Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Johnny Ace

2010-12-31 | Soul
 今年もご愛顧賜り、誠にありがとうございました。
皆様にはどうぞ良い年をお迎えになられますよう、お祈り申し上げます。



今日の一皿は、何故か楽屋でロシアン・ルーレットをやっていて早世したジョニー・エイス。
ビリー・エクスタイン等と比べると節回しは無骨ながら男っぽい味わいがあり、録音が少ないこともあって、どんな歌手になっただろうかと想像を掻き立てます。CDなら同じ絵柄で20曲入りの欧州盤があります。

昨年は須賀敦子さんの本にあったウンベルト・サバの詩で締め括らさせていただきました。今年も気分的に変わりませんが、同じではウマくなかろうと頭を捻っていました。

先ほどアイロンをかけながら、TV東京でやっていた「エレキの若大将」という1965年の映画を初めて観ると.....
出演者のパンツの丈が幾通りか出て来ますが、パロディなのか敵役に今風ハンパ丈の人もいて、ファッションて巡るものだなぁと今更のように感心します。

十年近く前一人で東北新幹線に乗っていたら、三人掛けの窓側に座っていらした御婦人が途中下車される時、アイル側の私が立つと星由里子さんであることに気づきました。間が空席でしたので、姿勢良い方だったのが印象に残っています。

映画で一番面白かったのは主人公のおばあちゃん役・飯田蝶子さんという人の達者なダンスでした。「そこ?」と言われそうですが、たしか二か所あって、あまりにノリ方が上手なのでもう一度そこだけ観たいくらいです。

では皆様よいお年を―――――。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

They can't take that away from me

2010-12-30 | Jazz
 真夏の夜のジャズでスタイリッシュな歌を聴かせてくれるアニタ・オデイの有名な盤ですが、この頃のLPジャケットはデザインが今ひとつで、素晴らしい内容に比べるとちょっと残念な気がします。



「こぼねさん」と呼ばれる方がいまして、変わった名前だと思ったらあだ名でした。おれおれ詐欺に二度ひっかかりそうになって、それで「小骨」だと、そういうわけでした。

ひっかかると言えば、強引ですが今年の環境会議も著しい進展はなかったようです。
初めてイタリアを訪れた時、考えさせられた事は色々ありましたが、飲料の自動販売機がないのもその一つです。
その代わりと言うと順序が逆ですが、街のあちらこちらにバールと呼ばれる形態の店があり、感覚的には缶コーヒーと同じくらいの値で立ち飲み出来るよう条例で決められていたように思います。

基本的な人と人の関わり合いも保たれ、仕事を機械に譲らないことで雇用も確保されます。何よりたった200mlほどの飲料を飲むためだけに費消される資源とエネルギーは、一部リサイクルされているとは言え相当な量に違いありません。

それは一つの例えですが、日本人的に肥大する便利さを追求して、それをお仕事とするあまり歪んでしまった感覚を、目先の便利さを放棄して少しづつ見直すべき時期に来ているように感じました。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Living Well is the Best Revenge / Calvin Tomkins

2010-12-29 | Others
 大きめのまな板を買って来てと言いつかったので、都内に出かけ青森ひばの製品を買うと、もうお昼が終わってしまいそうな時刻でした。
初めて入る店を軽子坂に見つけると、時間も時間でしたので席がありました。
アルザスのヒューゲル家のリースリングを飲みながら待つことしばし、丁寧な料理がテンポよく出て来ます。
その後店を出て知らない通りを行くと、気がつけば神保町でした。
すぐ帰るはずが、古書の誘惑に危うくさまよいそうになります。



昨日から続くちょっと語感の変なタイトルの一冊に、「優雅な生活が最高の復讐である」というのがあります。
以前送別品にジョアン・ジルベルトの38曲入りのCDをよく使ったと書きましたが、この本もリブロポートという所からシンプルな装丁で出ていて、一時期よく使いました。

先日アレクセイ・ブロドヴィッチの話で出て来たジェラルド・マーフィー夫妻の話です。
妙なタイトルは作者にジェラルドが語ったスペインの諺に由来し、夫妻の周りにはフェルナン・レジェ、スコット・フィッツジェラルド一家、ヘミングウェイ、ピカソ、コール・ポーター、ドス・パソス等が登場します。

新潮文庫で2004年に出た時に以前の版にはなかった部分が加えられ、画家としてのジェラルドの評価など、その後についても新たに知ることが出来ました。
未読の方がいらっしゃるといけないので、多くは書けません。
まな板を買いに行くのに調度よいくらいに短くて軽いので、帰りは読むものがなくなってしまいました。
読後感は物理的な軽さ短さと反対に、無形に影響を受けた一冊のような気がします。

画像の女優はアン・シェリダンです。
子供の頃TVで観た「栄光の都」という映画にジェームズ・キャグニーの相手役として出ていました。
ワーナーのB級作品で見掛けます。
後年キャグニーの自伝を高校の図書室で見つけ、いつもたばこを手放さないのでキャグニーが気遣っていた話や早過ぎる死を悼むところがあり、あんなにキレイな人がこんなに早く亡くなるなんてというくだりが印象的でした。
ちょっと写真が良くありませんが。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この年末に「いまなぜ青山二郎なのか」

2010-12-28 | Blues
 昔、電車の中吊りに「今なぜ○○なのか」というタイトルがやたらと目についた時期があります。直訳調と申しますか、不思議な語感に漠然と流行りなのかと感じていました。
それから大分たって白洲正子著「いまなぜ青山二郎なのか」を読んで、久しぶりにその表現と出会ったような気がします。この作品は平成二年に発表されていますが、その中吊りで頻繁に見た時期と重なっているのかどうもはっきりしません。



登場人物は皆さんそれぞれに屈折していて中々理解し難いですが、一人の女性を巡る文士たちの話や骨董が人から人へ経巡る話など、読むたびに興味の尽きないものです。
白洲さんの本では、以前書いた「遊鬼」の次に何度も読んでいるかも知れません。

そう言えば先日、一枚のコートが人から人へと渡って何年か振りに最初の持ち主が目にしたという話を聞き、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督「運命の饗宴」と青山二郎の骨董の話との二つを思い出していました。

今週は服の並びが変則的になっています。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Celeste

2010-12-27 | Blues
 昔ならこの時期、一族郎党が祖父母の家に集まって餅つき大会をしていた頃です。
朝から日没まで体中燻られた臭いになりながら、父やおじ達が近所の方々の分まで次々に搗き上げます。
私が中学生で大きな杵に振り回されて満足に搗かせてもらえず、これからという頃にこのイヴェントも終わりを告げ、結局大人のように一臼搗く日は来ませんでした。



正月といえば兄弟とその配偶者、甥や姪など総勢二十名近くになるので、何日も前から料理を準備し始める母の手間もかなりなものでした。
そこへ以前書いたように年末のご乱行でハイジン一茶のようになり、一年で一番疲れた体を引きずって参上し、夜にはさらにハイジン子規になるのが常でした。



息の長い花、微妙な色合いにシャツ選びのヒントが......
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマス・ソング

2010-12-25 | Others
 一昨日書いたように、二年振りにクリスマス・ソングを流してみました。
モータウンやスタックス、エミルー・ハリス、ウィスパーズ、アーロン・ネヴィル、オージェイズ。やはり後の二つ、特にオージェイズのは良く出来ていて、好きな一枚です。しかし最も心洗われるのは、エラ・フィッツジェラルドでしょうか。



映画ではジョージ・シートン監督の「三十四丁目の奇蹟」、そしてフランク・キャプラ「素晴らしき哉、人生」でしょうか。
前者のエドマンド・グウェンのサンタクロース姿のぴったりなことは、初めて見た時驚きました。モーリン・オハラや子供のナタリー・ウッドなど愛らしい作品です。

「It's a wonderful life」はアメリカの熱心なファンをはじめ、フランク・キャプラ監督の伝説的な作品となっています。一般にイメージするクリスマス映画とは異なりますが、冒頭の雪深い街の情景などクリスマス気分を掻き立てます。

他に軽いところでは、ハンフリー・ボガートやピーター・ユスティノフの「俺たちは天使じゃない」(1955年)もたしかクリスマスの話だったような気がします。
ボガート達が入った店で接客を手伝い、一着しかないジャケットを売りつけるシーンを子供の頃TVで見て、人の心理をついている事に笑いながら感心しました。






Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Leslie Saalburg

2010-12-24 | Others
 今日の英国製のタイはクリスマス用というのではありませんが、何だかそれらしい色合いなので他の時期には締めるのがちょっと憚られます。



寒くなると暖かい季節や土地を夢想して、バカンスを楽しむ男達の画を飾ってみたりささやかな抵抗をしてみます。

今迄ローレンス・フェロウズについて何回か書いてきましたが、同じ時代に活躍したレスリー・サールバーグについては今回が初めてです。
L・フェロウズについては大雑把なプロフィールしか解からず、未だ本人の写真も出て来ていませんが、サールバーグはもうちょっとはっきりしています。

以前、日本版エスクァイアでも紹介されていましたので、お好きな方はご覧になっているかと思います。
描かれた男のコーディネイト自体は、12歳年長だったフェロウズに軍配が上がるように思いますが、克明に描きとめられた往時の雰囲気は優劣では語れないエレガントなものです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閑中、閑あり

2010-12-23 | Blues
 祝日の今日は驚くほど穏やかな日和で、散策には絶好な一日でした。
でもたまたま歩いたところが繁華街やターミナル駅と関係ないので、祝日なのを忘れそうなほど人影もまばらです。あるいは大掃除で出掛けられない人が多かったのでしょうか。
今日みたいな暖かい日に、愛宕山のチーズ屋さんフェルミエの外の席で盛り合わせを頼んで飲んだら、さぞ気持ち良かったでしょう。



去年だったかデルズというヴォーカル・グループが来日した時のインタビューで、子供の頃からクリスマスと縁遠い環境で育ったのでクリスマス・ソングなんか歌わないよ、という話を書きました。
言うまでもなく私はシカゴのサウスサイドで育って、ブルースを聴いているわけではありませんが、うちもある意味クリスマスって何?という環境です。

でも買い物すると包装がそれなりになっていて、嫌でも思い出させてくれます。
やはりこの時期しか似会わないので、明日からクリスマス・ソングをかけてみることにしましょう。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬至

2010-12-22 | Blues
 今日は冬至。一番夜の長い日だそうで、言いかえるとこの後徐々に昼が長くなっていく訳ですね。ちょっと気の長い話ではありますが。



先日ケーリー・グラントやクラーク・ゲーブルの着こなしをDVDから拾って、解説を加えてもらって見る機会がありました。
共演作はその日俎上にのぼりませんでしたが、ケーリー・グラント主演作とソフィア・ローレンの出て来る作品を続けて見て思い出しました。

まだケーリー・グラントの生前にソフィア・ローレンの自伝が出版され、共演をきっかけにどれほどグラントが愛しい存在になったかを書いていました。

それぞれに家庭とフィアンセがありましたが、お互いの出自の問題もあってか、急速に親密になったそうです。
有名なところでも、オードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマン、デボラ・カーetc.etc.ときりがありませんが、その中でソフィア・ローレンというのもちょっと意外な気がしました。

いつだったかフィレンツェの靴屋の店長が、私のホーズとか腕時計まで覗くのでからかっていると、彼が妙に日焼けしているのに気づいて、ラテン・ラヴァーを気取って日焼けサロンで焼いたのか聞くとそうだとのこと。
たいていの作品でいい色のケーリー・グラントは、南イタリア出身のソフィア・ローレンにとって視覚的にも親近感をいだき易かった、なんて書いた話は今のところ読んだことはありません。





Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒波にMonkも言いたいけれど......

2010-12-21 | Jazz
 ヨーロッパの北部では記録的な寒波が先週から居座って、各地で交通機関がマヒしているそうです。日本でも今週後半から寒波がやって来て、しばらく続くような予報です。
聞いただけで寒いですね。



昔から寒さに弱かったはずですが、以前は仕事先の皆でスキーに行ったり、積極的に寒さに飛び込んでいったこともありました。おまけに夕食で温まった後、ナイターまで滑りに行ったり。
そのうち夜は外で滑るより宴会でスベっているほうが多くなり、さらにスキーを滑る機会は減っていきました。
今年は断捨離でさっぱりウェアも捨ててしまい、今では天気予報で怖気づくほど立派な寒がりの出来上がりです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セーター

2010-12-20 | Jazz
 本日のマリリン・ムーア嬢のセーターは、現在と違ってジャケット撮影といっても自前だったらしく、毛玉が出来ていてリアルな生活感を漂わせます。



セーターといえば少し前からシェトランド・セーターをさがしていましたが、うるさいことを言ってると、思った色がなかなか見つかりません。
見つかるのと捜すのに飽きるのと、どっちが先かという感じです。



全体を同系色でまとめてみました。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

波の花

2010-12-18 | Soul
 能登の辺りの冬の風物詩「波の花」が見られたと、数日前に報じていました。
白い泡状のものが打ち寄せられ風に舞う映像をご覧になったことがあるかと思いますが、植物性プランクトンの粘液が、荒波にもまれて起きる現象だと言われています。



ある年の夏に宿泊先の近くで気になる店を見つけ、翌日早目の時間に訪れました。
引き戸を開けると早い時間にも関わらず、大きなコの字型のカウンターを中心とした店内は八割ほど埋まっています。
開けた途端、ほとんどのお客さんと店の方が振り返った事によって、一見さんは少ない店であろう事が推測できました。
一瞬止まったように感じた時間を、主らしき人の柔らかい「どうぞ」の一言が救ってくれます。

解からないことは尋ねて注文を終え、店の方の気遣いを感じながら食事していると、隣席のまっちゃんと呼ばれる地元企業の社長さんも連れの方と共に話を振ってくれました。
そんなこんなで楽しく過ごしている内に、まっちゃん一行は土産の折詰を携えて次へ行くとのことで先に帰り仕度を始めます。
多生の縁の礼を言うと、そのまっちゃんが言うのには「今日はないけど、次に来たらお母さんの作る卯の花を必ず食べてや」とのこと。
いつの間にか、卯の花の話になってしまいました。



植物性プランクトンではありませんが、今回はちょっと変わった合わせになっています。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牡蠣

2010-12-17 | Soul
 一年の内に数度ある、暴飲暴食週間も無事終わりそうです。
朝起きると風邪ひいたんじゃないかと思うくらい寒い日もあり、前夜の影響か何だか解かりません。



既に書いたと思いますが、子供の頃から牡蠣が好きでした。その頃はフライで、さすがにナマ牡蠣は大人になってからですが、そのナマであたったことがあります。
翌日起きると、そこから大変な思いをしました。

人によって懲りたりする話も聞きますが、まったく懲りずに、あれは飲み物が白ワインじゃなかったのがいけなかったのかと考えたりします。
またその時々で我慢したり体調と相談する程度には、用心することを学習したかも知れません。

アパレルでオイスターと言うと、例えば綿のコートを連想します。
「パリの恋人」でアステアが闘牛士の振りをアレンジして、中庭で踊って見せる場面なんかがすぐ思い浮かびますね。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風貌

2010-12-16 | Blues
 偶然ですがLPジャケットがロバート・Jr.ロックウッドからリトル・ウォルターにつながりました。今年も相変わらずのペースでお世話になったミュージシャン達です。
マディ、ウルフ、パーカーetc.etc.すーざん・そんたぐみたいな。
とにかく顔が傷だらけです。



以前暑い夏に京都から金沢へ行った話を書きました。
全工程をお一人で手掛ける松田さんというおじいちゃんの作る和傘を、家内が欲しいというので遥々訪ねました。
親切な松田さんのお話を色々伺って配送の手続きをしていると、菊五郎さん夫妻と店の前で一緒に撮った松田さんの写真がありました。
先日取り上げたアニェッリの独特の風貌に近い人をさがすと、日本人では先ず菊五郎さんが思い浮かびます。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あと二週間

2010-12-15 | Blues
 今年もあと少しになり、連日胃の休まる間もない日々をお過ごしの方もいらっしゃるかと存じます。
だんだん日にちの感覚が薄れてきますが、昨日は討ち入りの日だったそうです。

池波さんのエッセイに、大石内蔵助の酒の肴が柚子みそ一品だったそうな、というのを何時か読んで、京都でたまたま見掛けた「柚子みそ」という商品を買ったことがありました。当時はもちろん自家製だったでしょう。
そんなシンプルなものなら胃にも優しそうですが、休肝日のほうがもっと体が喜びそうですね。



家人が好きで見るフィギュアスケートを横目で眺め、人によって何だか暴れているみたいな振付とか曲技団みたいな技の展開に、何か違うんじゃないかな~なんてずっと感じていました。
先週末初めて見たアメリカのシズニー選手のエレガントな演技に、溜飲が下がりました。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする