つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

もう一つの村上春樹

2013-04-16 | 教養・娯楽

村上春樹の新しい本が発売になった。1Q84に続いて、事前に本の内容は一切知らさないマーケティングである。相変わらず商売上手である。それにつられて発売日に買い求めてしまった。たまたま東京にいたが、丸善や三省堂など大型の書店は何百冊という感じで展示されていた。新聞によると午前0時から売り出したそうで、windows95かドラクエ並みである。ちなみに、三省堂ではオリジナルのフリーペーパーをオマケにもらえた。

タイトルは、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」である。タイトルからして不思議である。それはまだ読んでいないので感想は書けないのだが、村上春樹の本は、もちろん作品にもよるのだが、登場人物の理屈っぽさと絶妙な比喩(メタファー)が印象的である。ワードを入力するだけで村上春樹風になるというサイトもあるほどだ。言葉が練られていて、日本語をとても大事にしている気がする。心のひだに沁みるような表現も多く、楽しみである。

それはそうとして、4月からNHKラジオで「英語で読む村上春樹」という番組が始まった。彼の作品は英訳も多いようで、日本語と英語を対照し、解説する番組である。まだ2回しか聞いていないが、背景となる文化の違いなどから日本語と英語で異なっている部分も多く、なかなかおもしろい。テキストの表紙もなぜか芦屋川のモノクロの風景写真で渋い。ちなみに、今どきラジオで放送されても録音の方法もわからず、生で聞いている。

毎週1回、1年で2作品とスローペースである。上半期は「象の消滅」という短編である。英訳は"The Elephant vanishes"(象が消える。)である。なぜ英語のタイトルでは動詞になっているのかから話が始まる。ちなみに、家人からは、この年で勉強とは立派なものだとか、日本語でもよくわからないものを英語で読んでどうするとか、評価はさまざまである。

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