Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

今年の感じ

2021-12-22 |  その他
このブログを始めた頃は昔仕事でご一緒した方々や知り合いなど同業の人がたくさんいましたから、飲んで喋っていたことの延長のような内容でしたが、いつ頃からかどんな方にご覧いただいてるかは分からないまま同じようなことを書いてます。

たまに同じような仕事の方からコンタクトを頂いてお話を伺うと、多少お役に立っているのかと思えるようなことが今年もありました。
それでどんな方がご覧になっているか初めて知るのですが、ちょっと新鮮な気持ちがします。

そんな中、振り返ってみると今年を集約してくれるのはやはりスポーツでしょう。
後半のオリンピックや好試合の連続だった日本シリーズもあって昔のことのように思えますが、松山選手のマスターズ制覇もありました。

しかし何と言っても、大谷選手の活躍ほどワクワクさせてくれたものはありません。
良いプレーはチームメイトや評論家からも印象的な言葉を引き出し、
「彼のプレーは、子供の頃打って投げて楽しかった野球を思い出させてくれた」、
「野球を見に行く楽しさを思い出させてくれた」と言うファンもいました。



翻って仕事関連ではどうだろうと思うと、海外との行き来が制限されているのもありますが、すでに何年も前から本物の匂いのするものを見つけるのが非常に難しくなってきました。
SNSなどでイメージがとても簡単に拡散され、海外の仕立屋さんでこの人はセンス良さそうかなと思っていた人が、10年保たなそうな少しはやりの型を作って着ているのを見てアラアラなんてこともあります。

今まで見てきたよりそれらしい匂いのするものや脳裡に焼きつけたものを自分なりに反映させようとしていますが、それを判断してくださるのは、やはり何かしらそういう匂いを求めていたり海外でたくさんそういう品を見た経験があったりして、作ったものを着てくださった方です。
よく使う三船敏郎さんの「うーん、寝てみたい!」と言うCMがありましたが、見果てぬイメージを求めて散財されてこられた方々から「うーん、匂わない」と言われないよう、放っておけばおそらく薄れるイメージを補いつつ何か加えて維持しなければなりません。

毎年発表される「今年の漢字」もオリンピックを反映して「金」でした。
正面から受け止めるとコロナ関連になってしまうところを回避していてホッとする選択です。


《オマケ:オリンピックでメダル獲得したカエル好きという選手がいました。
以前も使ったことがある旅先で見たカエル》




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simplicity & balance

2021-12-06 |  その他
ふとした瞬間鏡に映って、普段見ない角度から着ているものが見えることが稀にあります。
その日珍しくそんなことがあって、単に補正がうまくいった上にプラスαで微妙な形が出たかななんて思いましたが、ひいき目の思い込みかも知れませんし、他人に伝わりにくいこういう話は聴かされた方もリアクションに困りますから話題にならないですが...


その日の午後、久しぶりに白井さんとお話していたら、
「そこのところ綺麗だね、その服どこの?」
「自分のとこのですよ」
「いい色だね」

この齢になっても未だに褒めて頂けるとは、なんて嬉しいことでしょう。
おそらく今後も誰も気づかない部分をご覧になっていることに、あらためて「好き」に終わりはないなと思いました。
毎週のようにそんな話をしていた頃のことを思い出します。
また、そういう眼に耐えうるレベルを実現したくて始めたことを思い出しました。



たぶん白井さんの影響でしょう、小さな定例会などしていると褒め言葉がスムーズに出てくるような気がします。
若い頃服に多少興味があっても、年齢とともに右肩上がりで服の趣味や着こなしが洗練されてくることがないのは残念ながら現実で、放っておいてそうなったとすればかなりの激レアさんです。

そういう観点から、皆さん興味を維持され着こなしが理に適ってますからケチをつける隙などなくて自然に出てくるのですが、なぜかその時だけM気をおびたように何か他に言うことがあるだろうと詰め寄られ、もうSだかMだか。
たしかに正月の蒲鉾も三ヶ日くらいしか食べないので、褒め言葉が板につくにはまだ年季が必要かもしれません。
そうこうする内に、年末が近づいてました。
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