Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

今季のF/W 最終回です。

2010-01-31 | Jazz
  今回は一月末日でもあり四回にして、次回から春夏物に移行いたします。
都合により、二月十日くらいを予定しておりますので宜しくお願いします。



先日、大泉さんのお誘いをいただいて数か月振りに神楽坂まで出かけました。
大規模な工事をしている所もあったり、多少変わっている部分もありましたが、平日の午後一時過ぎで人出で賑わっているのは変わりありません。甘味処「紀ノ善」は席を待つ人でいっぱいでした。

大泉さんは学生の時、工業デザインの勉強をしにイタリアへ行き、そのまま暫く居ついてしまったそうです。

日本で当時若者に人気だったブランドでアルバイト経験があったからか、社交的で暇だったからか、渡伊後日本でブームになる伊デザイナーズ・ブランドの買い付けにやって来る商社やアパレルの通訳から始まって、手配や手続きを面倒みている内に、勉強そっちのけで会社まで起こしたとの事。

その後、バブルそして崩壊があり紆余曲折あったそうですが、先頃その始末にも一段落付き愁眉を開いたという感じで、本当に良かったです。
初めて会った四年前からずーっと変わらずラテン系のノリで明るく、時代小説が好きで、ちょっと抜けていてエッチで、でも一生懸命という愛すべき人です。

当時のデザイナー物ばかり扱っていたからか変な物見過ぎたせいか、大泉さんは好みが極端に偏っていて色は時代劇の浪人の着物みたいな色ばかり着ているので、人生の先輩なのによくからかっていました。

ある時お土産に渡した京都の「阿闍梨餅」を、一度に五個も食べる子供のような人です。



使った記憶のない英国シルクのタイ。
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The Jazz Soul of Porgy & Bess

2010-01-30 | Jazz
 今日はジョージ・ガーシュインの「Porgy & Bess」を、ビル・ポッツという人がビッグ・バンド・ジャズにアレンジした一枚です。
バンド名は「The Porgy and Bess All-Stars」となっていて、最近の日本映画の「○○製作委員会」みたいなネーミングですが、アル・コーン、アート・ファーマー、ズート・シムズ、フィル・ウッズ、ビル・エバンス、ボブ・ブルックマイヤー、チャーリー・パーシップ等が参加しています。1959年録音。



散歩をしていると、日当たりの良い所なのか梅の花がすっかり綻んでいる木があったり、明らかに日が長くなってきたり、小さな変化に気づかされます。

そんな花や、夕焼けの刻々と移り変わる色合いを見ながら、ぼけーっと考えていました。
花は花弁・葉・枝とそれぞれ色が違ってもその組み合わせに何の齟齬もありませんし、夕焼け雲もまた変化する何色かの色同士の間に全く不自然さはありません。自然って言うくらいで.....

そんな馬鹿な事を考えていると、向かいから歩いて来た御仁のタイが目に飛び込んで来ました。「なんて色でしょ、不自然な... 」



今回は三回ともタイ、ポケット・スクェアは全てシルク。
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ジミー・リード / Jimmy Reed

2010-01-29 | Blues
 今回は以前書きました、リュック・ベッソン「グレート・ブルー」に聞こえる「グレーとブルー」の組み合わせプラス、ストライプ・タイ二日目です。
この上下でしたら何を合わせようが大抵の物はOKなので、LPジャケットから色を採ったタイを合わせてみました。今回のストライプも何処かの団体に帰属する色の並びではないと思いますので、外国人に会っても心配ないはずです。



画像の盤はヴィー・ジェイ・レコードのジミー・リード。
チェスに強豪がひしめいていた'50年代シカゴのブルース・シーンにあって、全く異なるアプローチでビッグ・ネームになったリードは、チェス・ビッグ4等と比べると軽くユルーイ感じの曲調が多い印象があります。

しかし単にゆるいだけではない魅力がある事は、リードの曲をカバーするミュージシャンが多い事でも解ります。バックを支える強靭なバネのようなエディ・テイラーのギターやアール・フィリップスのドラムスを得て、独自のブルース・ワールドを展開しました。


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ゲーリー・クーパー / Gary Cooper

2010-01-28 | Others
 今回は百回目を記念して、ゲーリー・クーパー。
クーパーは1901年、意外なようですが判事の子としてモンタナ州に生まれています。本を読むより、牛や馬の世話をしたり自然の中で遊ぶ方を好んだキャラクターが、後年多くの人に好かれ、アメリカ人の理想像として見られたような人物像を形作ったようです。

娘が出版した家族の写真集には、クーパーが学生の時ノートに落書きしたカウボーイの絵が挿入されています。



若い時にはメイル・ビューティーと呼ばれたくらいなので、モテたクーパーも結婚後は落ち着いていたようですが、良く知られているように四十七歳の時「摩天楼」で共演した二十二歳のパトリシア・ニールと恋に落ち、一時は家を出てしまいました。

当時はモラルが厳しかったので、普通こうなるとその度に離婚・結婚を繰り返したりするスターが多かったのですが、クーパーの妻はカトリック教徒で離婚できず、クーパーもまたそこまで踏み切れなくて二年ほどで家庭に戻ったそうです。

そう思って「昼下がりの情事」等観ると、大富豪のフラナガンさんも少し陰影が付いてくるような気がします。また、この映画ではプレイボーイでならしたモーリス・シュバリエが娘を案じるお父さんで探偵という役どころも愉快です。

そんな事柄を知らなくても、以前取り上げたエルンスト・ルビッチ作品など十分楽しめます。

人物のエレガントさを形作る要素に、作為の無さ、無頓着さを挙げる場合もありますが、馬に乗っていないと手足の始末に困っているように見えると評されたクーパーは、差し詰めその要素が十分と言えるかも知れません。



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ジョー・スタッフォード / Jo Stafford

2010-01-27 | Jazz
 昨晩若干三名で色々語っている内に、防寒用のインナーはどんな物が良いかという話になりました。
廉価で有名な品は、着て動き廻ると暖かいがじっとしてると殆ど暖かみを感じないとか、ちょっと値は張るがその機能性をはっきりうたっている物の方が使ってみて確かだったとか経験談が出ました。

正月に釣り好きの木戸君から教えてもらったのは、輸入品でヘタなアウターより高いが登山など寒冷地にも対応する機能で、釣りの帰りに電車に乗ったりすると大汗をかいてしまうほどだそうです。まぁ、元来暑がりなんですが。

うちではそこまで防寒に対する機能性を備えたウェアはありませんが、獣毛系のニット等は虫に食べてもらうくらいあります。その質もメーカーによって優劣がありますが、家内は「やっぱり厚手のカシミヤが暖かいね」と言っています。



本日の盤はシンディー・ローパーでなく、Jo Stafford / Jo+Jazzで1960年の録音。
レイ・ナンス、ローレンス・ブラウン、ハリー・カーネイ、ジョニー・ホッジス、ベン・ウェブスター、コンテ・カンドリ、メル・ルイス等エリントン・バンドのメンバーと録音した西海岸のミュージシャンが参加しています。



タイ、ポケット・スクェアともシルク。紺とシルバーの色使い。
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ルース・ブラウン / Ruth Brown

2010-01-26 | Soul
  昨日久しぶりに歯医者さんのお世話になり、行ってみると四年ぶりとの事でしたが、待ち時間も含めて三十分しかかからず有り難かったです。長居したい所ではないので、こんな風にしてもらえたらと思うところをサクサク処置してもらえて、他に悪い所はないですよと安心までさせてもらい、帰る頃には足取りも軽く、行きと違って嬉しいくらいの心持ちでした。

一度、歯にトラブルをかかえたまま海外へ行った事がありました。
美味しい物を食べても、人に会っても、何か百パーセント集中出来なかったような記憶があります。帰ってから治療に行くと思いのほか簡単に治り、今後は事前に気を付けようと思ったものです。



今日の盤は、天乃屋歌舞伎揚げじゃなくてルース・ブラウン。
ルース・ブラウンは今迄取り上げたタイプの人達とちょっと違うのですが、器用なので何を歌っても上手く、このアトランティック・レコード在籍時は昔のR&Bに類するものを歌っていて、後年はジャズを歌っていました。



鮮やかなLPジャケットに負けないブルーのタイ、濃厚なジェラートのように美味しそうな色のポケット・スクェア。
シャツは前回と一緒。
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ソウル・スターラーズ / The Soul Stirrers

2010-01-25 | Soul
 今日は「The Soul Stirrers featuring SOM COOKE」というゴスペルのアルバムです。
今までジョン・エドワーズやジェラルド・アルストン、そしてこのアルバムにも入っているジョニー・テイラー等のサム・クック・フォロアーと呼ばれる人たちを取り上げてきましたが、この作品は独立してポップなものを歌う以前の、本家本元のサム・クックの姿を捉えています。

映画「ブルース・ブラザース」の教会の場面でも描かれていますが、一種のトランス状態を呼び込むようにサム・クック以前のゴスペル・シンガーの多くは酸欠になりそうなシャウト中心の唱法でしたが、このソウル・スターラーズがR・Hハリスからサム・クックへと続くなかでそこへスムーズさを加えて、多くのファンとフォロアーを生み出しました。

ところがこのLPジャケットにはサム・クックは写っていません。代わりに右下に若いジョニー・テイラーの姿が見えており、ヘア・スタイルが今時の若者と同じように見えるのが不思議です。



サム・クックの唱法のスムーズさというのは、息継ぎでブチブチ切らない事にも起因していますが、それは繊維と似ています。一定の長さの糸の中に短繊維の両端がたくさんあるのと、仮に超長繊維でその長さいっぱいの繊維を使った糸があったとして、両者を比べると後者の方が圧倒的に滑らかに感じるはずです。
実際には短繊維でも端を巻き込んで、表面の毛羽立ちを抑えたりしています。



昨年TVで目に付いたのは、秋冬でもパステル調のタイでした。
自分自身は季節感を大切にしているつもりなので、その時期に淡色のタイはあまり選択しませんが、今回は画像を作った時点で陽気がよくなり春を多少意識したつもりでした。
しかし、どうもこれから気温が下がりそうです。

シャツはエクルーのツイル、タイは色もボリュームも薄いと時期的に頼りないので少し奥行き感のある素材を選んでいます。
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サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局 + モン・リヴェーラ

2010-01-24 | Others
 今年のスタートは少々体調不良で、最初の外食は時間はずれのラーメンだったのですが、今流行っているのかなと後から思った「黒ゴマ坦々麺」という一品です。
そこの目黒の店独自の味だと思いますが、一口食べてこの香りは「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」と同じ匂いだと感じました。

うちの家内も大好きで色々揃えて使っていますが、ご婦人方に人気のフィレンツェの店ですね。

そのポプリと近い成分が、香辛料に使われていたらしく口の中がS・M・Nになったわけですが、美味しいとか不味いとか言うのとは違います。



そのフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局で、日本語を流暢に話すイザベッラさんに会ったのはもう何年も前の事です。聞けば大学(須賀敦子さんの友人が先生だったか)で日本語を勉強したこともあり、数か月後には日本で出店する際に行きますとの事。

その後都内に何回か訪ねて、日本に興味をもった切っ掛けやフィレンツェ、リヴォルノの事情等他愛ない話をしましたが、家内が最後に会った時は同じ会社が扱うイタリアのお茶の担当だったそうで、滅多に行けず間遠になり今はそこの店もなくなってしまいました。



今日の一枚は、このブログのスタートに使ったモン・リヴェーラの再登場。
LPジャケットは、ネクタイが陳列されている前でポーズをとっていて、裏面では十本くらい両肩に掛けています。

ライナーノートには、前回取り上げた「There goes the neighborhood」がニューヨークの若いラテン系の人の間で脚光を浴びたとあります。各々出身地を離れて断絶していたかも知れない伝統や文化のオリジンを、歌で楽しく再確認できたというのです。
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ナット・キング・コール

2010-01-23 | Jazz
 ジュディ・ガーランド主演、ジョージ・キューカー監督の「スター誕生」で、閉店後の店でバンドのメンバーと歌手のガーランドがリラックスして(でも傷心で)、素晴らしい「The man that got away」を歌う場面があったように思います。少し記憶違いかも知れませんが、LPジャケットの絵柄からそんな事を連想しました。

本日の一皿ナット・キング・コールの「After Midnight」も、そんなリラックス感横溢の一枚で、ナットのクァルテットと曲によってハリー・エディソン(tp)、ウィリー・スミス(as)、ファン・ティゾール(v-tb)、スタッフ・スミス(vln)の味のあるソロが加わります。

CDでは、LPでオミットされた5曲を加えて録音順に並べた17曲入りというのがあり、もっと楽しめるかも知れません。1956年ナット39歳くらいの録音です。



昨日ふとしたはずみで熱したフライパンを触ってしまい、危うくテクニックのないジャンゴ・ラインハルトになってしまうところでした。幸い備蓄の保冷剤ですぐに痛くなるほど冷やしたので、火傷の痛みは全くありません。今日はもう表面がツルツルになって、剥けるのを待つばかりです。

そこの部分を触りながら思い出したのですが、馬はたいへん神経質な動物で「衣擦れ」の音も嫌がるらしく、それを最小限に抑えた乗馬用のウェアもあるようです。

馬でなくても、ツルツルでシャカシャカいうアウターの音が耳についたりするので、そういう素材を敬遠される方も少なくないそうです。


 
画像のタイは少し光沢があってツルツルっぽくも見えますが、ざっくりしたヘリンボーン。
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白井さん + hito 0815さん + ジョン・リトルジョン

2010-01-22 | Blues
 日頃お世話になっている白井さんのお話が登場するブログを書いている方に、アドレスを伺う機会が最近ありました。
場所によっては皆さんご存知でしたが、もしご覧でなかったら是非ご覧になってみてください。お勧めです。
(『ひと日記』 http://blog.goo.ne.jp/hito 0815/)



最近読んでいたのは、西村佳哲著「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)という初めて読む方の本ですが、あちらこちらに溜飲の下がる思いの箇所があります。その一部をご紹介させていただきます。

「私たちは毎日、誰かがデザインしたものに囲まれて暮らしている。別の言い方をすれば、生きてゆくということは、いろんな人の〝仕事ぶり″に二四時間・三六五日接しつづけることだとも言える。そして、「こんなもんでいいや」という気持ちで作られたものは、「こんなもんで...」という感覚を、ジワジワジワと人々に伝えてしまう。
  そんな貧しい感覚の大量複製に工業化の力が使われるなんて、イームズをはじめとするモダンデザインの先駆者たちが知ったらどう思うだろう。彼らに合わせる顔がないが、私たちは事実としてその貧しさを生きている。モノが沢山あるにもかかわらず、豊かさの実感が希薄な理由の一つはここにあると思う。」

「デザインに限らず、多くの仕事の現場で効率性が求められている。しかし、なんのために?大半は経済性の追求にあって、仕事の質をあげるための手段ではない。もちろん速度や勢い、リズムは、いい仕事には欠かせない要素だ。しかし経済価値と、その仕事の質的価値では、ベクトルの向きが最初から異なっている。
  合理的であること、生産的であること、無駄がなく効率的に行われることを良しとする価値観の先にあるのは、極端に言えばすべてのデザインがファストフード化した、グローバリズム的世界だ。そのゲームから降りて、仕事の中に充実感を求める時、私たちには「時間」を手元に取り戻す工夫が求められる。」

物が売れにくく「ファスト...」的な商品が幅を利かす昨今、難しい事ではありますが、こうした発想から生まれる製品はますます輝きを放つのではないでしょうか。


画像のジョン・リトルジョンは1968年の録音。エルモア・ジェイムスの「Shake your money maker」、ブルック・ベントンの「Kiddeo」等、ひとの曲を演っても特にひねったりせずストレートな表現なのですが、そこに一刷けの個性を滲ませるタイプの人です。
ビッグ・ネームには成り得ませんでしたが、この盤の他に残されている日本でのライブ音源などもたまに聴きたくなる忘れられないプレイヤーでした。



タイ、ポケット・スクェアともにシルク。では、今日はこんなもんで...
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Laurence Fellows + ネヴィル・ブラザース

2010-01-21 | Soul
 本日のローレンス・フェロウズのドローイングはハウンド・トゥースのヴェステッド・スーツなのですが、手元のスーツに問題があったので、画像ではそれを少し大き目の柄にしてジャケットに持って来てトラウザーズをチャコールにしました。

タイはセヴン・スレッズ・シルク。靴は1847年創業で数年前に閉店してしまいましたが、サービスの良さで知られたロンドンのワイルドスミスの物。



前の晩にライブに行った女性が、翌日の職場での風景。

「昨日のお休み何してたの?」
「夜、ライブに行った」
「何、何観たの」
「ネヴィル・ブラザース」
「デヴィル・ブラザース?」
「ネ・ヴィ・ル」
「ね・び・る?....変なの、有名なの?」
「ううん......」

後日、一緒にライブに行った男性に、

「次はもっと有名な人のに行きたい」
「なんで?」
「人に言ってもわからないから」
「................」

実話です。中崎タツヤさんの世界ですね。



このフェロウズの一枚は、スーツの柄がデフォルメされていますが、やはり雰囲気がよく出ています。
これを見た1930年代の男達は、コートのデザインにもイメージを膨らませた事でしょう。
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Laurence Fellows + オラ・ネール・ブルース

2010-01-20 | Blues
 今日の画像の盤は異なるタイトルでCD化されていると思いますが、内容はOra Nelleレーベルに吹き込まれたOthum Brownの「Ora-Nelle Blues」2テイク、 Little Walterの「 I just keep loving her」2テイク、ほか既にハープをギターに持ち替えたジミー・ロジャース、ジョニー・ヤングがリトル・ウォルターのハープをバックに録音。

1940年代、まだシカゴ・ブルースのバンド・サウンドが定型化する以前の空気が伝わって来ます。



本日の元になっているローレンス・フェロウズのドローイングでは六つ釦ダブル・ブレステッドでウェルト・ポケットのジャケットですが、画像は四つ釦のスリー・パッチ。釦が少ない分シワで補ってます。

フェロウズの他の作品でも、四つ釦のダブル・ブレステッドはよく登場するようです。

シャツは前回と同じカラーとカフが白、見頃が青ストライプのコントラストカラーを使ったのですが、色がとんでます。
タイがグレナカートで、トラウザーズはハウンド・トゥース。



フェロウズが、脂が乗り切った時期の作品の一枚。
調度品の一つ一つまで愛しいくらい雰囲気のあるドローイングですが、床面と暖炉の透視図法に珍しく狂いがあるように見えます。でもそんな事は、この一枚が静かに物語る世界の前では何でもありません。
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Laurence Fellows + ティト・プエンテ / Tito Puente

2010-01-19 | Others
 今年のスタートはローレンス・フェロウズの話で始りましたが、クラシックな服を少しづつ集めていくとフェロウズの絵に出てくる男の着ているような物が、知らず知らずに手元に集まります。

その多くは最大の敵(先日何年か振りで見た洋書にこう表現してあった)ヒメカツオブシムシ等の虫にやられたり、後から見ると質が気にいらなかったりでほとんど処分してしまいましたが、この三回分は有り合わせの物でフェロウズのドローイングに引っかけた画像を作ってみます。



ダーク・ブラウンのグレナカートに朱のオーヴァー・ペイン。タイとシャツは画像の感じとは変えてあります。


画像の盤はティト・プエンテの二十周年記念と題された一枚で、日本盤は河村要介さんのイラストが使われて賑々しくなり二倍お得に感じたものです。(ちょっとLPジャケットが賑やか過ぎてメインの方が霞むくらいですね。)

バンド・リーダーでありティンバレス等のプレイヤーでもあるティトは、ラテン打楽器のLP社の名を冠したラテン・パーカッション・ジャズ・アンサンブルというユニットでカルロス・パタート・バルデス等と来日した事があります。
FMから録ったその時の音を大事に聴いていたのですが、いつの間にか行方不明になってしまいました。



この絵も特に書き込んでいませんが、靴の素材の描き分けなどから服地の素材感や型に対するイメージが膨らんできて、雑誌を見た当時の男達が今シーズンはどうしようなどと思案する気持ちが良く解ります。
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ボニー・レイット / Bonnie Raitt

2010-01-18 | Rock
 今日はボニー・レイットがグラミーを受賞するずっと以前の1972年のアルバム「Give it up」。
ベアズヴィル録音なので、ゆかりのあるベター・デイズのメンバー等も手伝っていて、エイモス・ギャレットはギターでなくトロンボーンを吹いています。

後年貫禄が付いてからの良く整ったライブ映像は見た事がありますが、この頃はボニー・レイットの弾くスライドがフレットにあたる音も生々しく荒削りですが、バーバラ・ジョージの「I know」、ジャクソン・ブラウンの曲、「Love has no pride」等を混ぜ、自作曲を聴かせます。



この画像を撮った日はかなり寒かったのか、アザラシが出現しています。
シャツはサックスとグリーンのファンシーなチェック、タイはシルク・ウール。
ポケット・スクェアはメロンの皮と果肉のような、美味しそうな色。


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ライ・クーダー / パラダイス・アンド・ランチ

2010-01-17 | Rock
 以前TVだったと思いますが「大阪ベイ・ブルース」という曲のタイトルを、聴き間違えて「大阪ベーブ・ルース」だと思っていた人の話が紹介されていました。笑う所なんですが、笑った後自分では思いつかない事でちょっと関心してしまいました。

少しニュアンスは違いますが、「グレート・ブルー」という映画が出来てからは、例えば紺のジャケットとグレーのパンツの色の組み合わせを人に伝えるのに、「グレーとブルー」と口で言うと頭の中で有名になった方の「グレート・ブルー」に変換しようとするので困ります。

そういえば軽自動車をずっと、「K自動車」だと思っていたという人もいました。

Kと言えばカシミヤの生機を、洗えるような細工を施したジャケットに仕立てて、後染めで注文の色にしたBoglioli K. Jacket(レディースは別の商品名)を、軽さ・柔らかさ・動き易さから夫婦してセーター感覚で使っていますが、初冬には着ていると暑いくらいでした。
さすがに今は、いくら暖かいジャケットでもその上にコートが必要ですが。



画像の「Ry Cooder / Paradise and Lunch」は1974年のアルバム。
ライ・クーダーが初めて来日した時はソロだったと思いますが、ギターとフット・ストンプ(共鳴するようにステージ上に薄い段を設置して、その上で演奏していたような記憶があります)だけで十分にレコードに刻まれた奥行きを再現していました。



もちろんこのジャケットは上記の物ではありませんが、素材はカシミヤ。タイとポケット・スクェアはシルク。
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