楽天でみなさんも怪しいキャンペーン生活を

楽天ブックスで本を注文したら、広告チラシが入っていた。そんなもの普通は即捨てるのだが、内容に興味をひかれた。見出しは「楽天ＩＤでかんたん参加。クイズで必ずもらえる！常識クイズに連続正解すると選んだ賞品が自宅に届く。」となっており、パソコン、デジカメ、プレステ３などの豪華賞品が並んでいる。

ルールを読んでみると、ウェブサイトにアクセスして欲しい賞品を選ぶと１回３１５円（楽天スーパーポイントでもいいようだ。）が課金され、クイズが出題される。賞品によって１問から３問まであり、全問正解すると賞品がもらえるらしい。賞品によって難易度も違うらしい。

怪しい匂いがプンプンして大好きだ。クイズは結構好きだし、ブログのネタに一度やってみようかと思ったのだが、ネットで検索してみると、最後にほとんど回答できない問題が出題され、しかも制限時間が短くググる時間もないらしい。それに、賞品を送って来ないとかのトラブル事例がたくさん出てくる。取材費も自腹なのでやめにした。

よく読むとこの企画は楽天の企画ではないことがわかるが、楽天といえば、少し前にポイントキャンペーンで大問題を起こしたのを思い出す。楽天カード加入なども高率のポイント付与で釣っているが、もらえるポイントはたった１０日ほどしか使えないポイントだったりするし、気をつけないと条件を満たさなかったりする。

もっとも自分も今回これに釣られて加入したのだが、宣伝メールが次々と来るし、その後、楽天プレミアムカードに少しだけ興味があって申し込み手続を見ようと軽くボタンを押したら、申込み手続ありがとうございます、早く手続を完了してください。」という趣旨のメールが来てあきれた。抗議をしようと思ったがメールアドレスも表示されていない。

別に違法ではないが、楽天の利用はどうも上級者向きのようだ。ポイントがたくさんもらえるという話につられてしまうが、ぼおっとしていると付け込まれてしまう。楽天は、モバゲーがプロ野球に参入しようというのをあんな会社が（とは言っていないがそういう意味だろう。）と言って反対していたが、目くそ鼻くそを笑うの類のような気がする。

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ノルウェイの森ふたたび

およそ２０年前に読んだ（はずの）村上春樹の「ノルウェイの森」をもう一度読んでみた。上巻は赤一色、下巻は緑一色の表紙がツヤツヤで美しく、持って歩くだけでおしゃれな雰囲気であった。当時はそういうブームだったのだろう。カバーを掛けたくない本であった。文庫とあわせて１０００万部売れたらしい。

読み返してみると、ストーリーなどはほとんど忘れており、最初にルフトハンザ機でドイツに着陸するシーンから始まったかな、ぐらいは覚えているものの、ほぼ新しい本を読む気持ちで読むことができた。モノ忘れがひどくなるのも、何度も感動を味わえて得する面もあるようだ。

今読み返しても、なかなかおもしろい作品である。ただ、村上作品の独特の表現、例えば緻密な描写であったり、気の利いた比喩であったり、登場人物のもって回った言い回しであったり、そうしたものがこの作品の場合は前後の作品に比べるとかなり薄められているような気がして、そういう部分が村上ファン以外を巻き込んで国民的ヒットにつながったのかもしれない。

ついでに、映画の方もＤＶＤを借りてきて見たが、こちらは予想どおり今ひとつだった。原作には忠実で（一部重要な部分がカットされているが）、登場人物のせりふもほぼそのとおりだし、どこが悪いというものでもないが、小説とは別のものだ。やはり繊細な村上春樹の作品を映像化するのは、無謀な試みのように思う。

ところで、この映画、７０年代ごろの大学生を描いたものであるが、当時を再現するために、とある大学の築４５年の学生寮でロケが行われたのだが、そこはまさに自分が学生時代の一時期に住んでいた場所である。映画ではあのころ（少し自分と時代は違うが）の演出がされているが、今もほぼそのままの姿で残っているようで、とてもなつかしい。（写真下がその建物）

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