Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

モテキ

2014-11-14 | Others
 年に一度は読みたくなる洲之内徹著「絵のなかの散歩」を読んでいると、

絵は絵だというのが、いうならば私の絵画論の全部である。絵が自分で語りかけてくるもの以外は、ほんとうは、私はあまり信用しない。いろいろとむつかしいことを言わなければ承知しないという人たちがあるが、なんとでも理屈はつくというのが絵である。四年ほど前、私の画廊で靉光の素描展をひらいたとき、その後で、ある美術雑誌が靉光についての座談会を載せたが、靉光の権威者が集まっていろいろ論じている中で、画家の吉井忠氏が、

「靉光ってのはちがうんだなあ、要するに、あいつは絵の虫みたいな奴だったんだ、それだけだ」
 という意味のことを言っている。それを読んで、それでこそと私は思った。それでこそ靉光なのか、それでこそ吉井さんなのか、とのかくその吉井さんの一語は私の心に残った。

という箇所があって、「絵」を「服」に置き換えてもそのまま通用するような内容だな、と一人で納得していました。
といいますのも、昨年あたりから20代の人と商品の話になると「でも、○○のなんですよ」とか、「○○ブランドのだから良いはず」みたいなことを言われることが続いたからです。
目の前の実物より刷り込まれた情報が優先されるのはどうしたものか、その齟齬を本人がはっきり認知しようとしないのは更にどうしたものかといぶかるわけです。



子供のころに習った、水金地火木土天冥海が後ろの方の順序が入れ変わったりしても、中生代が三・ジュラ・白亜だったのに追加で次にモテがついたりというのは聞いたことがありませんが.........
 本日のタイトルは、脳科学者とかコックさんの話ではございません。
私にも、ついにモテ期がやって来たかという話です。

春先に突然「あのー、いつもどこの着てんですか?」と声をかけてくれた人がいました。
「エロエロなんですよ」
またしばらくすると、
「いつも見るたびに○○○だと思ってたんです」なんて言ってきた30代くらいの人もいました。
また、いつも何となく会釈しあうだけだった方が突然話しかけてくれたこともあります。

みんな男性ですが、「ありゃ、これがモテ期なのか?」なんて思っていると、
ある晩一緒にテーブルを囲んでいたX氏が、
「仲良くなりたいと思ってたんですよ」と仰います。
「何言ってんですか。一緒にご飯たべて、もう十分仲良いじゃありませんか」
それ以上仲良くっていうと、あとは一緒に風呂入って背中流しっことかになっちゃいます。

また別の日、Z氏が言うには、
「いつも誘おうと思うけど、10回のうち2回くらいしか連絡してない」と、これまた異性だったら胸がキュンとしてしまいそうなことを仰います。

よく分かんないけど、これが話題の「モテ期」か~と自らを納得させていたある日、
行った先の神社に池がありました。
そばまで寄ると、突然池の鯉がわれもわれもと前列の背中にのって押し寄せて来ます。
吉原に関する江戸の川柳に、「コイはコイでも金もってコイ」というのがありますが、
私の場合は「コイはコイでも錦鯉」でした。モテ期恐るべし。

紅葉ではありません、隙間に黒っぽく見えるのもみんな鯉です。



余程腹がへっていたのか、鯉に効くフェロモンを私が発していたのか。

先月のこと、仕事で会う松平さんが「同性にも好かれますよね」と言ってくれました。
ってことは何かい、鯉や男でなく異性にもという含みがあるのでしょうか。
男ばっかりの日常から、少し景色が変わったように見える今日この頃です。

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ぼくの伯父さん

2014-09-30 | Others
 普段難しい事を考えているんじゃないかと誤解されることが稀にありますが、正反対で日々頭にウロが出来そうです。
辞書でウロをひいてみると、空・虚・洞の字があてられ「うつろな所、ほらあな」とあります。
強引な前置きでしたが、今日のタイトルと同名のフランス映画の主人公はユロさんなのでした。



同じ市内だけでも、甥や姪が8人います。
そのなかから初めて、結婚する子がありました。

20代前半と若いので、ケンカばっかりしてると二人して言います。
トムとジェリーの歌にもありますが、初対面の新婦がしっかりしてそうなので大丈夫でしょう。

その日は11時から式で、そのあと午餐でした。
相手側のことはわかりませんが、知っている範囲では「三つの袋を大事に」みたいなスピーチをする可能性はまずなさそうでしたので、昼間でもありますし、ほぼこんなカッコで出かけます。

初めて会った皆さんも飾り気のない方々で、スピーチらしいスピーチは最後、親と新郎の挨拶だけです。
笑いあり、涙あり、終わってみると良い式でした。

甥や姪も年頃になると親と一緒に墓参りに来てなかったので、しばらく会わない間にずいぶん大きくなったなぁなんて子もいて、その方が驚きです。
そんな子達から「伯父さん○○○!」なんて言われながら、「何が?」なんて聞きたい気持ちも湧きますが、普段接してないのであまり突っ込めません。
最後私の顔見て笑っている子がいたので、
「どうしたの」と聞いてみると
「伯父さんずっと飲んでるんですね」ですって、
他にすることないからね。

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七草の頃

2014-03-08 | Others
 テストステロン社の佐藤社長がこのブログをご覧になって、「3時間経ってしまった」とメールをくださったのは、もう前回アップした頃でしょうか。
私のことを、ジュンジ・タカダみたいとひとに紹介してくれたくらいですから、そんなにコンをつめて見るようなものではないことはご承知なはずなのに......もの珍しかったのでしょうか。

同じように会う度にだんだん面白くなる社長さんがいらして、先日も
「これどう思います?」と仰います。
「どうって、答えようがありませんよ」
「でも、だいぶ違うでしょう?」
「いゃ、私に訊かないでください」
「こんなでいいんですか?」
「社長、やめてください」
「違うと思うけどなぁ」

としだいに皆さん、なぜか津々井社長みたいになってくるから不思議です。



読んでいる本のなかに紹介されたもので、「読んでみたい」と思わされる本がままあります。
池波さんの「浄瑠璃素人講釈」という随筆にあった話で、

 其日庵・杉山茂丸(1864-1935)は、頭山満などと共に明治・大正の政界の黒幕として知られた無欲の人物で、義太夫節に造詣が深く、観賞のみか、みずからも稽古にはげみ、竹本摂津大掾(二世・竹本越路太夫)や三世・竹本大隅太夫その他の庇護者でもあった。
 この一巻は、杉山茂丸が、八十余の浄瑠璃の解釈をおこなうと共に、自分が親しくしていた名人たちの聞き書きをも発表したものだ。
 その聞き書きが、すばらしい。(中略)

私は義太夫節をよく知らぬし、この本のなかにあらわれる名人たちの芸を味わったこともない。それでいて、年に何度か、この一巻を繙くたびに、太い棍棒で脳天をなぐりつけられたような気分になる。(中略)

たとえば三代目の大隅太夫。この人は大阪の鍛冶屋の息子に生まれ、名人団平に鍛えぬかれ、杉山茂丸が、
「底の知れぬ、恐ろしい芸」
 と評したほどの芸人になってからも、文楽座の出演を終え、師匠であり、相三味線でもある団平を家へ送りとどけてから自宅へ帰り、酒一本をのんで、ぐっすりと眠り、午前一時に起きて本読みをはじめる。自分が何度も語った院本(浄瑠璃の脚本)の一つ一つを読み返し、解釈を深め、新しい発見をしようとするのだ。夜明けになって、また一眠りし、朝の八時ごろ起きて、団平のところへ稽古に出かける。すると大隅太夫の妻女が追って出て、袖をとらえ「今日という今日は、子供も私も食べる米がおまへん」というや、大隅太夫が「むぅ......」と唸って「難儀やなあ.......」と、羽織をぬいで妻女へわたし、
「これで、どうなとしといてや」
 呆気にとられている妻女を残し、稽古に出かける日々だったという。
 これは修業時代の若いころのはなしではない。天下の大隅太夫となってからのことだ。
 現代には、とても通用するはなしではなく、こうした芸一筋に凝りかたまった芸人も役者も、今は消滅した。
 それにしても、何と尊いはなしだろう。私なども、大隅太夫の何分の一でもよいから、
「芸の狂人になりたい......」
とおもう。

というのです。

先月も寒かったですが、この時期展示会へ行って「売れませんねぇ」なんて聞くと、本物の匂いのするものなど見当たらない乏しい内容にやはり寒い思いがします。
読んだばかりのせいか、赤貧洗うが如しと言ってさしつかえない大隅太夫の方がずっと豊かに思えたり、太夫くらい打ち込んでいたら安易に否定的な言葉は出てこないのでは、としきりにこの話が思い出されました。

七草の頃、今年初めて昼も夜もイタリア料理という日のことです。
例によって他愛ない話で盛り上がる中、「その頃は買ってばかりいたから、もうたいへんだった」という話を受けて、
「私なんかコート作ったら中に着るものがありませんでした」と応えました。

大隅太夫の話を読む前だったのですが、これには原典があります。
20年近く前、ミラノ・マルペンサ空港から市街へむかう幹線道路端に、毛皮を着たご婦人方が立っていました。
なぜかドライバーに向かって前をはだけると、寒空の下、毛皮のしたは下着だけという嘘のようなホントの話によります。


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しんぐ、シング、寝具

2014-02-17 | Others
 「雪がキレイだなんていう人がいたら、全部持っていってほしいくらいのもんだ」
と豪雪地帯に住むお年寄りがカメラに向かって話していたのは、ほんの少し前のことでした。

二度目の雪が降った翌日、朝二度もコケてしまいました。
一度は坂で、これは仕方ありませんが、次はバス停で人が並んでいる横で人知れず転んでました。

やけにスベりがいいなぁと出勤してからゴム底を確かめてみると、サザン・ソウルだとか○○ソールだとか言っても、無毛のふくらはぎみたいにツルンツルンでは、初めてスケート・リンクに立ったみたいにアワアワするのも仕方ありません。 

そこで、前回から続く江戸っぽいのシリーズ........、
フィギュア・スケートのパトリック・チャン選手に
「お仕事は何ですか?」
「............シカク」
「はっ?」
「シカク!」
チャンの仕事は刺客ぞな........っていう歌もあるくらいなんで。

なるほど、よくスベリます。



昨年の今頃だったか、待ち合わせで一所に立って定点観測するようなかたちになりました。
その10分くらいの間、目の前をとおる人がすべてダウンのコートを着ていることに気づき、その確率の高さにちょっと驚きます。
来シーズンはレートのせいばかりでなく、安全な原料の供給量の問題から、ダウンも高騰するように聞きます。
「京鴨」という商品名のもの等、国産のダウンも知られてきました。

幸か不幸か流行りと無縁なので、うちにはシング以外羽毛のものってないように思います。
シングっていってもカーペンターズとかじゃなく、寝具のことですね。
衣料では羊のほかに、山羊やラクダ科の動物のいわゆる獣毛を身につけますが、寝具もそういうものが快適なのではないかとようやく思い至り、以来寒い時期は羽毛の下に重ねます。
そう考えると、シャツ地でさえ綿にカシミヤが15%ほど混じったものもあるくらいですから、寝ても覚めても動物さまさまです。




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富士山とカルトーラ

2014-01-07 | Others
 明けましておめでとうございます。
と申しましても、これがアップされる頃には正月気分も吹き飛んでいることでしょう。
久しぶりにこれから画を作るので、また遅れそうです。

元日に墓参りに行きましたところ、そこから富士山が見えるといわれながら一度も見えたためしがなかったのに、邦画のタイトル・バックのようにくっきり見えました。
今年は、何か良いことがありますでしょうか。
花の季節にはまだ早いですが、頭の中では桜の時期をかさねてみたりします。



昨年末虎の穴に籠りながら、夜はO.V.WrightやSpencer Wigginsを聴いていました。
聴きながら、前者の「a Nickel and a Nail and Ace of Spade」のアルバムや良い曲のウィギンズに匹敵するような服はそうそうないなぁ、なんて一見比べられられないものを並べていることに気づきます。

現在、巷で売られているものの中にそうした質の高い製品ばかりを見つけるのは難しいとしても、然るべきところへ行けばまだまだあるかも知れません。

我が家はガラクタがあふれていますが、最近気がつくと、そうした中からより人の手のかかった服(手縫いか否かでなく)や本格的な作りの昔の服に、知らず知らず手が伸びている気がします。
たぶん今年は、そんな気分の延長にありそうです。


家の近所に鼻の部分がくろっぽい猫で、ひそかにカルトーラと呼ぶ猫がいます。
ソウルじゃありませんが、言わずと知れたマンゲイラのカルトーラ。

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Ribolla Gialla

2013-10-17 | Others
 昔、CMソングだったかで「A・B・Cは知ってても、それだけじゃ困ります」というのがありました。
ジャクソン5というわけでなく、もちろん何かの宣伝です。

食欲の秋、第2回は..........
世界中どこへ行っても白がシャルドネばかりだというので、何か他のはないの?と、Anything but Chardonnayと言った人がいるそうで、それを略してABCだそうです。



10月も1週すぎたその日は朝から気温が高めで、28℃の予報。湿度も高めでした。
ムシ暑いです。
昼近くに、白井さんからTELあり。
家人もまじえて久しぶりに3人で、フランコでお昼にしましょうと待ち合わせました。

近くにいるかなと、一応筒井君に「2時頃いきます」と連絡してみます。
すると、「どちらのフランコですか?」と記憶喪失みたいな意味不明の返信がありました。

横浜駅を出て、盲導犬育成募金のゴールデンをかまって店にむかうと、遠目にも黒っぽいカッコした男性が仁王立ちしています。
近づくと、ブルーのジャケットにグレーのパンツ、控え目なタイの筒井君です。
「どうしたの、そのカッコ?」
「今日オープンなんですよ。知ってるのかと思った」
「あら、そうだったの、おめでとうございます」
何かメールの文面がヘンだったのは、そのせいでした。

新店は、一人で気軽にカウンターで昼をとってもいいし、飲んでもいいしというスタイルで、店の名は「Mescita Franco」というそうです。
とりあえず隣のトラットリアの席に着き、前菜からプリモ、そして白井さんの主食「牛」それにドルチェ、プラス白・赤と夜みたいに一通りいただくともう3時間近いです。

筒井君の「菅家君も待ってるから」と言うのを合図に、15歩となりの新店へお邪魔しました。
外からは分かりませんでしたが、壁いっぱいに葡萄酒がならんでいたので聞くと、約850種あるとのこと。壮観です。
菅家君は7割方味わったそうで、「肝臓とのたたかいだね」と言いつつ、海外の洋服屋へ行った時みたいに目が泳いでしまいます。

その日筒井君が選んでくれたのは単一のリボッラ・ジャッラで、まだ暑熱が去らず、気だるい「サマータイム」が聴こえてきそうな夕暮れにピッタリでした。

そう書いてくると、食べ物の話ばかりしていたみたいですが、その日の話はいつになく入り込んだ服の話がほとんどです。
へらへら笑いながら堅い話をしてたのは、美味しいワインのおかげに違いありません。
他にはミラノ、フィレンツェ、ナポリの三都物語。
「一度、皆さんでご一緒したいですネ」
「洋服屋なのに、洋服買いに行きますか」
「じゃ、タバコやめないと.....」
夜はもう何も入りませんでした。


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肉ばっかり

2013-10-02 | Others
 10月初めにようやく画像が間にあいました。
8月、9月はお座敷がかかると、自慢じゃありませんがほぼ皆勤賞でしたので、ボイラーの仕事そっちのけで遊んでばっかりだったのです。
最近40代前半の方々と続けて食事すると、途中でにわかに膨満感におそわれたり不調をうったえます。
普段かなり食べられるタイプの方々だったのに大丈夫でしょうか、心配ですね。

以下の話は9月15日に書いてあった作文です。



 恐竜がバタバタでてくるCMで、「肉ばっかり食ってるんじゃないよ、このバカチンがー!」というのがありました。
ほんの数年前までほとんど肉ばっかりというくらいの肉食系女子というか、単なる偏食の奥さんがいるレストランに8月上旬に寄りました。
「最近、何食べてんですか」
「最近ねぇ.....、お豆腐とかそうめん」
消え入りそうな声で、恥ずかしそうに情けなさそうに答えます。
「何か白っぽいものばっかりですね」

そうですね、暦の上では立秋を過ぎましたが、狂暴な暑さは止まるところを知らず、41℃で日本最高気温を8月12日更新(それまでは40.9℃)したそうです。
強力な肉食系女子が、普通の人になるのもムベなるかなという天候です。

朝晩の気温が少し落ち着いてくると、通勤で一緒になった人が言いました。
「昨年はほとんど秋がなくて急に寒くなったけど、今年はどうだろう」
「うーん、どうでしょう。後で、ウェザー・ニュース社に訊いてみますか」

マスコミの情報でも、中長期的な予報はどうも当たらないように感じるには気のせいでしょうか。
いずれにしても冬は来るし、そうなれば懇意の方々はコートが着られるので、付随したアイテムも活きてくるというわけで、'30年代のエスクァイアの誌面ではありませんが「今冬はどうしよう!」なんて。
お洒落を楽しむ余裕のある方々にとってはシーズン到来です。




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まだ暑いですが.......

2013-09-12 | Others
 恒例ではございますが...........この間正月だと思ったら、もう9月ですねぇ。

夏休み終盤になって俄かに体調をくずし、食べたいものも我慢するはめになりました。
そういう意味では、十分遊んだと言えない不完全燃焼の夏です。

9月からすっきりF/Wのスタートをと思いましたが、出遅れており申し訳ありません。



前の会社の方々や友達から、誕生日ですねとメールをいただきました。ありがとうございます。
でも、たぶん45歳じゃないです。
世の中にはいつまでも中二だと思ってる人がいるそうですが、悪さこそしないものの私も精神年齢はどうでしょうか、他人の事は言えないかも知れません。

一方、「ゆうべ飲み過ぎちゃって二日酔いで」と仰る80代だというイキな遊び人風の方とひとしきり世間話をすると、すごい元気だなーと感心させられました。
自慢じゃありませんが、若輩の今だって翌朝残っているとけっこうキツイです。

表面を酸に侵されたところへ濃い目のタンニンが取り付いて、砂かけオババみたいになっていた歯をすっかりキレイにしてもらったので、身体的にはすっきりスタートです。


イキな遊び人?


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None but Nan for me!

2013-08-31 | Others
 たいていそうかも知れませんが、小さい頃は、早く風呂に入りなさいと言われるまで遊んでいるような子供でした。
大人になって気がつくと、あまりの暑さに休みの日は朝入って、何か作業で汗かいたと入って、出かけるので入って、帰って入って、寝る前に入っていました。

そこだけ切り取るとまるでお風呂大好き!みたいですが、私の場合ただサッパリしたいだけなのでゆっくりできません。
しかし、癇性でもないのに入るたび擦り過ぎたのか、ちょっと肌がヒリヒリ痛くなってきます。
サメを騙したりしていませんが、出雲帰りなだけにちょっと白ウサギっぽくなったものか。



暑いからスパイシーなものをという方もいれば、いゃいゃそんなことをしたら頭から汗が流れちゃうと仰る方もいるかもしれません。
ようやく気温の下がった日もあったので、インド料理店へ行った方もいらっしゃるでしょう。
私も一年振りに行きました。

そこでナンが出てくると、つい
「ナンなんだよっ!」とバイキングのスキンヘッドの人みたいなことを言いたくなってしまう、
あるいは、
「ちょっとナンですが.....」みたいに腰のひけた感じに言ってしまう、
そんな症状はございませんか。

そんな時、みんな一括りにオヤジにされてしまいます。

「しかしナンだねー、それも納得いかないねー」.......使うつもりでないのに、つい口をついて出てしまう.......。

重症です!

というわけで重篤なのか、ナン・ブッシュ!

一昨年6月に載せた1937年の広告よりあと、1940年のもの。

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好きなタイプ?

2013-08-26 | Others
 飲んでいる時の話題に年数回は、どんなタイプの女性が好きですか、なんて話になりますね。
最近のこと、自分にとって声も大事な要素であることに気づきました。
かといって特別な声というわけでなく、たいていごく普通で、この時期なら出来れば涼しげなほうがいいかなといった程度のことなのですが.......

涼しげといえば、普段は腰ミノ一丁で過ごしています(下図参照、いゃこの画は腰ミノ二丁というか、一丁じゃありませんが)。
さすがに宅配業者の方はちょっと驚いてくれますが、気にしやしません。
配送のお礼に、首にレイをかけてあげたりして。

立秋も過ぎて9月がすぐそこまで来ているのに、こんな白い画像作ってちょっと焦ってます。



ゲーリー・クーパーの好みにケチをつけるつもりはありませんが、「摩天楼」で共演してわりない仲になったことで有名なパトリシア・ニールという女優さんの、目の粗いヤスリみたいな声なんかはかなり苦手です。
一般的な例でなくて申し訳ありませんが、ちょうどヒマでという方がいらっしゃいましたら、映画「ティファニーで朝食を」をご覧いただきますと、鈴木さんじゃなかった......ジョージ・ペパードに絡む御婦人で登場します。

じゃ好みの声はと問われても、まったく普通で決まった傾向はありませんが、耳に心地良い響きであれば言うことありません。
珍しいところでは、例えば犬でもないのにハスキーな方、Anita O'dayとか June Christyなんかは歌が好きなのもありますが、声質がとても心地良いです。

またグレース・ケリーが、ジェームズ・スチュアートやケーリー・グラントを翻弄するような時の濡れたような声も、もちろん抗い難いです。

というわけで、普通に食事してても何気ないトーンで心地良く響けば、何でもない話も十分楽しく、お酒も美味しく陶然となるのもトーゼンというべきでしょうか。

ところで気長にしていますと、知らない間に色んなCDが出ています。
先日も、Billy Eckstineの持っていない曲を含むものが出ていました。
聴きながら、「何ていい声だろう」なんて思ったりします。

他にもJohnny Aceとか男っぽいフレージングの歌い手、滑らかなGarnet Mimms。
また、DellsのMarvin Jr.やTempsのDavid Ruffinから、近くはAli Ollie Woodsonといったシオカラ声の人達。
そんな中で最近、The HeartbeatsやShep & the Limelitesのリード・ヴォーカルだったJames Sheppardの録音をまとめたJasmine Recordsの2枚組を聴きました。
メイタルズのトゥーツも歌った「Daddy's Home」の元祖です。
私生活では何かとトラブルが絶えなかったそうですが、そんなことは微塵もかんじさせない柔らかでスムーズな歌声です。ドゥーワップなので、途中グッチさんぽくもありますが。

柔らかでスムーズと言えば、サム・クックを忘れるわけにいきません。
「サム・クックを聴くと肩から重荷がおりるような気がする。それはゴスペル・ミュージックを聴く時と同じ解放感だ」とベスト盤に献辞を寄せた歌手がいました。

気がつくといつも通り、男子校出身でもないのにいつの間にか女性の話そっちのけで男の話になってしまいました。




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1400日

2013-08-21 | Others
 ブログを作る画面によりますと、開設して今日で1400日だそうです。
この暑い夏も、お仕事中でしょうかお盆休みに入る直前までご覧いただき、また私と同じように帰る所のない方々でしょうか、お休み中にも関わらずいつも以上にご覧いただいておりますようで、
お引き立てを賜り誠にありがとうございます。 

この時期、朝食べる果物はみな「すもも」ですが、ソルダム、太陽、貴陽などがあって、後のほど甘いです。
他にもソルダムとの交配種で、ちょっと書くのが恥ずかしい名前ですがサマーエンジェルとか、あっさりした大石プラムとかけ合わせたというのも出回っています。
以前西伊豆の海沿いで食べた素晴らしく美味しい、ミカンくらいの大きさの立派なソルダム(たぶん山梨産)を思い出しました。



夜食べる枝豆にも、やはり恥ずかしい名前ですが「湯上り美人」とか「湯上り娘」というのがあります。
山形のだだちゃ豆を筆頭とするご当地豆も、各地で生産されているらしいです。
よく見かける茶豆では、最近食べた長野の茶豆も独特の風味があって美味しかったです。
また晩夏には大きな豆をつける黒豆系のもので、京都の紫ずきんなんかがこれから出回るはずです。

関東で生まれ育った山形県人の末裔姉妹に訊くと、だだちゃ豆は田舎に帰れば昔からあったそうですが、一躍全国区となった現在、北海道のホタテ御殿ならぬだだちゃ御殿もあるといいます。

そういえば北海道で思い出しましたが、先日セルジオ・メンデスの曲のBGMを聴いた人が
曲名を「マシュケナダ!」と言いました。
それを聞いた北海道出身の人が、
「マシケだな?」
と聞き返しました。
蛇足とは思いますが、マシケは増毛と書く北海道北西部の町です。ゾウモウじゃないっス。


去年はクマゼミでしたが、今回は小川治兵衛作の平安神宮・池泉回遊式庭園にいたトンボ。
Comments (2)
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初めてでも.........出雲大社

2013-08-11 | Others
 ブログを作ろうとすると、昨年アップした同じ日の分を「あなたの一年前の記事」というので知らせてくれます。
それを見ると記録的な猛暑だった昨年、自分でも意外なくらい色々作っています。
でも、昨年と比べて暑いとかもう思わないですね、とにかく暑い!
アップが間遠になっていると、怠けているのか、具合がわるいのか、遊んでいるのか分からないと思います。
あっという間に8月、の今回は後者でした。



子供の頃から一度行ってみたかった、と家人がいう出雲大社に参りました。
初めて行っても出雲大社!なんて言いながら詣でてみましたが、かなり遠いです。
鉄っちゃんでもないのにサンライズ出雲に乗ってみようと思ったら、夏休みで大人気だというし、空もいっぱい。
ちなみに出雲市駅から特急で岡山まで3時間、さらに京都まで1時間でした。
60年に一度の遷宮というイベントにもあたり、そうとう人出があるようです。
京都で食事に行くと、式年遷宮だから?と訊かれ、「いぇ、縁結びの神様だから.....」と返すと、必要ないでしょと笑われました。
いぇそっちだけでなく、よそのご住職によればこの世はすべて“縁”だそうですから......

そういえば、他所から京都にうつって3~4年なる方が近々結婚するというのを聞かされ、お相手まで紹介していただきました。
ほんの数か月前まで「仕事で骨を埋める覚悟」なんて言ってたのに、「寿退社します!」なんて180度違うことを自分でも大笑いしながら言います。
旦那さんになる方を交えて大いに盛り上がりました。
ご縁ですね。


すごい注連縄。

これは資料を収める建物だそうです。



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2013-07-23 | Others
 早い梅雨明けに間に合わなかったように、先日までくちなしの花がさいていました。
花屋の店先やよその家の生垣にくちなしの花を見つけると、つい渡さんの歌をくちずさんでしまう.....歌詞がわかりません。

 よく「いぇいぇ、遊んでたわけじゃないんです」という言い方がありますが、私の場合あまり似合わないみたいです。
最近何度か「忙しいんですか?」と尋ねられる場面があって、おかしいなぁ忙しそうに見える顔になってきたのかな、などと思ってしまいました。
そうじゃなかったんです。これの更新が滞ってばかりだったので、訊いてくださったのですね。
そんなこととはつゆ知らず、「忙しくないっス」と答えたら先夜吊るし上げに合いそうになりました。

昔「働き者ですね」って声をかけたら、「違うんだよ、働かされ者ダヨ」と返してくれたフカさんという人がいました。
私の知り合いにこの5年間ずっと忙しい人がいまして、月数回の休みで高度成長期のお父さんみたいに働いています。
まだ新婚の奥さんとも最近親しく口を利くようになりましたが、会社が違うので小さな手助けしかできません。
30半ばでヘビースモーカーということもあり、痩せていく様子に、くれぐれも健康には気をつけてクダハイヨと言っています。

というわけで、口が裂けても「忙しい」なんて言えないんですね。
長い言いわけでした。



ビートルズのジョージ・ハリスンも昔、「酸!酸!酸!」と連呼していました。
暑いとやっぱり一本目は酸のたったものが食欲を刺激してくれる気がします。
一年中同じようなことを言っていますが、酸も欲しい、ミネラル感も欲しい、果実味もまったくないのはさびしい、あのコじゃわからん、というわけで夏はとくに酸を求めるわけですね。

それにしても暑いです。梅雨明けが早かったので、心の準備ができていませんでした。
明けてからは連日真夏日かという天気で、先日「どないなっとんねん!」とキレ気味に吠えてる人がいました。
そのせいじゃないと思いますが、しのぎ易い朝晩が続いたもののこの先はどうでしょう。

先日「プロフェッショナル」で海洋堂の宮脇社長を紹介していました。
 「客の欲しいものを作るのではなく、自分たちの作りたいものを作る」、「他人に真似のできないレベルまでその人だけの“好き”を磨きあげる」という話からは、“好き”を突きつめる人達の発想と技術に対する自負が伝わってきます。

一緒に見ていた家人が「白井さんね」と言います。
翌日、偶然白井さんご本人から昼のお誘いを頂いたので、早速そのお話しをすると苦笑されていました。

「そういえば昔OEMで色んなもの作ってもらってたでしょ、俺も持ってるけど、この間その頃のChurchのホワイト・バックスを持ってるって見せてくれた人がいた」と靴はもちろんのこと、各アイテムにおいて本物が発注できた時代の話になります。

それもこれも、海外のメーカーの方々を遥かに凌ぐくらい商品に対するイメージを養っていらしたことに加えて、打てば響くように具現化してくれる気の利いた海外の担当者、良い品を求める顧客がたくさんいらした時代だったことが分かります。





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梅雨明け

2013-07-09 | Others
 滞ってた間にも季節はすすみ、家では梅干し作りがあって梅の良い香りが家の中を満たしました。

チーズの熟成具合にこだわるフランス人には、「適度に熟成したカマンベールは神の足の匂い」と言った人があるそうですが、先日もうそろそろ枝豆に?と聞かれ、お父さんの足の臭いのするソラマメももう終わり(今、出回っている産地は、東北地方の突端あたりまで北上)なんて答えました。



よそのメーカーに伺って、久々に4時間ちかく商品の話をお付き合いさせていただきましたが、帰る頃にはまだ大事なことを言い忘れたような、言葉が足りなくて肝心な部分が100%伝わってないような気になるから不思議です。
それは多分に、相手の熱意がそう思わせるのかもしれません。

そういえば以前、飲んでいると次から次に良いアイデアや解決策が浮かんでくるような時期がありました。
もちろん、勘違いです。
口はいつもどおりヘンなことを言っていても、頭の中では並行して、自分にとって新しい切り口の発想が湧いてくるように思えたのです。
それをもたらしてくれたのは、ビールか酒かワインなのか、残念ながら分かりませんが、そういう妄想に浸らせてくれたのはアルコールの種類というより、きっと周囲の人の醸すものだったのでせう。

帰ると始まっていたウィンブルドンの女子シングルス決勝は、ドイツのレジキー選手が決勝の雰囲気にのまれたのか、途中で自分を見失って泣きだしてしまいました。
どうなることかと誰もが思い始めたころ、エネルギーを補給したからか、ゲーム・セットまでどうにかこうにかたどり着きます。
試合後しばらくすると晴れ晴れとした笑顔を見せ、優勝したバルトリ選手ともどもとても素敵な笑顔とインタヴューでした。

選手が涙から笑顔に変わったと思ったら、ニュースでは突然の梅雨明けを知らせていました。






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ますのすけ

2013-06-29 | Others
 梅雨の晴れ間、日が長いので7時でもまだ明るいです。
帰る方向の電車をやり過ごしつつ、駅のホームで何やらポリポリしながらロング缶をあけていたお父さんの周りだけ、ゆったりした時間が流れていました。
アベノミクス効果をお父さんのまるい背中に感じとるのは困難ですが、代わりにシンパシーを感じてしまいます。

久し振りに会った新婚の健ちゃんにも言われましたが.........
お気付きの方もあるかもしれませんが、更新が滞りがちなんですね。
何だか、ゆとりがありません。
ほとんど真っすぐ帰っていると話題の一つも生まれないというわけで、ゆとりの一つもないようでは困ったものです。

ゆとりがないと肉も真ん中は食べられませんで、端っこも端っこ、煮込んだ舌や尾ばかり食べる始末です。
ちょっとゆとり違いな気もしますが.........



先日、魚屋でマスノスケさんに巡り会いました。
初対面でしたが、バイトの男子高校生であるはずもなく、魚屋のお兄さんでもなく、それは鮭のような顔をして切り身になった魚でした。

北海道産、天然、のシールが賑々しく貼られ、四角な箱に納まっています。
よく見ると名前の横に「キングサーモン」とありました。
北海道でキングサーモンが獲れるとは知らなかったので、二度と巡り会うこともないんじゃないかと思い食べてみました。
養殖じゃないのというくらい脂がのっていましたが、やさしい脂で食べるとすぐ溶けていきます。

シャケやイクラが大好物だった小泉さんに食べさせてあげたら、さぞ喜んでくれたんじゃないか、と思うと少し残念でした。
ますのすけでなく、マスノスマだったら回文ぽかったんですけど。


マスノスケは目が怒っていた。食べる私に対してか、捕まった自分に対してか、定かではありませんが。
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