Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

再読

2021-11-27 |  その他
たまに読み返すと面白かったり、新しい発見がある場合があります。
書いてあることはそのままですから、その間に読む方が変わったということですね。

ちょっと用があって、久しぶりにアラン・フラッサーの"Making the man"(邦題:男の服装学)を開きました。
後半は1980年代前半にも存在していた店の紹介で、その一部は引用させていただいたこともあります。
何度か名前を挙げたパリの"A. Cristiani"という仕立屋についての内容を新鮮な気分で読みました。

「おそらくパリで一番気くばりの行き届いた仕立屋だろう。当然ながら値は張る。
1940年に創設、現在のオーナーは二代目である。A.クリスチャーニは値段にふさわしくエレガントな店である。
帝王の部屋といってもいいほど豪奢な造りの店内は、壁はマホガニーとゴールド、家具も敷物も骨董的価値のあるものを使っている。
有名人の贔屓客の写真がさりげなく壁にかけてある。
ジーン・ケリー、ゲーリー・クーパー、サヴォイのヴィットリオ・エマヌエーレ、モーリス・シュバリエ、ルイ・ジュールダン、メル・ファーラー、マルチェロ・マストロヤンニなどなど......。



この店もすでに閉店していますが、これを読むと中を見てみたかったですね。
昔パリの仕立屋学校で学んだ方が、修了にあたってそこの校長からこの仕立屋を紹介され行ったことがあると聞いたのは、後継者がいないとのことで閉店したあとです。
辻静雄さんのエッセイにSulkaでシャツを仕立てる話が出てくることから、ことによるとタキシード等こちらを利用した可能性もありますが想像の域を出ません。
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11月

2021-11-23 |  その他
今年も2ヶ月を切ったせいでしょうか、今月立て続けに5年ぶりとか7年ぶりの友達からメールをもらいました。
高校で同じ学年だったり学生の時アルバイト先の新入社員だったりしたので、皆んな十代からの知り合いですからかなり長いです。

おそらく子育ても一段落したくらいだと思いますが、人伝に聞いたので遊びに行くと言います。
思い返すと昔から筆まめだったりみんな律儀だったり几帳面なところがあって、聞いたからには片付けずにはおかないと思ってくれたのかもしれません。
いずれにしても嬉しい話です。



数年振りといえば、久しぶりに定期検診に行きました。
解除前は連日TVで医療体制の逼迫が報じられていたので、そんな中ノンキな顔して行くのもどうかなと、なかなか難しいタイミングでしたがスムーズでした。

当日よほどヒマだったのか、各コーナーのおばちゃんがけっこう構ってくれて話が面白いんですね。
これならたまに来てもいいかなと思うくらいというのはウソですが、次々巡るアトラクションのような錯覚を覚えます。

胸部X線はおばちゃんじゃなかったですが、「じゃ、上着とセーターとシャツまで脱いで、肌着だけになって下さい」と言い終えるとすぐ出て行ってしまったので、「肌着は着てません」というタイミングを逸しました。
結局、上半身裸のおじさんがスタンバイして出て来たので、「そこまで脱げって言ってないでしょ、ちゃんと人の話を聞けよ」と思われた可能性もあります。
「ドレスシャツの下には何も着ない」とそこで必要ない主張などしたら、警備員を呼ばれたかもしれません。

会計まですべてシステマチックでスムーズに運び外に出ると、よく晴れた空を見上げて、当たり前ですがなるべくこういう所のお世話にならないように日頃から気をつけたいと思いました。
でも私と同じような考えで遠慮して検診が遅れた為に、問題を見逃すケースが増えているそうですからくれぐれもご注意ください。





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