Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ガーネット・ミムズ / Garnet Mimms

2009-11-15 | Soul
本日はガーネット・ミムズです。
話の取っ掛かりが少なくて聴いたことがない方にご説明するのは難しい人で、たいていはジャニス・ジョプリンが歌ったクライ・ベイビーを歌っていた人という扱いになってしまうようです。



前回のスマイリー・ルイス、デルズのマーヴィン・ジュニア、JT、ジョン・エドワーズ、ビリー・エクスタインなど、今迄とりあげた人々も良い喉を持っていました。ミムズもこれらの人たちよりハイトーンですが、やはり素晴らしい声の持ち主です。一般的な意味ではミムズだけが綺麗な声と言われるかも知れません。

プロデューサーはジェリー・ラゴヴォイ。私が聴くこの時代の物の中では最も都会的な匂いがします。例えば、.....隣人のラジオ、諍いを起こすカップル、鳴き続ける猫、夜中に歌う酔っ払い、こんな通りはまっぴらだ、心の平安を求めて...何処か良い所があるはずだ.....なんて歌ったりしています。ドリフターズの「On Broadway」などに通じる「都会」を、ガーネット・ミムズの歌に感じます。



タイは少し変わった色使いのグレナカート。シルク・ウールのポケット・スクェア。パンツはカバートクロスで、庭仕事しても薔薇のトゲなど透しそうもない目のつまった織物。
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スマイリー・ルイス / Smiley Lewis 

2009-11-14 | Soul
  もうすっかり秋らしくなってきました。
先日、夕刻に買い物に出ると、鳥が固まってねぐらを求め、木から木へ移動していました。夕焼け空をバックに羽ばたく時、こちらから見て尾か頭が正対すると鳥の体は小さく見えます。逆に腹や背が正対すると大きく見える。一瞬きれいに纏まって、背か腹を向け斜め上方へ黒いシルエットとなって飛び立ちました。本物の千鳥格子だぁーと、夫婦して喜びました。



 画像のLPジャケットは、多分後年のリサーチで見つかった本人の結婚式の日のスナップかと思ったら、娘の結婚式の日のものだそうです。CDでしたらジャケットは並なんですが、もっと代表的な曲を網羅した盤があります。

スマイリー・ルイスの音楽は、ニューオリンズのR&Bという分野にカテゴライズされます。背景となるニューオリンズの街の風土は、独立宣言以前からフランスが入植していたり、国全体から考えても独特な歴史を辿った為に醸成されたと言います。

その独特なニューオリンズ音楽の中にあっても、スマイリー・ルイスはひときわ味わいのあるミュージシャンでした。一つには独特な声質がありますが、曲と演奏の充実がかみ合った時の、一丸となって転げていくような勢いのある機関車みたいな歌唱は素晴らしいの一言で、病みつきになります。 
(*個人の感想であり、効用を表すものではありません。)



モス・グリーンのヘリンボーン地に青のオーバー・ペイン。シャツはロイヤル・オックスフォード地に青の千鳥格子。茶色というよりチョコレート(ミルク入り)色のウール・タイ。
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ローラ・ニーロ/ Season of lights

2009-11-13 | Rock
 ある程度年配の方には懐かしいのではないでしょうか、ジャケットのイラストは谷内六郎です。この盤も「光の季節・コンプリート」というCDで、6曲多く入った物が出ています。1976年のライブを収録した盤でJohn Tropea,Michael Mainieri,Richard Davis,Andy Newmarkなど、バックは9人。



9月下旬、たいへん天気の良い日でした。お誘いを受けたので、中目黒で美味しいお昼をゆっくりいただいて店を出ると、すぐ脇に川が流れてました。何種類かの鳥が水遊びをしていて、見ているこちらも気持ち良くなるくらい本当に麗らかな日でした。..........美味しそうな鴨が........、あっ、それじゃアグネスか。

そのあと歩いて恵比寿まで行き、ビール祭りみたいなイベントに腰を落ち着けると、暫くして若い女性のステージが始まりました。歌を聴きながら、何処か聴いたことがあるような空気感だなとか、こういう感じの歌い方の初めは誰かなとかボーっと考えていたら思い出したのが、ローラ・ニーロのライブ盤でした。
この盤で聴ける音が、私には空気の澄んだ薄暮の時間帯を思い起こさせるようです。

聴き返してみたら、ローラ・ニーロは思ってたより滑舌はっきりしていて、歌自体は当日の女性と似てませんでした。

海辺にある横須賀の美術館で、谷内六郎の常設展をやっていて、週刊誌の表紙に使っていたものの原画を見ることができます。



この濃茶のカシミヤ・タイはナポリのタイ専門店で買ったものです。オーナーが言うのには、日本からも何社か買い付けに来たことがあったそうですが、「あなたが選ぶ物は、他の日本の人が選ぶ物と明らかに違いますね。」とのこと。普段どこのタイを使っているか、どういう物が良いと思うか尋ねてくれたのですが、余計な事を言って余所と似てしまっても困るので、役に立ちそうな所だけお話して、僭越でしたがその店のタイの良い所を称えて帰って来た記憶があります。そんなこんなで狭い所なのに、意外に長居してしまいました。
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デルズ / The mighty mighty Dells

2009-11-12 | Soul
 今回は、風の街シカゴ出身のデルズです。
今まで出したアルバムもかなりの数に上りますし、人気の盤も少なくないと思いますが、その中でも好きな一枚です。1974年、ドン・デイヴィスのプロデュース。
タイトルに合わせた、この安直なイラストに思わず頬が緩んでしまいます。



1985年のクリスマスの頃、デルズは来日しました。
ミュージック・マガジンだったと思うのですが、その時のインタビューが翌月くらいに載りました。インタビュアーが「クリスマス・ソングも演るんですか」との問いに「サンタクロースなんていないことが子供の頃から分かる環境で育ったから、そんなの演らないよ」となるほどの答えに、思わず笑った記憶があります。

ステージは、永いキャリアを誇るさすがの内容で、プロフェッショナルの芸を堪能しました。
乗せる所聴かせる所おす所ひく所、マーヴィン・ジュニアは喉から血が出るんじゃないかと心配になるくらい全力投球です。
曲もこんなによい歌が次々に、と思うくらい聴かせます。

ステージ上はおじさん、フロアは殆んど男のソウル・ファンという今振り返ると異様なクリスマス空間でしたが、そんな妄念を吹き飛ばす、年末なのに汗ばむ夜でした。



今回はシャツが青・ボルドー・カーキ3色使いのタッターソール。カシミヤ・タイ。シルク・ウールのポケット・スクェア。
このジャケットは、ミラノの仕立屋さんの作で、素材はウール90%、カシミヤ10%。
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フレッド・アステア / Fred Astaire

2009-11-11 | Soul
 今日の一皿と言いながら料理が出たことはないのですが、今回はフレッド・アステアとジュディ・ガーランドの映画「イースター・パレード」の場面を描いた皿です。アステアに夢中になっていた頃、雑貨屋さんで見つけました。



私のまわりでも、顔が苦手とかミュージカルに馴染めないとかの理由で、フレッド・アステア食わず嫌いという人は割といます。
逆に服飾関係でない人のほうが、お薦めすると殊のほか喜んでくれて、はまる人も多いです。

ある日、休日で映画館のそばを通りかかると、1930年代RKOのアステアの映画が新しいプリントで上映されているとありました。見ると次の回がちょうど始まるところ。後から思うと偶然とは言え幸運でした。面白かったですね、見終わった後は足取りも軽くなっていました。その日は「トップ・ハット」だったと思うんですが、日をかえてそこで上映した3本全部見終わる頃には、中毒になっていました。

衣装も、普段日本で見る機会の少ない礼装がふんだんに見られますから、もちろん興味深いです。しかし、もっと目を奪われたのは、池波正太郎の幼馴染みが「外人にも粋なやつがいるもんだね」と評したというように、何気ない身のこなしや、誰にも真似のできないダンスです。ヌレエフなどの称賛を引用するまでもなく、芸を極めようとする人が一生のうちにとどき得るであろう到達点を、多くの人が楽しめる映画という形で残してくれたのは幸せな事でした。

ジェームス・キャグニーの自伝だったかアステア自身の伝記だったかで、偶然出会えた二人が意気投合して、ダンスの話で盛り上がったり、役柄に相反してアステアの方がべらんめぇ調だったので笑った話など、また、どれくらい完璧主義者であって厳しいレッスンを課していたか、それ故他の役者によるどんな伝記映画も作ってくれるなという遺言など、スクリーンの外の話も興味が尽きません。

そうして、RKOからMGMとソフトを集めて色々調べて行くうちに、当時のハリウッド・スターは衣裳を自前で用意しており、自らをより引き立ててくれるスーツやジャケットを求めて、折に触れロンドンやパリで評判の仕立屋を訪れていたことが分かってきます。

RKO時代の作品はもちろん全て白黒ですが、MGMとかパラマウントの「パリの恋人」、また「あしながおじさん」はカラーになっていますので、違和感は少ないかも知れません。また、人によっては着こなしがとても参考になると思います。
例えば、イタリア人のウェル・ドレッサーLuciano Barberaは直立時の股下の理想的な長さについて、「あなたの靴下は見たくないけど、靴はもっと見たい」と一流のユーモアで表現していますが、その最良の手本をアステアの映画では解り易く見ることができます。



ブルーのヘリンボーン・ジャケット。シャツは淡い茶とブルーのタッターソール。美味しそうなオレンジ色のウール・タイ。
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ジョニー・テイラー / Johnnie Taylor

2009-11-10 | Soul
WANTED ONE SOUL SINGER
なんてグッとくるタイトルでしょう。



このレコードは1967年の物で、今普通の感覚で聴くと相当濃厚だと思います。そういうのが殆んどなんですが。バックはMG's。JTともども硬質で、無駄のない音作りは愛想がないくらいシンプルです。
翌年くらいから、プロデューサーにドン・デイヴィスが迎えられヒット連発のスターへと駆け上がって行きます。そのStax時代の代表的な20曲くらいが網羅されたCDを、一時期毎日のように聴きました。どの曲もそれぞれ印象的なモチーフがあり、ベスト盤という以上の味わいがJTの歌にはあります。

亡くなる前、何度か来日の話が出ては消えということがあり、マラコから出ていたライブ映像で渇望を癒していましたが、実現しなかったのは残念なことでした。



今回もライトの加減か靴が赤っぽく写ってますが、本来はタイと同じくらいの濃茶です。
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コーネル・デュプリー / Teasin'

2009-11-09 | Others
前回の話から、本日はコーネル・デュプリーです。
画像の盤は、1974年の「Teasin'」。一緒に演っているのは、バーナード・パーディー(ds)チャック・レイニー(b)リチャード・ティー(kds)ラルフ・マクドナルド(per)などにホーンが付きます。
この当時、東でも西でもスタジオ・ワークと言えば、この人達のうちの誰かがあるいは揃って、様々な人のバックを付けていました。知らずに聴いていた中にも入っていたりします。
メジャーなところでは、アリサ・フランクリンやクインシー・ジョーンズ。
少しマイナーでDonny Hathawayのほとんど、そして原点となったKing Curtisの録音の数々。



この「Teasin'」には、同郷の先輩キング・カーティスの曲や、子供の頃聴いたであろうゲイトマウス・ブラウンの「オーキー・ドーキー・ストンプ」、チャック・レイニーのソロや後年のStuffでも演るエリック・ゲイルの曲など入ってます。
その後、ジョー・コッカーのレコーディングに参加してジャマイカに行ったメンバーで盛り上がったのか、「スタッフ」を結成します。

日本人のレコーディングにも呼ばれていますが、本田竹曠「It's great outside」のタイトル曲だったと思うのですが、コーネル・デュプリーにソロが廻るといかにも気持良さそうに情感たっぷりに入り始めて、イマジネイションを刺激される曲調の故か止まらなくなって最後フェイド・アウトというのが、良かったですね。



タイとポケット・スクェアは同じように見えてしまうかもしれませんが、もちろん別です。靴の色も画像どうりですと明るすぎで、実際はもっと濃いのですが...
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David T. Walker

2009-11-08 | Jazz
  8月初旬に波平夫妻、サチコさんに誘っていただいてMarlena Shawのライブを聴きに行きました。
画像の盤は、何かの理由でここ最近日本で人気だったらしい1975年の代表作です。このライブには、レコードでバックをつけているハーヴィー・メイスン(ds)チャック・レイニー(b)ラリー・ナッシュ(kds)デビッド・T・ウォーカー(g)が帯同して人気盤を再現するのかとみんな言っていたのですが、その通りになりました。息切れ足腰の弱り等多少有りますが、音楽は全然ヨレてなくて皆さん元気そうで良かったです。会場もあたたかい雰囲気で、良い晩でした。



 遡ること16年前、横浜の造船所跡ドックヤード・ガーデンの杮落としだったと思うのですが、バーナード・パーディー(ds)をバンマスとするチャック・レイニー、ルー・ドナルドソン、サニー・フィリップス、パンチョ・モラレスなど8名が大所帯で来るというチラシを偶々もらって職場の壁に貼っていました。当日仕事で時間が切迫していて、諦めそうになるのを皆に励まされ、小さい時から世話になったB・パーディー、C・レイニー、そしてギターはコーネル・デュプリーだし、急いで駆けつけました。

あいにく風の強い日だったと思うのですが、ビールを買って会場に近づくともう音を出し始めています。会場はガラガラで好きな所にすわれます、でも何だかギターの音が違う。

そしてすぐB・パーディーのカウントに続いて一曲目が「Tighten up」。天井のない夜空にぬけるイントロのホーンからリフへ続くあたりは本当に気持ち良かった。その頃には、コーネル・デュプリーでないのは分かっていました。
そしてウォーム・アップが終わろうかというあたりでB・パーディーが演奏しながらMCを始めます。「コナサンミンバンワ、残念ながら来るはずだったMr.コーネル・デュプリーは今日来ていません。でも、皆さんがっかりするにはおよびません。何故なら...on guitar,Mr.David T. Walker!」

そこから手クセ横溢のソロが炸裂。寒いのもあったんですが、鳥肌たちました。もちろんDavid T.にも色々な盤で、同じくらいお世話になっていたんで悪かろうはずがありません。

あとから分ったんですが、翌日から東京でライブがあり、私たちが聴いたのは来日初回の演奏でした。ラフでリハーサルみたいだったのですが、みたいではなかったんですね。そのラフさ加減がすごく良くて、勿論あとのお酒も美味しくなった覚えがあります。


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June Christy

2009-11-07 | Jazz
 今日は、ジューン・クリスティです。
前回のアニタ・オデイを聴いていた頃、キャピトル・レコード時代のジューン・クリスティも並行して毎日のように聴いていました。今回も内容でなく、絵柄で分かり易いのを代表に選びました。先に歌を散々聴いた後、二人がたどった人生をライナー・ノーツ等で読みました。前後して所属したバンドが同じだったりで、一緒の括りというより似ていると言われていたそうです。でも、そんなに聴いたので、私にはもちろんルックスと同じくらい違って聴こえます。有名な「Something cool」や、CDで2in1に編集されたもの、コンピレーションと、人気が衰えないのか様々な物があります。ダブっててもリマスターとか、つい買ってしまいますが「Give me the simple life」が入ってるだけで、喜んでしまいます。



レコード・ジャケットで見る限り、かなり永い間このヘア・スタイルだったみたいですが、このへんもユニークでいいですね。



ブルーのシャツはヘリンボーン・ストライプ。タイはクリームの地にプリントのペイズリー、四つ折りの構造で生地自体も膨らみ感のあるもの。
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Anita O'day

2009-11-06 | Jazz
  本日は、アニタ・オデイ。
LPジャケットは絵柄の良さから「Waiter,make mine blues」を選びましたが、1950年代前半から10年強ヴァーヴ・レコードに吹き込んだ物のほとんどが好きで、特に輸入盤で曲数がふえている前半の物を、ひところ毎日のように聴いていました。その間1958年にスタイリッシュな映画「真夏の夜のジャズ」が撮られています。私共より先輩の方々は、ファッションの面でも影響をうけた方も多いのではないでしょうか。



紺とグレーの組み合わせでしたら、中に何を合わせるか靴は何を履くか、着る人の数だけ組み合わせにも可能性がありそうです。かえってそこに、普段どう着ているか露わになる余地もあり、もっとその人らしい組み合わせは、とか考えてしまいます。


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Steve & Eydie

2009-11-05 | Jazz
 ヤンキース松井選手、本当に良かったですね。

今回はスティーブ・ローレンスとイーディ・ゴーメのおしどり夫婦です。前々回のような心配はないと思います。
旦那さんの方は、映画「ブルース・ブラザース」でサウナ風呂の場面に出てくる人です。他にはまだ見ていませんが、オーシャンズ11には夫婦そろって出て来るそうです。LPジャケットの奥さんの絵は写真と似ていません。




1960年頃の作品で、プロデュースとアレンジを兼ねるドン・コスタのセンスと、二人の工夫が活かされ楽しい内容になっています。画像の盤はコンピレーション物ですが、今ではCDでいろいろ有りそうです。
「This could be the start of something」「I've heard that song before」の2曲が入っているとうれしいですね。



このバスケット・ウィーブのような組織の紺ジャケットは、糸の撚りが強く密度が高いので手に持つと重いです。いつだったか、かわいそうに半年ほど何かの下敷きになっていたのですが、一日二日ハンガーに掛けておいただけで自然に復元してしまいました。生地はE・Thomasの物。
タイはカシミヤ80%、絹20%で、一般的なウールやカシミヤ・タイより薄くてそこそこのボリュームも感じさせます。私自身は冬素材のタイを好みますが、今だったら扱い易さや見た目から、このくらいの物が喜ばれるのかも知れません。
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D.Reinhardt+S.Grappelli+ポール・ボキューズ

2009-11-04 | Others
画像は1973年公開ルイ・マル監督「ルシアンの青春」のサウンド・トラック。音楽はジャンゴ・ラインハルト(1910~53)の遺したものを、とても巧く使っています。
ギタリストのジャンゴは20歳頃から、ヴァイオリンのステファン・グラッペリと一緒に弦楽器だけの五重奏団を結成して数多の録音を遺し、それがまた多くのフォロアーを生みます。

昔、久米さんが司会していたニュース番組に、ある晩90歳になったかどうかのステファン・グラッペリがゲストで招かれていました。黙っている時は、もちろん普通のおじいちゃんでしたが演奏になると素晴らしい香気を放ちます。
そして、何か他のインタビューとの記憶違いかもしれませんが、ワインと御婦人がいかに自分の人生に喜びを与えてくれたか、について語ったような気がします。まるでジャン・ルノアールの映画に出てくる人物が目の前に現れたようで、嬉くなってしまいました。



 ポール・ボキューズの自伝(リヨンの料理人/須山泰秀訳.晶文社)を読みますと、この映画に関して書かれた箇所がありましたので、引用させていただきます。

「コロンジュの仲間の多くは親独義勇軍か、対ソビエトのためのフランス義勇軍に参加することを選んでいた。そして歴史は彼らを有罪としたのである。戦後しばらくの間、私たちはにらみあっていた。徐々に和解していくには、映画「ラコンブ・ルシアン」が封切られる必要があった。すべての芸術作品と同様、ルイ・マル監督のこの作品は、若者が経験したことだけでは知りえないことを理解するのを助けてくれた。」

また、別の話なのですが、私のブログにも少し力を与えてくれる下りをご紹介させていただきましょう。

「もっとも優れた料理は、その日入手できた素材、旬の素材を生かした料理でもある。月日はある慣習、しきたりにのっとって流れていく。
私たちも気分の良し悪しや、生活の仕方などの部分で明らかに自然の影響下にいると言える。その日の気分、リズムなどに応じて身につける服を選び、食べるものを選ぶ。暦を参照し、山羊のチーズ・ピコドンは七月中旬からおいしくなるとか、帆立貝は秋から冬が終わるまでが滋味豊かになるとかを知っていることで、うっとりするようなメニューを作ることができる。私は四季のつながりや風情が好きだ。」



今回のシャツは、エクルーのベースにボルドーのヘアライン・ストライプ。遠目にはくすんだピンクの様にも見えますね。
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Bonnie Bramlett / Lady's Choice

2009-11-03 | Rock
今回は、3回目に登場したDelaney & Bonnieの奥さんの方ボニー・ブラムレットです。このレコードは1976年の作品で、よそのご家庭の問題なのでよく分かりませんが、その間に別れてしまったようです。ジャケットの絵柄が物語ってます。あの「海の妖精」みたいな名前.....クリオネじゃなくて、プラリネじゃなくて、独り寝...の図ですね。



ボビー・ブランドのTwo steps from the bluesや、J.B、サム&デイブ、サム・クック、ジミー・リード、スモーキー・ロビンソン、ボブ・ディランなどの歌をグレッグ・オールマンやボビー・ウィットロックらとのデュエットを交え、楽しく聴かせてくれます。マッスル・ショールズ・スタジオのミュージシャンとキャプリコーン・レコードからのゲストという、今となっては豪華なバックを用意して盛り立てます。
その後も素晴らしいプロデュースが続くことを願ったのですが、このアルバムがもしかしたらセールス的に芳しくなかったのか、また元の路線に戻って、名前を聞くことも少なくなってしまいました。

10年くらい前でしょうか、友達の波平君がニューヨークか何処かに出掛ける前に、現地のライブ・ハウスの予定表を見せてくれました。そこにボニー・ブラムレットの名前を見つけた時は嬉しかったですね。もちろん向こうはご存じないんですが、旧知の人に会ったような気持ちになりました。



今回のシャツは濃紺のストライプ。タイのベースはあまり使わない黒なのですが、画像くらいのサイズだと一緒に見えます。
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Bobby Bland / Two steps from the blues

2009-11-02 | Blues
  アルバム・タイトルに引っ掛けたこのレコード・ジャケットはどうでしょう。
なんとも言えない色使いではないですか。今回はブルース・シンガーのボビー・ブランドです。
デュークでのアルバムは、魅力的なバンド・サウンドの付いたスタンダード化するような曲と、昭和歌謡(戦後に近い...というより'50年代後半の録音なので普通か)のような弦が付いたものが混在しています。



この時代ボビー・ブランドはジュニア・パーカーと共にデューク・レコードの2枚看板でパッケージ・ショーやソロで全米を巡っていたのではないでしょうか。現在の日本的感覚では解りづらいかも知れませんが、ご婦人には大人気で、見たことはありませんが黄色い声も飛んでいたそうです。

ボビー・ブランドは何度か来日しています。ギターのウェイン・ベネットが帯同して来た時、一度だけ行きました。2人とも立派な体格で、ステージが小さく見えたのでした。
ご婦人の声はまったく飛ばず、日本でのこの手のライブ特有の男ばっかりだったと思います。さぞ本人も息苦しかったことでしょう。
その前後だったかマラコ・レコードに入った頃から、歌っていてこぶしをまわすところで鼻が鳴るようになりました。今年テレビ番組で、鼾のメカニズムを解説したのがいくつかありましたが、ボビー・ブランドの体型はズバリ該当しそうです。



 画像ではうまく柄が出ていないかも知れませんが、バーズ・アイです。ミラノの仕立屋が店に置いている既製服。大きめのカラーがこの一派の特徴の一つ。
今回はこのスーツに対してタイとポケット・スクェアは同じで、シャツだけ変えてみようと思います。1回目は白のロイヤル・オックスフォード。
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John Edwards

2009-11-01 | Soul
 昨年、マンハッタンズのリード・ボーカルだったGerald Alstonがサム・クックへのトリビュート・アルバムを出しました。彼より先にもサム・クック・フォロワーと呼ばれるシンガーが何人かいます。今回の主人公ジョン・エドワーズもスピナーズに所属していた時代に、サム・クック・メドレーを吹き込んでいますが、素晴らしい聴きものの一つです。



このジョン・エドワーズのLPジャケットを見ると、時代も時代でアメリカとは言え、その衣裳どこに売ってるんですかというようなイデタチに、思わず手に取るのも憚られるルックスです。でも内容はかなりのものです。
今ではもっとノーマルなジャケットの英国盤CDで、この時代をコンピレーションで聴くことが出来ます。



このジャケットは、パリの仕立屋が自分の店で展開するイタリア製の既製品で、このモデルの肩パッドはとても薄いものを使っています。
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