Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

催事

2021-03-20 |  その他
休みの日に、電車に乗るような所へ出かけなくなってしばらく経ちます。
ちょっと興味のある催しがあっても、何となく気分にブレーキがかかって出かけるまでにいたりません。
こんな時期に重なるのも珍しいなと思いながら躊躇していたのが、「小村雪岱」「笠松紫浪」「吉田博」展です。


小村雪岱「青柳」肉筆画を版画にしたもの(1941)

小村雪岱(1887~1940)は舞台のデザインから挿絵まで多岐にわたり、装丁では特に泉鏡花作品で好きなものが多い気がします。

吉田博(1876~1950)は、ダイアナ妃がケンジントン宮殿の執務室にその作品を二つ飾っていたとか、フロイトが「山中湖」を描いた作品を持っていたとかの逸話がありますが、そんな話がなくても十分楽しめます。
以前木版画に移行する前の作品を使わせてもらいましたが、2年近い欧米旅行から帰った後半生は独自の木版画を創作しました。


「陽明門」1937年 木版 96度と、一番多く摺り重ねたという作品。

木版画の笠松紫浪(1898~1991)は川瀬巴水(1883~1957)と同門でありながら、何度か使わせて頂いた作品のとおり、異なる情趣を描いた中にとてもモダンな感覚があります。


「櫻 上野東照宮」1935


「花の波」1956


「林」1955

まだ間に合う催しもあります。
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結婚式

2021-03-12 |  その他
昨年秋頃の話、「皆んなマスクしてると、出会いも難しいだろうね」なんて連れの人に振ると、「そこはまた何か道があるんじゃない?」なんて会話があったのを思い出します。
こんな状況ですからなかなか思い通りにいかないなんて事もあるかと思いますが、久しぶりの結婚式に出ました。
半年くらい前からの話で、その当座はだいぶ先のような気がしてましたが、近くなるとあっという間です。



会場の紀尾井町の赤坂プリンス、クラシックハウスという所は由緒ある建物だそうで、画像のとおりの雰囲気です。
中も着こなしの良い男性が10人も集まったら映えそうな空間で、スタッフは若くて明るく、古臭さはありません。



結婚式は出るたび新しい演出が増える気がします。
それでも会場の方々が細かいところまで気を配ってくれて、飲んで食べて久しぶりに揃った親族で盛り上がっている間にそつなく式次第が運ばれました。







式の一週間くらい前、偶然小津安二郎監督の「麦秋」と「晩春」を観ていました。
ともに娘の結婚を扱った話です。
「東京物語」もそうですが、家族のありようを考えさせられる作品を観た直後の結婚式は、映画と違ってあくまで明るく笑いの絶えない数時間ではありましたが、これまでと違う感慨がありました。
せっかく出会ったのですから、末長く仲良くあって欲しいと思います。
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Reid Miles

2021-03-08 |  その他
午前中は猫も思わずコロンコロンしたくなるような陽気なのに、帰りは冷たい風に身震いする日があって、駅へ急ぐと「行きはよいよい帰りは寒い〜」と聞こえてきました。



画像に「春のコート」とありますが、今日から見ると冬と同じに見えます。
同じ号に真冬のスタイルと避寒地での夏のようなスタイルが混在する、広大な国土ならではの事情もあってのことでしょう。



このジミー・スミスのアルバムを見ると、何となく春を連想します。
1960年1月の録音で、ちょっとスピーディー過ぎるかも知れませんが、春頃発売の予定だったのでしょうか。
ブルーノートのアルバムデザインの多くを手掛けたリード・マイルズの仕事です。



マイルズのデザインでは、こちらの方がメジャーでしょうか。
下に並んだ写真(フランシス・ウルフ)だけ見てもさほど魅力的という訳ではありませんが、そこへ特徴あるアレンジが加わると、一曲目のオープニング同様一目で忘れ難い印象を残します。

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