先日、地元の電器店「100満ボルト」で、エプソンの多機能型カラープリンタがなんと5000円ほどで売っていた。いちおう新製品が出た後の昨年の製品ではあるが、これは安い。カカクコムで調べてみると、コピーとスキャナーを備えた最新型のインクジェット複合機カラリオ(いちばん安いPX-404Aだが)でも7~8千円程度で、昨年度のモデルならば5千円を切っている。
一方、これに使うインクはと言うと、エプソン直販で3980円(カカクコムには見当たらない。)。プリンタとインクの価格があまり変わらない。というか、プリンタにはインクが付いているので、昨年度のモデルだとプリンタ本体は1000円以下ということになる。プリンタが安いのかインクが高いのか、納得がいかないビジネスモデルである。
プリンタのインクの容量というのはなぜか公表されていない(たぶん単価が高すぎるからだと思う。)が、ネット情報では1個で10ミリリットルぐらいらしい。これで1050円なので、1リットル当たりにすると10万円を超える。これでは容量を公表できないな。これより高い液体って高級な香水ぐらいだろうか。
さすがに単なるインクだけだとあまり金が取れないので、いろいろ付加価値を付けているが、電子部品を使った残量チェックなど不要で、外からインクが見えるようにしておいて、なくなったら取り替えればいいのではないか。それに、自動的にノズルを洗浄するのでインクがどんどん減るし、インクがあっても最後まで使えない構造になっている。
ところで、インクのコストがバカにならないので、サードパーティー製のインクカートリッジを使っている。こちらも結構高いが、それでも純正品の半額ちょっとで買える。最初は不安だったが、使ってみると特に問題はない。ただし、写真などを印刷して何か月かすると色が変わってくる。緑色の成分が消えて、赤く変色してくるのだ。長く使わない書類などにはいいが、長期保存したい写真などには向かない。まあ、また印刷すればいいのではあるが。
先日、キヤノンのインクカートリッジをリサイクルして売っていたメーカーがキヤノンに裁判を起こされ敗訴した。特許権は普通いったん商品が販売されると「消尽」するが、この場合は特許権は消尽しないと判断された。インクの詰め替えや類似インクについては、特に法律に触れないと思うし、今のところ問題とされていないようであるが、油断はできない。
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