Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Terry Huff and Spesial Deliverry / The Lonely One

2010-03-31 | Soul
 先週ようやく鳴きだした鶯も週末からの寒さでどうしていたかと心配していたら、先日鳴いていた辺りで今日も鳴く練習をしているような声が聞こえて来たので、大丈夫だったみたいです。
気温はさほど上がりませんでしたが、少し日射しもあったので次々に開花しているようですね。



先日どこかで高校生以来という懐かしい言葉にぶつかりました。
「マージナル・マン」というのですが、ご存知でしょうか。学校で習ったのは、子供でも大人でもない中間的な存在というその時期の自分達を表すような意味だったと思います。

そこで、すぐムキになる人は?   マジニナルマン........

さて、その中間的なという言葉から今日の画像テリー・ハフ&スペシャル・デリバリーにつながるのですが、聴き終わるとこちらも上手く息が吸えなくなりそうなくらい全篇ファルセットの洪水です。

今迄このブログで取り上げた中では、テンプスのエディ・ケンドリックスやデルズのジョニー・カーター、ドラマティックスのロン・バンクス等たまにソロをとる曲もあるものの、基本的にはリード・ヴォーカルとの対比でファルセットがリードを引き立てる役どころがメインだったりするわけです。

しかし、この盤はいわゆるトータル・アルバムのような作りになっていて、頭から尻尾までファルセットの突き押し一本で把瑠都大関昇進おめでとうと言うくらい、どの曲もなんか似たようなと言う声も聞こえなくはありませんが、曲・演奏・歌と噛み合って二度と作れない一枚でしょう。



オーソドックスな色遣いだったので、合わせたつもりのLPジャケットに危うく負けそうになってしまいました。
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大リーガー、ジョージ・マッケンジー / 花見

2010-03-30 | Rock
 セ・リーグも先週末から開幕し、マリナーズから阪神タイガースに移籍した城島健司捕手も初戦から活躍していますが、大リーグ行く頃からだったか、アナウンサーの言い方によってジョージ・マッケンジーと聞こえたことはありませんか。
大リーグ行くのでそうしてた、なんて事ないですよね。単なる空耳アワーだったんでしょうか。



「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは」と言ったのは兼好法師でしたが、それでもやはり満開の賑々しさというのは何とも言えません。その下では人は少しおかしくなると昔から言われています。

仕事が終わってからみんなで必ず花見に行っていた時期がありましたが、何故か途中からよく雨に降られました。しかもあまり強くなかったりして、誰が切り上げようと言い出すか、我慢大会のようになる事が幾度かありました。

ようやく誰かの一言で救われたように河岸を変え、明るい店で気がつくと、衣装はもちろん立派な靴でも泥だらけの有様で大笑いしました。やはりオカシクなっていたんですね。

画像のアルバムは、三十歳くらいで亡くなってしまった友達が好きだった「Arc of a diver」スティーヴ・ウィンウッドの1981年の作品。他の誰でもない、この人だけのセンスによる曲の数々。
以前書いたことがあるかも知れませんが、耳に心地よい涼しげな声を持った人の代表格です。



基本が毎度お馴染みのグレーとブルーで他は白、タイはもちろん何を合わせてもそれなりに.....
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短観ではなく“たんかん” / ラティモア・ブラウン

2010-03-29 | Soul
  何年か前から、ファースト・フード店や美容院の前に小さな黒板を出して、何気ない一言というような事が書いてあるのをよく見かけるようになりました。
短い中にイメージや情景の浮かぶものもあれば、こりゃ何だかなーという時もあります。

先日も美容院の前を通り過ぎる時つい読んでしまい、こりゃ何だかなーと思った後、何かに似ていると思ったら、それは私のブログでした。



先日、私自身は白いシャツを着る事が少ないという話を書きました。夜かセレモニーという感じでしょうか。今週は三月末から四月のスタートにかかるので、普通のお勤めの方ですと改まった席も多い時期でしょう。

という訳で、今週は全部白いシャツ。画像を作る時、着せ替える必要がないという手間いらずの優等生で、週の前半は紺のジャケットにグレーのパンツです。

朝食に毎朝何かしら柑橘類のものを摂りますが、今週の「たんかん」は鹿児島産です。
それに入っていたラベルに寄りますと、

「昭和四年頃、台湾から鹿児島に入り、南西諸島、県本土南部など温暖な沿岸地帯で栽培されています。濃いオレンジ色、豊かな香りと味、果肉にはビタミンCがたっぷり」とあります。

以前、屋久島からたんかんを送っていただいた事があり、毎朝素晴らしい風味を楽しみました。
はっさく、いよかん、各地のみかんと選ぶのに困るくらいですが、時期的に悩めるのもあと少しです。

そんな事を書いていたら、ブラジルにしばらく出かけていた方からアマゾン産のタヒボ茶というのが送られて来たので、試しに解説どおり煎じてみると見掛けどおり木の皮っぽいような、薄甘いお香のような味がしました。

今日のも、何だかなー.....


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イチロー選手の癖

2010-03-27 | Others
  昨日駅までの道を歩いていたら、脇の雑木林から今年初めて鶯の声を聞きました。
まだ上手く鳴けないのか、私たちがイメージする鳴き方にはなっていませんが、どちらがパーフェクトなのかは分かりません。
例年シーズン初めはちょっとコケたような鳴き方なので、勝手に練習中だと思っていますが、それで思い出したのは三屋清左衛門が卒中から立ち直る幼馴染みを見掛けて、安堵する様子を描いた藤沢周平さんの作品です。



先日の飲み会で、どうしたこうしたでスカ引いたという話があったので、本日の画像に引っかけて使えると思い出そうとしましたが、前後が全く出て来ません。

そこで、大リーグの開幕も近いので、以前繊研新聞に載った文化服装学院・小池千枝さんのお話から......
そのインタビューは終戦記念日に掛けた話からスタートして、高度な服作りを支えるのはパターンを研究し続ける事ですよというお話の中で、イチロー選手を例に挙げて、打席でする腕まくりの仕草は、もしかしたら体の動きに合わないウェアの作りに原因があるのでは、と仰っています。

事に寄るとそうかも知れないですし、ピッチャーとの間合いを測る等の為それが習慣化した一連の動作として出来上がった物かも知れませんし、最初はウェアの不都合から間合いの調整・リズムへと昇華した産物なのかよく解かりません。

自分自身の体験で考えると、アームホールの大き過ぎるシャツの類は袖山を引き上げて、シャツの脇の下を体に添わせようと無意識にしている事に気付いた経験があります。

以来そういう構造の品は買っていませんが、年に一回くらい手元のカジュアル・シャツでその手の物を敢えて着てみると、やはり動きを妨げる事が確認できます。脇の下に水掻きを付けたところを想像して頂ければよいでしょうか。

Truzziは1890年創業でマッテオッティ街にあった仕立てシャツ屋でしたが、大分前に店を閉め残念がっていた顧客という人に会った事がありました。
十年くらい前、既製品のシャツが同じ名前で出されてすぐ数枚購入してみました。今のロゴでは最初袖も見頃も他社に比べ細身でしたが、昨年夏に輸入されていた商品を見ると、ドレスとカジュアルのラインの違いかも知れませんが、正反対で異様にアームホールが大きくて見送った覚えがあります。発注する店によって、是正されている所もあるかも知れません。
シャツの細いのは良くありませんが、アームホールが大き過ぎるのも困りものです。

先ほどの小池さんのお話には、ファッションは元はラテン語で「人のため世のために物をつくっていく」という意味ですという言葉もありました。



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Ring Lardner

2010-03-26 | Others
  昨日O・ヘンリーの名前を出したので、今日は少し下った時代の作家リング・ラードナー(1885~1933)。現在詩人でもある加島祥造氏が訳された物を、新潮文庫などで手軽に読むことが出来ましたが、今はどうでしょうか。

初めて読む生き生きとしたしゃべり口調を活かした文体が、巧みな訳文で新鮮に感じられましたが、ヘミングウェイやフォークナーもかなり影響を受けたという話です。

それぞれの話が面白いだけではなく、例えば代表作の一つ「チャンピオン」は現代ならタイソンみたいな主人公で、読後に苦い物が残ります。

スポーツ担当記者として腕をふるった経験から特に野球から題材をとった話が記憶に残っていますが、歴史的なホワイトソックスの八百長事件ではひいきチームでもありエースのシコット投手が親友だったこともあって、かなり痛手を受けその後距離を置くようになる様子がたしか映画にも描かれていました。



幼馴染みのケンちゃんと中華を食べていたら、義理堅くこのブログを見てくれて細かい所まで読んでくれている事を知り嬉しくなりました。
そういう話を聞く度に、何か新しく喜んでもらえる話の展開をあれこれ模索するのですが、そう簡単には思いつかないものですね。
そんな時はすぐ解かると思いますので、もがいてるなぁと思ってください。

自分でもがいてるなぁと呟いたら、中華で思い出したのですが.......
京都の四条大橋袂にある、東華菜館という立派な造作の中華料理店をご存じの方も多いと思います。
いつだか現存するエレベーターでは日本最古ではないかとの事で取り上げられていましたが、高い天井や細部のクラシックな雰囲気がいい感じで、京都へ行く度寄りたくなります。

二月にも昼時を過ぎた時間帯に行き、窓から見える南座や山々を眺めながら、蒸しギョーザ、大蝦と胡瓜の酢物そして噛みしめると旨味の出る豚肉の酢豚などをたのんで、変な人みたいに天井を眺め廻していました。
一つだけ残念な事は、昨年のメニュー改変でビールの大瓶がなくなった事です。


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Don't shoot me I'm only the piano player

2010-03-25 | Jazz
  一昨年末、アメリカで強盗に入られた商店の防犯カメラの映像が、ニュースで流されていました。
その映像では途中から強盗に店主が反撃し形勢逆転、今度は強盗が手を合わせて許しを乞う場面にキャプションがついて、失業によって困窮しこんな事を仕出かしたとありました。
すると強盗に銃を向けていた店主が、レジから金を取り出し、いくつかの売り物の食料品と共に強盗に与えたのです。

そして一年後の昨年末、強盗を働こうとした男から、与えた額のお金と更生の機会を与えてくれた事への感謝の手紙が届いたというニュースが流れました。

現代にもこんなO・ヘンリーの話みたいな事があるんですね。



内田洋子、シルヴィオ・ピエールサンティ著「三面記事で読むイタリア」(光文社新書)の『ギャングスターが愛したピアニスト』に風光明媚で有名なシチリアのサン・ドメニコ・パレスホテルの専属ピアニスト、キコ・シモーネの話が紹介されています。
1928年から48年までアメリカで生活したキコは、その後故郷のシチリアに帰ります。滞米中にニューヨークの有名なナイトクラブでピアニストとして働き、のちに映画などで伝説的に語られるようなボスたちと知り合う事になりました。
友人たちが「ピアニストを撃つな」というプレートをプレゼントしてくれるくらい危険な目にもあった事があるそうです。

九十歳になるまでに知り合った男の中でも、ジョー・アドニスが最もエレガントだったとキコは語っていますが、残念ながら私はアドニスの写真を見た事がありません。
でも、キコが知り合った内の一人、ジョー・ボナンノの話をゲイ・タリーズが書いた「汝の父を敬え」を以前読んだ事があり、その口絵に素晴らしいコート姿のボナンノが写っていてとても印象に残っているので、それ以上というなら大したものに違いありません。

イタリアのあるブランド・オーナーは、ここ数シーズン「何を着るかではない、それを着て何をするかだ」と言っているので、額面通り受け取れないにせよ、そういう意味では行状からは全くお手本になりませんが。


お陰様で百五十回目を迎える事ができました、ありがとうございます。
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どちら様でしょうか。

2010-03-24 | Jazz
 今日の一皿は、以前(元日)話に出たことのあるサラ・ヴォーンの「My favorite things」が入っている「After hours」。
伴奏はマンデル・ロウのギターと、ジョージ・デュヴィヴィエのベース。
他にエリントン・ナンバーやコール・ポーターの曲等を歌っています。



昨日一か月振りに集まりがあり、先に外で会った途端に波平夫妻が「こんにちは!」といつもと違う感じの挨拶をしてくれるので何かと思ったら、何日か前の話題で知らない子供に挨拶されるという話を読んで、使ってくれたのでした。

この話には続きがあって、書いた後日知らないおじさんに「あぁさっきはどうも、何処まで?」と声をかけられ、こりゃ完全に人違いだなとしか思えない状況でした。
その時も家内と一緒だったので、何処かで会った人か尋ねると知らないと言います。
さっきって言ってたから、何処かですれ違った人かとも思いましたが、柴犬を散歩させてた小父さんくらいしか話をした人はいません。

今回は家内の推理もさえないらしく、納得できそうな仮説が出て来ませんでした。
家から五キロ以上離れた辺りを歩く度、謎がふえるばかりです。

そういえば白井さんと都内を歩いていた時も、すれ違う時に挨拶してくださる人がいたので反射的に返しましたが、白井さんが「知り合い?」と仰るので「いえ、白井さんじゃないですか」と言うと「知らないよ」との事で埒が明かず、その日は「名乗ってもらえたらありがたい」という結論に落ち着きました。


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Caffarel Gianduia 1865

2010-03-23 | Soul
 みかん狩りに行ったまま音信不通だった吉水君からメールがあり、行ったばかりでとても忙しいが元気だとの事で良かったです。昔から“住めば都はるみ”と言いますが、メールには行った先が「心の和むよい街」とあったので、将来は郷愁を覚えるような特別な土地になるに違いありません。
という訳で、今日はオレンジ色のニット。

先日飲み会でメンバーが揃うまで、先輩のサチコさんとコーディネートの話になったんですが、その中で「解からなかったら悪い意味でなく模倣する所から始めてくれたらと思うけど、同じ物を見ているのに同じ色に見えているように思えない事がある」と或る意味深い、含蓄のある話をしてくれました。
日頃、職場のレベルの維持に腐心しているかと思いますので、かなり核心をついた意見だと思います。



先日のサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のポプリに続いて、今回はカッファレルのジャンドゥーヤ。
ある年モンテナポレオーネの路地奥に新しい店が出来ていたので、ウィンドウを覗いてから店に入り色々見せてもらうと、会計を待つ間に勧められたのがこのヘーゼル・ナッツのチョコレートです。

その日、スパダーリ街そばだったと思いますがGiovanni Galliという地元では有名な菓子店で、何種類かの量の中から選べるので大きい箱を買い求めました。
親切な白髪の店主がいるその店を妻がすっかり気に入り、砂糖漬けのスミレの花だかを散らしたマロン・グラッセなど好きな物が色々あったようです。

たまにアニョーにヘーゼル・ナッツのペーストを合わせた料理を出してくれる所もあります。オリジンは知りませんが、ヘーゼル・ナッツはピエモンテの特産でもあるそうです。

何年か前、神戸にカッファレルの店が出来たというので、関西に行った折に寄りました。
このCaffarelのGianduia1865は似た物が色々ある中でもヘーゼル・ナッツの風味が濃いように感じますが、甘さは少し抑えめなので、すごく甘い物好きの方の中には物足りないと言う方もあるかも知れません。

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青空のようなシャツ / 防虫剤 

2010-03-22 | Blues
 先週あたりから、ドラッグ・ストアーで防虫剤や乾燥剤が前面に置かれる時候となりました。
また外出から戻ると敵である虫の親みたいなのが、既にコートに取り付いて家に侵入しようとしているではありませんか、油断なりません。
防虫剤は自然なのも使っていますし、ケミカルなのを入れている所もあります。他でも扱っているかも知れませんが、京都西本願寺前の薫玉堂には防虫香というのがあります。
因みに白井さんも香りが好きとの事で、藤澤樟脳を使ってらしたと思います。



土曜・日曜とこちらあたりは凄い風で、日曜の未明には雨・雷鳴も激しくなり、石鹸つけて外にいたら、洗車マシーンのように洗ってもらえそうでした。

おかげで台風一家じゃなかった、一過のようにきれいな青空が広がりました。

以前にもドレス・シャツの話を書いたことがありますが、手元のシャツの八割以上は白と様々な明るさの青で構成されたストライプや格子です。
入った店で親切に色々見せてもらったけれど、買いたい物が見当たらない時などに買って来た白いシャツがたまった事もありましたが、日頃の合わせ方がファンシーに傾くようになっていて、めったに着ません。

青の色合いや柄の大きさだけでなく素材感もあるので、他人から見たら似たような物がたくさんある事になりますが、以前ルチァーノ・バルベーラに「どれも大事だけど、私には最近一番のキー・アイテムはシャツ」と言ったら、「そのとおり」と言いながら本人の言葉が記されているブローシャーを見せてくれました。そこには、

「A man should own as many shirts as he wishes-the more the better. I personally have so many shirts that I sometimes walk into my closet, pull one out, and think to myself, “Now where did that come from?” Having lots of shirts will allow you to surprise yourself with your own good taste.」

とありました。



雲のような、ワンタンのようなペイズリー。
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「古くて大きい物とかけて......」

2010-03-20 | Jazz
 好きなものは色々ありますが、家では「古くて大きいものが好き」と言われています。
何だかなぞかけみたいですが、答えは例えば東大寺とかイタリア各地のドゥオモとかシンプルなものです。

そう言えばなぞかけで思い出しましたが、ちょうど一週間前、M・O・Fを持つシェフ、J・マキシマンと親戚ではないA・マキシマンさんから、「TVでやってる“ととのいましたっ”ていうの使ってよ」とリクエストをいただきました。かなりお気に入りだそうです。

帰るとうちでも「今ねづっちが一番面白い」と合わせたように言っていたので、私の周りでは頭の回転の速いねづっちが人気のようです。



1800年代の中頃、写真がそれ以前の物より旅行に携行できそうな方式に改良されましたが、それでもかなりな重量だったそうです。フランスのマキシム・デュ・カンという人が、その重い機材を携えエジプト・パレスチナ・シリアなどに二年間の旅に出てのちに写真集を残しました。

また少し遅れてイギリスのフランシス・フリスという実業家が、同じように古代エジプトの遺産の数々を写真に収め、やはり写真集として発表し、東方見聞録から続く西欧の人々の異国へのエキゾチシズムを視覚的に補強しました。

それらに見るピラミッドやスフィンクスが、今日TVなどで見るより圧倒的な存在感をもって視覚に訴えてくるのは何故なのでしょうか。


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You got me hummin'

2010-03-19 | Others
 今日は私の好きな「Bee ミュージアム」がある日ですが、19時54分と時間的にも見るのが難しい番組です。
ご存じない方が多いかと思いますが、テレビ東京の五分くらいの番組で世界の養蜂家やハニーハンターを取材した映像が流れます。クマじゃありませんが、なぜか蜂蜜が気になるタチなので楽しめます。

小学校低学年か入学以前か忘れましたが、近所でよくお邪魔していた家の軒先に、ハチが巣を作ってしまいました。
元気がありあまっていたか思慮が足りないか、またはその両方により、水道からホースをひいてハチの巣を攻撃することにしましたが、ご推察の通り返り討ちにあい額のあたりを刺されました。

昨夏、ある朝玄関の脇にハチが巣を作り始めたところに遭遇し、借りを返すべく用意して殺虫剤を噴霧すると、やはり襲って来ようとします。そんなこんなで格闘十五分、勝利したかにみえましたが、数時間後にはまた数匹戻っていたりして、すぐには決着しませんでした。
でも、夕方には諦めてくれたようです。



今日も風は冷たかったですが、日射しが心地よい陽気で、坂道をくだる時は軽快な歌が口をついて出て来ました。何かと思ったらテンプスの「The way you do the things you do」です。

陽気やその時の気分によって出てくる鼻歌も色々ですが、ザ・バンドの「Out of the blue」が出て来るような足取りの重い時もありますし、昨年の夏はナレオの「Sugar Cane shack」が比較的出たでしょうか。

その程度でしたら問題ないのですが、ハウリン・ウルフとかが出て来て乱暴な曲調とかだとちょっと困ります。

こんな事を書いていると、歩きながらでも何か音楽を聴いているように思われるかも知れませんが、そういう事はありません。雑踏であっても、その時々の自然な音が聞こえてくる方が私には良いんですね。

自然な音でも困りものは、夏の夜いつ紛れ込んだか分からず、寝てから耳元に聞こえる蚊の羽音でしょうか。


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ジョージ・ペパード

2010-03-18 | Jazz
 今日の盤は有名なマイルスの一枚ですが、画像全体の色が抑えめになり過ぎたので、LPジャケットに使われている一色で、その辺にあった物を置いてみました。

以前話題に上がった事(2010.1.24)のあるフィレンツェのOfficina Profumo Farmaceutica di SANTA MARIA NOVELLAの素焼きの器に入ったポプリです。アパレルの人の精神安定剤とでも言えばよいでしょうか。



先日「ティファニーで朝食を」を、初めて通して観ることが出来ました。
何故か中断せざるを得ない事になる場合が多く、やっと達成です。

それなのに、やはり鈴木さんはこの時代のジョージ・ペパードに似ているなとか、アメリカン・ショートヘアーをこの時代の日本で飼ってた人はいたのかなとか、ティファニーの店員をやってたおじさんが出てた怖い映画は何だったかなとか、ユニヨシって何処から拾った名前なのかなんて余計な事ばかり気になってしまいました。

また、ペパード演じる作家の卵を援助する役のパトリシア・ニールは、ゲーリー・クーパーの話で取り上げましたが、やはり昔のイメージどおりヤスリをかけたような声質で損してたんじゃないか、なんてお節介まで浮かんで来ました。

おかしなおかしな「特攻野郎Aチーム」はTVで何度も観ましたので、“ハンニバル”スミスの方が先に馴染みがあり、その人が「ティファニーで朝食を」の青年だったとは俄かに結びつき難いくらいです。



いつもと同じように画像を撮ったのですが、今回初めて靴の色が実物とほとんど同じに写りました。
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シエナ / Siena

2010-03-17 | Others
 昨年まではファッションという言葉にガードされていたかに見えた男性のヒップが出た短い上着も、年が明けた頃からでしょうか、極端に鮮度が落ちてただみすぼらしいだけの物になってしまいました。既に賞味期限切れか。

元々それだけのファッドな物だったのですが、裸の王様の話みたいに神通力が落ちたら見たまんまというのが象徴的で面白いです。これを読んで下さる方々には、言わずもがなでした。



昨日の生温かさから一転、本日は平年並みの気温とのことで、キリッと冷んやりした空気が気持ちの良い一日でした。

もうちょっと冷んやりした時期に、フィレンツェからそう遠くないシエナを訪れたことがありました。CMに使われたりする夏のパリオ祭の熱狂と、それが行われるカンポ広場が世界的に見ても美しい広場との評価で有名です。

フィレンツェと同様都市国家として栄えた歴史があり、経済と政治が健全に営まれたと言われますが、十四世紀のペスト禍、その後フランス軍やスペイン軍の侵攻による人口減少を経験したものの、カンポ広場を中心とする街区のドゥオモや宮殿内に残る絵画・彫刻の数々はきれいに残存しています。

色々な街を訪れた方なら良くご存じのように、この街も独自の風土があり、同じトスカーナという括りになっていても、観光地フィレンツェとは全く異なる慎ましい表情の街でした。

ちょうど今日の合わせのように、ちょっと落ち着いた印象です。


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美味しいかも知れません

2010-03-16 | Jazz
  昨日の子供の話から........
よく芸能関係の話で、「子供と動物には勝てない」なんて言いますが、CMの子供店長はともかく、ソフト・バンクの犬のお父さんカイや、UQ WimaxのCMに使われている猫マルの映像なんかは何度見ても面白いです。



タイのモチーフにも色々な動物が使われますが、犬、猫、鳥、魚はもちろん、ワニだキリンだカバだコウモリだ、いやスーパーマンだと、思いつく限りのものは皆使われてきたに違いありません。

もう大分前からPCで細かい図柄もデザインされているのに、進化したはずの折角の技術が生かされず、中にはモチーフが平板で安っぽく見えてしまうものもままあります。PCの操作もさることながら、やはり絵心という事でしょうか。

そういえば昔、レコーディングの現場で打ち込みのリズムが広がり始めた頃、出来れば使いたくないがどうしてもという事になったら、ちゃんとしたドラマーに関わってもらってプログラミングしてもらうだろうと答えたミュージシャンがいました。

今回のタイはハウンド・トゥースに鴨のモチーフ。
冬の間行くのを楽しみにしていた店はと言えば、リヨン近郊、アルザスと南フランス、ミラノと中部都市それぞれで修業された人達の料理で、例えばシャラン産の鴨といえば美味しい物の一つというイメージになっていますが、アパレルでもトラディショナルなモチーフとして、タイ以外にもスカーフやカジュアル・シャツに使われて来たものの一つです。

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Lock & Co. Hatters, St.James Street, London

2010-03-15 | Jazz
 今日あたりの陽気ですと、コートのない方、しかも薄手のスーツの方、薄いコートに巻物つき、紡毛のコートと人によって色々でした。昼は暖かいけど、夜そのまま出かけて寒い思いをして風邪ひいてしまったり、この時期は難しいですね。



昨年の秋くらいから、家の近所でもないのに子供に挨拶をされる事があります。「こんにちは」と歯切れのいい声をかけてくれるので、その気持ちに応えるように出来るだけ愛想よく返すようにしています。

最初はすれ違った後に、知っている子かなとか色々考えたのですが、まったく心当たりがないので、ただの礼儀正しい子達か学校でそういう授業があった後ではないかと想像していました。

先日家内と歩いていると、二人が少し離れた瞬間にまたしても私にだけ挨拶をしてくれる男の子がいたので、少し前からそういう事があると家内に説明しました。

すると家内が申しますには、「それは帽子のせいではないか、その帽子がボーイ・スカウトみたいな団体の物に見えるので間違えて挨拶してくるのではないか」と新しい説を出して来ました。

そう言われると、確かに色と形がそう見えなくもないという気持ちがしてきます。
普段着に被っているのは、Lock&Co.のケンタッキーというモデルで、ベージュっぽいのです。

まさか挨拶した後、こちらの好奇心を満たす為だけに、何で挨拶してくれたのなんて無粋な事を尋ねて、少年の良い習慣を台無しにするわけにもいきません。
たいした事ではありませんが、疑問のままとって置こうと思っています。



少し前(3/6)に話題にしたホリゾンタルのタイで、しかも今回のはストライプ同志の間隔がかなり広めで、更に見慣れない感じだと思います。ベースのハウンド・トゥースが、紺とグリーンというブラック・ウォッチみたいな色使いで大変綺麗だったので、ミクロ的に見て(マクロ的に見るの正反対)買ってしまったのか。
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