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常書鴻画伯夫妻の「チョモランマ峰

2021年10月13日 | 妙法

〈絵画は語る〉 常書鴻画伯夫妻の「チョモランマ峰」2021年10月10日

今日も一歩! 共に凱歌の峰へ!
1992年、常書鴻画伯が88歳の誕生日に完成させた「チョモランマ峰」。左下には夫妻の署名。大きさは縦約3・2メートル、横約5・3メートルに及ぶ
1992年、常書鴻画伯が88歳の誕生日に完成させた「チョモランマ峰」。左下には夫妻の署名。大きさは縦約3・2メートル、横約5・3メートルに及ぶ

 芸術の秋を彩る新企画「絵画は語る」。今回は、常書鴻画伯夫妻の「チョモランマ峰」をご覧ください。東京牧口記念会館の1階ロビーに掲げられた大きな絵画です。この絵にまつわる池田先生のスピーチと共に、壮麗な名画に込められた“魂のメッセージ”をお届けします。

 ♦「求道者」には永遠に行きづまりがない。停滞もない。毎日が戦いであり、毎日が前進である。壁につき当たる時があったとしても、たゆみなき川の流れが岩盤をも削りゆくような、“日々挑戦”の、たくましい青年部諸君であっていただきたい。
    
 ♦世界最高峰の山、チョモランマ(=エベレスト)。天をついて、厳然と屹立する堂々たる威容。
 万年の白雪が孤高の姿をさらに美しく彩り、あらゆる小事を見おろして微動だにしない。
 “さあ、どんな嵐でも来い! どんな吹雪でも来い!”――まさに王者の風格である。
 このような人間の王者たれと、日蓮大聖人も、私どもに教えてくださっていると信ずる。
 絵でも高峰の頂を、大空の光が「王冠」のように飾っている。
    
 ♦目を下方に転じると、厳しき登攀に挑戦せんとする幾人かの人々が、小さく描かれている。中国の登山隊がモデルと考えられている。
 巨大なる山へ、大いなる峰へ、一歩また一歩――まさに、わが学会青年部の姿と、私は思う。また、青年部よ、かくあれと、祈るような気持ちで、私は、この登山家たちを見た。
    
 ♦行く手には、苦難もある。嵐や病や孤独との戦いもあるかもしれない。“なぜ自分は、こんな苦しい道を自分で選んだのか”と心が動くかもしれない。しかし負けてはならない。
    
 ♦私どもは大聖人の真の門下であり、地涌の菩薩である。断じて一切に打ち勝ち、使命を果たさねばならない。「広宣流布」は、創価学会員への大聖人の御遺命なのである。
 どうか皆さんは、雄々しく自分自身に挑戦しながら、“最高峰の青春”の道を、“最高峰の人生”の山を、敢然と歩み、登攀していただきたい。

 (1992年4月、全国青年部幹部会でのスピーチ)

一番苦しい時に描いた絵画

 「チョモランマ峰」の絵は、文化大革命の大弾圧を受けた常書鴻画伯が、夫人の李承仙画伯と共に描き上げたもの。1990年11月、常画伯は、この主題を最初に制作した時の真情を、池田先生に語った。
 「これは、文化大革命が終わった直後、私たちがいちばん困難な時期に描いたものです。
 今は苦しいけれども、二人で文化の世界の最高峰をめざそう。そのためには、まず自分たち自身の孤独を乗り越え、すべての艱難を乗り越えて進もう――そんな思いで、私たち二人だけの力で描き上げたものです。だれの手も借りていません。
 文化に貢献し、“世界の最高峰”におられる池田名誉会長もまた、今日にいたるまでの戦いの途中で、だれにもわからない孤独を乗り越えてこられたことと思います」


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