Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Princes, Playboys, & High-Class Tarts / Taki Theodoracopulos

2010-11-29 | Jazz
 半年くらい前、「旅芸人の記録」で有名なテオ・アンゲロプロス監督の「蜂の旅人」というDVDを観ました。1986年ギリシャ・仏・伊合作で、10年後フランス映画社配給で公開されていたそうです。内戦などギリシャの現代史を知らないので、今ひとつと言うかもうちょっと難しい所があります。

監督の名前をつぶやいてみると、タキ・テオドラコプロスの名を思い出しました。
日頃、濫読の気味があり何だか関係ないものまで読んでいて、最初タキの「ハイ・ライフ」(井上一馬訳)もそんな感じで読んだ一冊だったと思います。
“Princes, Playboys, & High-Class Tarts”の原題からイメージされるとおり、上流社会のゴシップを面白おかしく書いてありますが、当初その後読み返す事もなさそうな縁の無い話に思えました。
何しろオナシスをこきおろすほどのギリシャの海運王の息子だそうです。



 “第一次世界大戦の直前、ボニー・デ・カステラーネ伯爵邸で催された内輪のパーティの席上、晩餐の席についていたさるフランスの貴婦人は、突然気分が悪くなり自分はこのまま死ぬのではないかと思った。その婦人はウェイターを呼ぶと耳許でこうささやいたという。「急いでデザートを持ってきてちょうだい」
 これは、死の直前まで食い意地には勝てなかったということではない。婦人は単に、列席者が席を立つ前に死なないよう、食事の進行を急がせたということにすぎない。言いかえれば、まだ生きてる人に面倒をかけたくなかったということだ。いうまでもなく、この婦人はスタイルを持っている。”



上記は「スタイルとは何か?」という話の冒頭ですが、別の章で「紳士にふさわしいスタイルを確立するために何をおいても真っ先に必要なのは、適度のユーモアである」とも書いているので、額面通り受け取らないと、読み返すうちにじわじわと笑いたくなる映像的な箇所です。
更にこの話はタイトルの核心にふれ、

「スタイルの特徴は、深みのある人格が知らず識らずのうちににじみ出て、なにもしなくてもいつの間にかまわりの人間の関心を集めている、という点にある。フィアット社会長ジャンニ・アニェッリには、それがある。貴族の風貌を備え、見るからに恐ろしそうなその顔には、バルザックが人知れぬ敗北と呼んだしわが深く刻印されている。」

という箇所があり、他にもいくつかの話で登場するこのアニェッリという人物を知った最初でした。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Alexey Brodovitch

2010-11-27 | Soul
 アレクセイ・ブロドヴィッチは1898年ロシアに生まれ、1920年代のパリへ行き画家を志しました。その頃ディアギレフ・バレエ団の舞台装飾やレストラン・プリュニエの内装やメニュも手掛けたそうです。その後アメリカへ渡り、1934年から20年以上ハーパーズ・バザーのアート・ディレクターとして活躍しました。

パリで出会った画家や写真家と交友を持ち、同時期ハーパーズ・バザーへ移って来たムンカッチら写真家の力も借りて、その後に影響を与えたという、特徴ある余白のスタイリッシュな紙面を作っていきます。
並行して主催していたラボラトリーでは、多くの才能を輩出しました。



パリからアメリカへ渡った人はたくさんいるかも知れませんが、思い出したのは、フランスにいたかったのに家業の「マーク・クロス商会」の経営不振などで、戻らざるを得なかったジェラルド・マーフィー夫妻の話です。
フランスでの生活がスコット・フィッツジェラルドの作品のモデルにもなったこの夫妻は、当時の「パリのアメリカ人」の中で年長格でした。
安定した生活をおくる二人のまわりには多くの芸術家が出入りし、フェルナン・レジェもその一人だったという事なので、レジェと懇意だったというブロドヴィッチも知己でNYでも行き来があったかも知れません。

50年代半ばに引退するまでマーク・クロスの経営に携わったジェラルド・マーフィーと同じく、ブロドヴィッチも58年までハーパーズに勤め、マーフィーには叶わなかったフランスの暮らしに66年戻りました。



こちらは表紙ですが、ブロドヴィッチが作った紙面は後日別の話で。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Let the good times roll !

2010-11-26 | Soul
 一昨日の怖い形相の人に続き、顔色の悪い人の話。
横浜元町入口から本牧方面に向かうと麦田トンネルというのがあり、そこに他所のトンネルでもよく見る黄色いライトが採用されています。
しばらく前ここを歩くと、向かいから来る人来る人みんな顔色が悪くて驚きました。和名ド○エモンみたいです。
慣れるとちょっと可笑しいですが、もちろん他人からもそう見えるらしく、すれ違う時笑いを噛み殺している人がいます。ライトの下ではそれがまた不気味ですが、案外面白い人かも知れません。



画像の一枚は久々のニューオリンズ・サウンド、シャーリー&リーと言うデュオで50年代に活躍し、「Let the good times roll」のヒットで知られています。
二人ともちょっと鼻にかかったような軽めの歌声で、ソロでなら例えばクライド・マクファター等もいましたがデュオでは個性的な存在で、ティーンネイジャーを中心に大人気だったそうです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Window shopping

2010-11-25 | Others
 イタリアで初めて滞在したのはミラノのドゥオモ至近でした。
翌朝繁華な通りを散歩しているとサンタンドレアかジェズだったと思いますが、熱心にウィンドウを覗いている初老の夫婦を見掛けました。体型はお世辞にも良いと言えない二人でしたが、後から思い出しても雰囲気のある人達で、その後も素人ではこの二人を凌ぐ人達に出会っていません。



最初にそんな人達を見たのでさすがに手強いと思いましたが、そのレベル止まりだったので、もっと凄い人はいないかと満たされない思いもありました。

しかし、そんな装いの人達が熱心にウィンドウを覗いていたおかげで、すぐ気が付くことがありました。
ただ見るだけの為に店に入ったりしないのだなという事と、決して大掛かりではないが店のテイストを伝えるウィンドウ・ディスプレイからの情報に、常に興味を持っている人が多いらしいという事です。
一瞬、立派なナリなのに手元不如意でウィンドウだけ見ているのかと誤解するところでした。

初日にそう気づいたので、挨拶して店に入り担当してくれる人が来るまで待つことや、すぐ来意をつげて勝手に商品に触れないなど、出来るだけ疎通をはかってマナーに従っているだけで何処でも快い応対を受けました。



少し前に写真を整理していたら、出て来た一枚です。
マジェンタ通りのM.Bardelliは常に完璧な礼装の揃えられる格の店で、E・グリーンの豊富な在庫や伊製重衣料の他、Poloのコレクションまで置いていました。

写真は閉店しているから日曜日で、多分サンシーロのメアッツァ・サッカースタジアムまで観戦に行った日に、トラムを途中下車して散歩中撮ったのだと思います。
見え難いかも知れませんが、左の若い二人は一般的なカッコで、右のシニアのカップルは日本では珍しいですがミラノではよく見る感じです。

白井さんともよくこの話をしますが、「あんなふうに見てる人達は日本ではほとんど見ないよね」と仰います。
以前書いた「着物百枚」の話ではありませんが、そんなふうに十分でも二十分でも語り合って眼を養い、その蓄積で今日のレベルがあるのかも知れません。

初めの頃ここにきれいな気のいいコンメッサがいて、買い物が終わったあと遠慮がちに「あなたのイタリア語と私の英語と同じくらいかしら」と腕をとって笑います。言うまでもなく下手という意味で、率直な物言いに初対面なのも忘れて、大笑いして帰って来たのも楽しい思い出です。





Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

形相

2010-11-24 | Soul
 今日のLPジャケットはエクトプラズムでもリンボー・ダンスのBGMでもありません。何でこんなデザインになったのか判りませんが、不思議なLPジャケットの一つです。



日が短くなって、寒かったりすると寂しい事この上もありません。
一般家庭が夕飯かという時間帯に普段はあまり歩かない辺りを行くと、珍しく本格的にトレーニング・ウェアを着たと思しき女性が、向かいから走って来ました。昼間の駅伝に触発されたのでしょうか。
まだ顔は見えない距離と暗さでしたが、すっきりしたスタイルのシルエットが徐々に近づいて来ます。そして脇を通る車のライトに浮かび上がった形相は、小学生なら裸足で逃げ出すくらい怖い顔になっていました。きっと、かなり苦しかったんですね。
こちらも思わずのけぞって、ちょうどLPジャケットのような体勢になっていたかも知れません。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「俺の話をきけ~」

2010-11-23 | Soul
 先日草の上で飲んで良い気持ちでうつらうつらしていると、ビッグマグナム・シュヴァルツアイ先生のケータイが鳴る度に「俺の話をきけ~」と歌うので、その度に「聴いてるよ~」とつい答えてしまいました。



映画の話をリクエストされた数学の先生が、「じゃ○○とか、○○とか、観た?観てないだろ。じゃ話にならないじゃない、聴きたいって言うんなら最低限は観てないと」と授業に身が入らず余談へと誘う生徒たちの魂胆を見透かしたのか、正論で応じます。

淀川さんが実際の映画以上に熱く語ったように、観てない人にも話して聴かせるという道もないではないでしょうが、そんな高校二年の頃の出来事を憶えているのは、そこに何かしら印象的なものがあったのかも知れません。

とぼけた事ばかり書いているのに一応専門にしている事がありまして、尋ねられて答える機会があります。相手は授業をさぼりたい高校生じゃないので、解かる範囲でなるべく丁寧に答えますが、ある傾向をたまに感じます。

聴いてくる段階で予めご本人の答えが固まっていて、少し修正した方が良い場合でも、聴き入れる柔軟性がないのかなと思える場合です。

そういう人も更に調べたり、聞いたことが少し経ってから腑に落ちたりして、最終的に落ち着くべき答えに落ち着くのかもしれませんが、愚にもつかない私の話はともかく、折角の機会に過不足なく相手の話が聴き取れないのは、もったいないかとも感じます。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「これが負けか...」

2010-11-22 | Blues
 今日はいい夫婦の日だそうです。それに因んで、普段伝えられないパートナーに対する気持ちを叫ぶというイベントも数年前からあるそうです。
それに負けないくらいに世界の中心で叫びたいほど、また店で薦められると断れないほど、グリーンが好きだー!という人の話を先週聞いたので、感化されてグリーンのジャケット。



「これが負けか...」白鵬の言葉は、勝ち続けた人だけが吐ける含蓄ある一言でした。
普通の人では使う機会がないので、これからの忘年会の季節、せっかくですから是非使いたいところですが、例えば鍋を前に「これが蟹か...」とか言っても、あまりに地味でスルーされて時事ネタにならないかも知れません。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻聴

2010-11-20 | Blues
 昨晩宮益坂でシベリアン・ハスキーと遊ぶ会があって、若井さんとハスキーを撫でながら「この犬はねー」と声色を使ってムツゴローごっこを楽しんで帰ってきました。
するとあんなに繁華な中にも酉の市の提灯に灯がともり、珍しい物を見る外国人のように見上げ、あぁそうだったのかなんて気づきます。



先日、草の上の昼食の最中眠くなると幻聴か何処からともなく、「角野タクゾーじゃねーし」とか言ってるのが聴こえて来ました。

すると昨日は帰りの電車で女性の話声が聞こえて来て、お友達夫婦に男子が誕生したとかで、イギリス人男性と日本人の奥さんの間に生まれた子は「クマオ」と命名されたと聞こえました。
思わずどんな字ですかって聞きたくなりましたが、やはり幻聴だったかも知れません。
仮にそうだったとしても、毛深くならない事を祈るのみです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草の上の昼食

2010-11-19 | Jazz
 ボジョレ・ヌヴォ解禁に引っかけて、ピクニックのお誘いがありました。
水曜日が8℃ちょっととがあまりに寒かったので、思わずくじけそうになります。
少しは気温が上がるという予報を頼りに、家で焼いてくれたガトー・オ・ショコラを持って出掛けると、金髪先生とサチコさんが全部段取りしてくれていて、すっかりお世話になりました。



ジャン・ルノワールの映画からタイトルをもらいましたが、日が射している間は良かったものの、思ったより早く陰るとさすがに寒く退散せざるを得ません。映画ほどではありませんが一瞬つむじ風が起こって、枯れ葉が小さく渦巻いていました。
やはり冬は刻々と近づいています。

結局ボジョレは気分だけで、発泡性のビッグ・マグナム黒岩先生としっかりしたモンテプルチャーノ・ダブルッツォをいただいたら、睡魔が襲って来て映画とは程遠くお地蔵さんのように固まってしまい、何の展開もありませんでした。





Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Lady in the Lake / Raymond Chandller

2010-11-18 | Soul
 以前仕事で関わった女性が海外旅行が趣味であちこち行っているというので、もう一度行ってみたい所はある?と尋ねてみると、ラ・ホヤ(La Jolla)というではありませんか。
あまり聞かない地名かもしれませんが、レイモンド・チャンドラーが好きで調べた方にはサンディエゴ近郊というこの街は聞いたことのある名だと思います。
意外な答えにチャンドラーが好きなの?と聞くと、まったく関係なく訪れて、印象深い街だったそうです。



 She wore a steel gray business suit and under the jacket a dark blue shirt and a man's tie of lighter shade. The edges of the folded handkerchief in the breast pocket looked sharp enough to slice bread. She wore a linked bracelet and no other jewelry. Her dark hair was parted and fell in loose but not unstudied waves. She had a smooth ivory skin and rather severe eyebrows and large dark eyes that looked as if they might warm up at the right time and in the right place.

『湖中の女』の冒頭、依頼人の事務所を訪れたフィリップ・マーロウが見た受付にいる秘書の描写です。清水俊二さんはこんなふうに訳しています。(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 その娘はスチール・グレイのビジネス・スーツを着ていて、ジャケットの下はダーク・ブルーのシャツ、それより薄い色の男物のタイをしめていた。胸のポケットのたたまれたハンケチの端がパンをスライスできそうなほど鋭く見えた。リンクの腕輪のほか、何も装身具をつけていなかった。薄い色の髪をまんなかで分けて、なにげなく垂らしているように見えながら、ウェイブにくふうの跡がうかがわれた。なめらかな象牙のような肌で、眉毛はややきつく、大きな黒い瞳は燃えるべきときに燃えるべきところで燃えるだろうと思われた。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛犬と散歩

2010-11-17 | Soul
 昨日の寒さが大丈夫だったなんて書いたら、上空に寒気団がやって来ているようで、更に寒くなってしまいました。今日くらいだと降参です。



落ち葉が静かに降って来る中、愛犬と楽しそうに散歩する男。
ちょうどそんな季節のはずです。

最近、近頃では珍しいコリーと、優しそうなおじいちゃんの組み合わせに何度か会うようになりました。
そのコリーが実に賢く愛くるしいヤツで、別れ際何度も何度も振り返ってくれます。
数歩先を行くおじいちゃんが、リード引いてもスムーズについて来ないのを怪訝に思って愛犬を振り返っています。数歩進んでまた繰り返してくれます。

また、快活なハスキーと明るい奥さんも楽しいコンビで和ませてくれます。
そして紳士的なご主人とボルゾイのコンビ、大分前からお目にかかる「後期高齢者ですよ」なんて仰る優しいご主人と、すごく整った顔で愛想のいいゴールデン・レトリーバーのコンビにも、いつも癒されています。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さい秋

2010-11-16 | Others
 今朝がたは今秋一番の冷え込みだったそうです。先月でしたか随分寒い日があって、段階的に心の準備ができていたせいかそれほどに感じませんでした。



日曜日までの本牧通りの紅葉は、海側は山側ほどではありませんでした。でも翌日には海側もかなり色づいて、一晩でもかなり進むものだなんて関心します。
他の場所もイチョウのある所は一面黄色に染まり、根岸森林公園もめりはりがついて赤い所が増え、裸の木々が寒々しく見えるまでになりました。

家々のみかん等柑橘類や柿がたわわに実って、秋らしい風情をそこかしこに見つけることが出来ます。

今回の三日分は比較的近い系統で、ジャケットに対して明るめのものを並べています。
こちらは秋らしいかどうか、本人は分かっていません。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE MIND'S EYE / Henri Cartier-Bresson

2010-11-15 | Blues
「新しいおじいちゃんは何をしてるんですか」
「劇団員です」
「でもたいへんでしょ」
「お金のことは平気よ、次郎がやるんだから...」
というわけで、アンリ・カルティエ=ブレッソンの「こころの眼」(堀内花子訳:岩波書店)を読んでいたら、第二助監督として働かせてくれたジャン・ルノワールについて、ルノワール家で見た思い出を記していました。
「そこにはいくつもの空の額縁があり、息子の映画の資金づくりに父親の絵があてられいることを窺がわせた」とあります。
父親とは、もちろんオーギュスト・ルノワールのことです。



詳しい人が好きな人を語るのは、読んでいても気持ちの良いものです。
レンズを透したと同じように、HCBの眼は対象を細大漏らさず捉えます。

「ルノワールは生きる歓びと繊細さが滔々と流れる大河のような人物だ」
「主役も端役も、ともに仕事をする誰もを、ルノワールがわけへだてなく愛しているのが感じとれた」
「ルノワールは争わなかった。うるさいハエや蚊がまとわりつくと、太った獣は大きな身体を激しくゆすって追い払った」

『ゲームの規則』については「戦前の観衆は悲劇と喜劇を重ねあわせることを善しとしなかった。映画は興行的に大失敗に終わり、ルノワールを深く傷つけた」と書いてありました。

「きらきらと輝くような彼の笑い声、ひとをからかうような調子、まるで歌をうたっているかのような話し声は、いまも私のなかにこだましている」と結んでいます。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポインセチア

2010-11-13 | Blues
 APECも佳境にはいって報道は喧しいですが、かなり近くまで行かない限り日常に何の影響もありません。
花屋の店先にポインセチアの並ぶ時候になりました。クリスマスっぽい色合いが、年末へのカウントダウンが始まったような気分を盛り上げます。



先日、出先のバス停にお洒落なおじさんを見掛けました。
その方は、舞台の緞帳のような素材でボルドーとラベンダーをかけ合わせたようなジャケットに、有りがちな黒のパンツと、趣味はまったく合いません。
こう書いていても何処が良いんだと言う感じですが、トータルでキャラクターに合っていたんですね。
サイズはJIS規格ならB4ほどのサイズで、ヨーロッパ地方都市のおじさんっぽい風情がありました。本当は、ただその方がきちんとしていただけかも知れません。




タイトルとは無関係です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾いて候

2010-11-12 | Others
 今日のタイはブルー系でなくミントグリーンMIXのような色合です。
画像にマリリン・モンローが写っているのは、前回マリア・カラス等を使った時と一緒に撮ってあったからですね。



今日はいい皮膚の日だそうです。
最近湿度が低く快適な一方、早くも肌の乾燥が始まっています。
朝晩風呂に入って用もなく磨きたてていたものの、健康関連の番組ではそれがいけないと言っています。気分的にさっぱりしませんが、石鹸を使う回数の調整が必要とのこと。

昨年の初め鈴木君に誘われて、翡翠探しではありませんが糸魚川に行きました。
あちらこちらに温泉施設があったので、裸で移動した方が早いんではないかというくらい、短い行程のうちに何度も入ります。
しかしよくある旅番組みたいに、ゆっくり入っている事ができません。
話でもしてないとすぐ退屈してしまうので、特に温泉が好きというのでもないと分かりました。
風呂も夜は多少のんびりした気分で入りますが、朝はあくまでもグルーミングの一環だったようです。

そういえばイタリアの冬も乾燥していて、我が家ではリップクリームを携行していました。
私は日本のドラッグ・ストアにあるようなスティックで十分ですが、家内はサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のリップクリームがかなり良いと言います。










Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする