」と言ったりしてその問いへの答えを先延ばしさせようとしたが、ダメだった。

公園に行っても友達と遊ぶ楽しさより僕ら家族でいることを選ぶようになった。

そこで米仏戦争相手に相談をすることにした。

彼との対話が面白いのは、相手の結論を真っ向から否定するところから話が始まるところ。

で決裂しようがそんなことは知ったこっちゃない。

というか話をすることによって弁証法をやろうというわけだ。

だから僕の一連の説明を聞いて彼は、「素晴らしいことじゃないか。充足している証拠だ」と言った。

否定的な僕に肯定的な意見を述べたわけだ。

そこで僕が言った、「子育てに限らないが、現状の判断は未来に繋がるかどうかで判断すべきで、社会化することを余儀なくされている娘が必要以上に内向的になるのは考えものだ」と。

すると彼は、「人生は常に変化を経る。そして必ず次の段階に行くときに寂寥感は伴う。問題は、充足している前段階ではなく寂寥感の克服にあるはずだ」という。

で僕、「ではその寂寥感の克服はどうすればいい?」

すると彼、「社会の楽しさ、交友の面白さ、世界の不思議さを示せばよい」

僕、「それらは親の領域ではない。親が示すとそれは社会や世界ではなく親の有り難みとして伝わるようだ。」

彼、「それなら娘さん自身を親の保護から解いてやればいい」

僕、「それは考えたが、四歳の子供に早くないか?」

彼、「早いかもしれない」

というわけで、新たなカタチのコントロールが必要だということになって、デッサンと合唱の練習を娘と始めた。

今までの絵画は線と色、音楽は旋律だったが、前者には濃淡、後者には役割分担をいれたわけだ。同時に野球の練習も始めた。音楽同様役割分担を教えるためだ。

Foreground

2012-07-22 21:43:55 | 音楽
SanderlingのBeethoven5番と7番を聴いていた。

解せなかったからである。

が、僕の好きなBrahmsではあんなに酔わせてくれる男のこと。

何か理由があってこういう風に演奏しているのだろうと、いぶかりつつ期待しつつ聴き続けて5年は経ったろうか。

今日ついにその答えらしきものがみつかった。

Foreground(前景化)である。

フルヴェンなんかの場合有機体としての曲を意識させるが、有機体はその部分である各部署もあたかも独立した有機体のように振る舞う。

その全体としてではなく部分の力を前景化していたのだと思った。

その部分の美しいこと。

「運命」の第四楽章ってこんなに美しかったっけと鳥肌がたった。

追伸:今週の放射性物質は、3、4回お昼前後に「中」くらいのモレ。数時間で終わりました。今日は夕方で、3、4時間でまだ名残があります。


Generation Gap

2012-07-17 12:06:08 | 震災
大津自殺、暴行容疑などで同級生らを告訴へ(読売新聞) - goo ニュース

日曜の朝、仮面ライダーとプリキュアをみた。

プリキュアはともかく仮面ライダーは、僕がみていたのとかなり違っていた。

武器や技の多様さ、登場人物のひょうきんさ、面白さに、つい子供たちのことを忘れてみてしまった。

いじめも同じ。

先日授業中いじめの話に脱線したら、ほとんどのひとがいじめの体験があった。

これ自体驚きだったが、そんなんで驚きは終わらなかった。

ある女子学生によると、順番にターゲットが代わり、まさに「ゲームのように」行われたのだという。

で、あれを経験すると人生観が変わる、ともいっていた。

それはそうだろう、決定的な人間不信を埋め込むのだから、そんなの体験しない方がいい。

最近学生のどこかに日の当たらない影の部分があるのを感じてきた。

どんなに明るくてもそれがまやかしであるかのような。

その一端はここにあるような気がした。

で、学生たちはいじめに関わった当人として、少年法を替えなきゃだめですよ、と言っていた。

あたかも何も知らない大人たちをあざ笑うかのように。

いじめが遊びとして取り込まれている。

自分の時代遅れもはなはだしいと反省しつつ、娘や息子のことを思うと、驚愕した。





DNA2

2012-07-11 21:15:48 | 震災
買い物に行ったら、美しい女性がいた。

ついみとれていると、かたわらで1歳半の息子もみとれていた。

呆然と立ち尽くし、その女性と目が合っても、ずっと呆けていた。

DNAの力は恐ろしい。

report 70

2012-07-06 10:23:01 | 震災
数日前の夕方から降り出した雨に紛れて、福島から放射線が届き始め、強ではないものの、中レベルが続いています。

飲食物を口にする場合は、よくうがいして下さい。

我が家も口腔内にある放射性物質で水ほかの味が変わり、まだ交換不要なはずの浄水器のフィルター点検など忙しくなって3日も経ってしまいました。

もちろん9日締切の仕事や最近始めたFacebook で知り合った友人との交誼をつい優先させたというのもあるのです。。。

これからはもうちょっと早めにレポートします。