Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

D.Reinhardt+S.Grappelli+ポール・ボキューズ

2009-11-04 | Others
画像は1973年公開ルイ・マル監督「ルシアンの青春」のサウンド・トラック。音楽はジャンゴ・ラインハルト(1910~53)の遺したものを、とても巧く使っています。
ギタリストのジャンゴは20歳頃から、ヴァイオリンのステファン・グラッペリと一緒に弦楽器だけの五重奏団を結成して数多の録音を遺し、それがまた多くのフォロアーを生みます。

昔、久米さんが司会していたニュース番組に、ある晩90歳になったかどうかのステファン・グラッペリがゲストで招かれていました。黙っている時は、もちろん普通のおじいちゃんでしたが演奏になると素晴らしい香気を放ちます。
そして、何か他のインタビューとの記憶違いかもしれませんが、ワインと御婦人がいかに自分の人生に喜びを与えてくれたか、について語ったような気がします。まるでジャン・ルノアールの映画に出てくる人物が目の前に現れたようで、嬉くなってしまいました。



 ポール・ボキューズの自伝(リヨンの料理人/須山泰秀訳.晶文社)を読みますと、この映画に関して書かれた箇所がありましたので、引用させていただきます。

「コロンジュの仲間の多くは親独義勇軍か、対ソビエトのためのフランス義勇軍に参加することを選んでいた。そして歴史は彼らを有罪としたのである。戦後しばらくの間、私たちはにらみあっていた。徐々に和解していくには、映画「ラコンブ・ルシアン」が封切られる必要があった。すべての芸術作品と同様、ルイ・マル監督のこの作品は、若者が経験したことだけでは知りえないことを理解するのを助けてくれた。」

また、別の話なのですが、私のブログにも少し力を与えてくれる下りをご紹介させていただきましょう。

「もっとも優れた料理は、その日入手できた素材、旬の素材を生かした料理でもある。月日はある慣習、しきたりにのっとって流れていく。
私たちも気分の良し悪しや、生活の仕方などの部分で明らかに自然の影響下にいると言える。その日の気分、リズムなどに応じて身につける服を選び、食べるものを選ぶ。暦を参照し、山羊のチーズ・ピコドンは七月中旬からおいしくなるとか、帆立貝は秋から冬が終わるまでが滋味豊かになるとかを知っていることで、うっとりするようなメニューを作ることができる。私は四季のつながりや風情が好きだ。」



今回のシャツは、エクルーのベースにボルドーのヘアライン・ストライプ。遠目にはくすんだピンクの様にも見えますね。

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