日常と関係ありませんが、今年は4月21日がイースターだったそうです。
私には映画「イースター・パレード」と、その主題歌でもあるアーヴィング・バーリンの曲のイメージです。
初めて見た二十代後半には何とも思わなかったですが、I.バーリンのその曲はじわじわ良くなって来ました。
もちろん曲や往年の録音が変わったりしませんから、自分の感覚が変わってきたんですね。
傘がない時に降られて雨の中歩いたりすると、映画の中でピーター・ローフォードとジュディ・ガーランドが雨の中の散歩の楽しさを語る台詞を思い出して、そういう文化もあるのかと思います。
また劇場の楽屋口を描いたシーンで、通りかかる学生だったかP・ローフォードがラクーンファーのコートを着ていますが、当時の大学生には比較的ポピュラーなカッコだったことが後から分かりました。
(同じスタイルでビーバーを使ったものもありますので、一概に判別はつけられませんが)
そういった仕事上の興味をはるかに凌ぐのは、アステアとガーランドの歌とダンスです。
アステアの伝記を読むと、芸人一家に生まれ幼い頃から鍛え上げられたガーランドのセンスを、アステアがいかに高く評価していたか分かります。
一度引退しながら50年代のMGMに復帰したアステアは、昔以上の完璧を求めたと思いますが、それを唯一実現できそうだった相手がJ.ガーランドで、「イースター・パレード」の成功を喜んだ会社もアステアも次回作にも共演を望みましたが、それを阻んだのがガーランドのクスリへの依存だったそうです。
その頃ガーランドは様々な不安から友人知人へ相談を持ちかけ、例えば出版社ランダム・ハウス社主ベネット・サーフの著書「アット・ランダム」にそういう下りがあります。
後年「 That's Entertainment 3」でこの映画からカットされたJ.ガーランドのシーンが紹介されました。
劇場公演のシーンでそれぞれソロがあり、ガーランドが「ダブルのタキシードの上着にストッキング」で歌い踊るシーンが撮影されていましたが、アステアに見いだされ、次第にものになって行くという役どころにしては洗練され過ぎていて、不自然な為カットされたという話があります。
実際のステージでも得意としていたスタイルなので思い入れがあったのか、結局他の作品でそのスタイルは使われました。
何年か前ご近所の白井さんとどこかへ出かけた帰り、駅に着いて何かの話からイースターが近いとかそんなお話をすると、思わず「イースター・パレード」を口ずさんでいらっしゃいました。
これを書いているバックでエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングのデュエットが流れていますが、その中に何曲もアステア主演の映画からの曲があり、当時の人気のほどが伺えます。
と言うわけで何度も書いた話をしてますが、今月何でもかんでも最後に「平成最後の〜」って付けてました。
でも「平成最後のイースター...」って言ってみたら、何かヘンですね。
私には映画「イースター・パレード」と、その主題歌でもあるアーヴィング・バーリンの曲のイメージです。
初めて見た二十代後半には何とも思わなかったですが、I.バーリンのその曲はじわじわ良くなって来ました。
もちろん曲や往年の録音が変わったりしませんから、自分の感覚が変わってきたんですね。
傘がない時に降られて雨の中歩いたりすると、映画の中でピーター・ローフォードとジュディ・ガーランドが雨の中の散歩の楽しさを語る台詞を思い出して、そういう文化もあるのかと思います。
また劇場の楽屋口を描いたシーンで、通りかかる学生だったかP・ローフォードがラクーンファーのコートを着ていますが、当時の大学生には比較的ポピュラーなカッコだったことが後から分かりました。
(同じスタイルでビーバーを使ったものもありますので、一概に判別はつけられませんが)
そういった仕事上の興味をはるかに凌ぐのは、アステアとガーランドの歌とダンスです。
アステアの伝記を読むと、芸人一家に生まれ幼い頃から鍛え上げられたガーランドのセンスを、アステアがいかに高く評価していたか分かります。
一度引退しながら50年代のMGMに復帰したアステアは、昔以上の完璧を求めたと思いますが、それを唯一実現できそうだった相手がJ.ガーランドで、「イースター・パレード」の成功を喜んだ会社もアステアも次回作にも共演を望みましたが、それを阻んだのがガーランドのクスリへの依存だったそうです。
その頃ガーランドは様々な不安から友人知人へ相談を持ちかけ、例えば出版社ランダム・ハウス社主ベネット・サーフの著書「アット・ランダム」にそういう下りがあります。
後年「 That's Entertainment 3」でこの映画からカットされたJ.ガーランドのシーンが紹介されました。
劇場公演のシーンでそれぞれソロがあり、ガーランドが「ダブルのタキシードの上着にストッキング」で歌い踊るシーンが撮影されていましたが、アステアに見いだされ、次第にものになって行くという役どころにしては洗練され過ぎていて、不自然な為カットされたという話があります。
実際のステージでも得意としていたスタイルなので思い入れがあったのか、結局他の作品でそのスタイルは使われました。
何年か前ご近所の白井さんとどこかへ出かけた帰り、駅に着いて何かの話からイースターが近いとかそんなお話をすると、思わず「イースター・パレード」を口ずさんでいらっしゃいました。
これを書いているバックでエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングのデュエットが流れていますが、その中に何曲もアステア主演の映画からの曲があり、当時の人気のほどが伺えます。
と言うわけで何度も書いた話をしてますが、今月何でもかんでも最後に「平成最後の〜」って付けてました。
でも「平成最後のイースター...」って言ってみたら、何かヘンですね。