今日の画像はちょっと見スクリーミン・ジェイ・ホーキンスみたいな顔にみえますが、オーティスですね。妙な色合いのヨーロッパ盤だったので買ってあったのかも知れません。
意外にもオーティス・レディングは今回初めての登場ですが、今迄画像に取り上げた人々の盤でバックにMG'sが絡んでいたものは相当数に上りそうです。先日のロッド・スチュワートでさえそうなんすから。
暑さも一段と凶暴になって手に負えません。そこで人から聴いた汗のひく話を。
ちょっと昼行燈系にも見える人がいましたが、職場で背任行為を見つけてしまったそうです。
その同僚を諌めましたが改まる様子も見えず、仕方なく然るべき人に相談もしましたがすぐに何か策を講じた風もありません。
そうこうする内に、逆に不正を見つけた方に何故か排除しようとする圧力が働き、しだいに居たたまれなくなったとのこと。
隠蔽体質なのかきちんとした対応が出来ない会社には思い残す事もなく、クリエイティヴィティ等期待するものも既になかったので、期日には退社してしまいました。
永年築き上げた人間関係など未練が残る部分もあったそうですが、正されない理不尽から解放されてホッとしたのも事実だそうです。
それから一年以上経ってようやく事件が明るみに出ると、取引先への被害総額は罪に問われた人の年収の何倍も大きなものに膨らんでいたという事です。
怖いデスネ、こわいデスネ、ヒッチコック得意の巻き込まれ型ですネー。
と言う訳で結婚式の祝辞じゃありませんが、人生に三つあるという坂の内の「まさか」に或る日突然巻き込まれていくという話でした。あら、三つはフクロでしたか?
類型的なこうした事件から今更何か学ぶべきものがあるのか、別段結論もなく終わろうと思ったら突然思い出したのが稲盛和夫さんの本です。
たしか実学というタイトルでしたが、その本では会社運営について語る中で、社員に罪を犯させないようなシステムを構築することが如何に大切か、繰り返し繰り返し語られていたのが印象的でした。
十年以上前の事なので今読めば違っているかも知れませんが、稲盛さんでさえそうした基本的な所に心を砕いて、社員を守ろうとしていた事に親近感も覚えました。それでも網の目をくぐり抜けようという御仁はまさかいなかったかな.....
既に何年も前から様々なコンプライアンスについて喧しいですが、どんなにコンプライアンス110番や外部監査を充実させても、各々の現場レベルで具体的に考え抜かれた安全弁が機能しないと、罪を犯そうとする個人を事前に救えないように思います。