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越中富山の薬売りの光と影

2011-12-06 | 経営・ビジネス

わが家には、富山の薬売りが年に1回ほどまわってくる。富山の薬売りといえば、伝統的な地場産業で、薬をあらかじめ各家庭に預けておき、必要になった時に薬を使ってもらい、その代金は使った分だけ後からいただくという画期的なビジネスモデルである。経営学では「消化仕入れ」というビジネスモデルらしい。来年からはモンゴルでも置き薬サービスがスタートするようだ。

客にとっては、実際に使った(封を切った)分だけ支払いをすればいいので、念のためにあらかじめムダなものを買っておくというリスクがない。必要になったときに薬局にあわてて買いに走る必要もない。とても便利である。業者にとって有利かどうかはよくわからないが、富山オリジナルブランドなども出されており、それなりにメリットがあるのだろう。

ドラッグストアなどで一般用医薬品が安く買える一方で、薬事法の改正で有資格者がいないということで売ってくれない薬も多い。ネット通販も同様である。富山の薬売りは、副作用についての説明や健康相談に応じられる身近なアドバイザーとしても意義があると思う。高齢者の一人暮らしが増える中で、いわゆる買い物難民の方々にはありがたいサービスであると言えるだろう。

しかし、わが家で実態を聞くと、高齢者がちょっと具合が悪いというと、これがよく効くとか言っていわゆる健康食品をかなり勧めてくるようだ。押し売りと違って薬の精算と交換という大義名分があるので、家に入れないわけには行かず、ちょっと疑問のあるものまで断りきれず買ってしまいがちである。高齢者の相談に乗るのはいいが、イメージダウンにならないよう気をつけてほしいものだ。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
置薬商法前世紀の遺物 (ベル3)
2011-12-24 20:24:53
うちでは富士薬品とか
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