Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

日々更新

2018-06-28 |  その他
20代前半の頃、隣で焼鳥を食べていたコが「ピーマンの種に発ガン性があるって、習わなかった?」と聞くのでした。
Noと答えると、通っていた女子校の家庭科で習ったと言います。
もちろん「じゃ、シシトーは大丈夫?」なんてヒトの話の腰を揉む(腰を折るの軽めな行為)ようなことはしません。



数ヶ月前のこと、専門家が「例えばピーマンの種などにもポリフェノールがあって、ヘタとか今まで捨ててた部分もたいてい食べられる」と語っていました。
京大・山中教授も「今思えば、昔習ったことは何だったんだろうと思うことがたくさんある」と語っています。
ピーマンの種と一緒にされては山中教授もたまらないと思いますが、それほど日々新しい情報がうまれているということでしょう。
人一倍好奇心旺盛な知人が初めて入院したとき、「何年頃までには◯◯の治療法が確立されているらしいよ」とかヒマにまかせて収集した情報を見舞いに行くたび聞かせてくれました。
本当なら凄いスピードだと思ったものです。

その後今日まで、ピーマンを使うときは気にして種を取り除いてきましたから、急に大丈夫と言われてもハイそうですか、とはなりません。
それをずっとそのコのお陰だと思い込んできたのですが、考えてみれば子供の頃から親は種を取っていただろうし、食感の方が大きな問題だろうと思います。
でも話としては最初のいきさつの方が、自分にとって少し面白いですけど。
さて実際に食べるかどうか分かりませんが、見た目にはレンズ豆などと煮込んで出されたら、分からないかも知れません。



そう言えば5月頃、老婦人に席を勧めると「私80を超えているんですけど、10年前に骨粗鬆症って言われて、その時薦められたのが、爪先立ちして括約筋をしめて踵をおとすっていう運動なんですよ、だから外に出るとあまり座らない」そうで、「その骨に刺激を与えるっていうの先日テレビでやってましたけど、そんな前からあったんですか」なんて会話がありました。
数回前「Forever young」で書いた話は、すでに10年以上前から一部では知られていたようです。

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ジロハチ

2018-06-26 |  その他
出かけた先で年配の方から話を聞いていたら、この先にバロン○○さんの親族の家があって、そこへもうちが品物を納めてますよ、なんて聞かされたことがありました。

バロンといえば普通ニシとかヨシモトとかアンダーソンなど上がりますが、遅ればせながら今年に入ってバロン・サツマの話、鹿島茂著「蕩尽王、パリを行く 薩摩治郎八伝」という本を読みました。思い出しては忘れを繰り返して、出たのが2011年だそうですから、7年たっています。

その年の少し前、薩摩治郎八さん本人が書いた「せ・し・ぼん 半生の夢」という本を読んでいたから、ずっと気になってました。



ご本人の書いたものを先に読んでおいた方がより楽しめるかと思いますが、それは図書館で借りるのが手っ取り早いと思います。
その本の後段に、嘘か本当かわからない東南アジアでの冒険譚みたいなのがあって、鹿島さんによれば、本人が楽しそうに書いているほどは面白くないので割愛したというその時代の話も、他の話から察するにあながちホラとも言いきれない、そうです。

鹿島さんが雑誌に書き始めて本になるまでの間に、他に二人の方が評伝を出したというくらい、とにかくご本人が面白いので、読み終ってすぐは軽いジロハチ・ロスにもなるかも知れません。



私どもの仕事に関連したところでは、オペラ歌手 藤原義江の書いたものからの引用、
「一条実基、森村勇、目賀田綱美の諸氏を僕に紹介してくれたのは、日本人クラブの桜井書記長であった。当時のロンドンには、前記の三氏のほかにも、いわゆる名門の御曹司がかなり集まっていたが、この三氏は何かにつけ際立っていた。その生活ぶりの豪奢なことは、日本人間はもとより、イギリス人の間にも有名であった。衣服にしても、すべてが最高級の、それもいっさい特別注文で、シャツならビール・アンド・イムマングかサルカで、靴ならラップかマックスウェルで、帽子ならリンコルン・ベンネットかスコットで、服はセヴィル・ローの老舗で、といった具合。そして、服を除いては器物はほとんどボンド・ストリートが中心とされていた」
(『流転七十五年 オペラと恋の半生』)

また読み終わって思うのは、「ローレンス・フェロウズ」をリサーチして、その作品と共にまとめてくれるアメリカ人が早く現われないかなぁ、といういつもの思いでした。
カルヴィン・トムキンズのようなタイプの人がある日こにの題材に興味をいだいて、一念発起してくれまいかと本当に思っています。
ただ、ジロハチさんを読んだ後ではずっと地味で、読み物としてはどうかという気もしますが。
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マレ

2018-06-23 |  その他
「旅するイタリア語」の時間になかなかタイミングが合わなくて、ようやく再放送を見ると、古澤さんが魚醤を作る人を訪ねていました。
別れ際、その年配の職人が「分かってくれる人にその良さを語れるのは、自分にとっても喜び」といった表現から、そういう機会が滅多にないことを知っている人だからこその言葉だと分かります。



知り合いの方々に会うと、
「それはどこの?
自分で作ったの?
この時季にそういう色はちょうどいいね」
なんて何気ない会話で、ほんわか嬉しい気持ちになってきます。
また別の集まりでは、
「今日は何つけてるの?」
「たいしたのじゃないです、無名の」
「ヘェ〜、大きさがちょうどいいね!」
なんて、
ありそうで普段なかなかないことで、それくらい感覚的に合う方とめぐり会うのは、やはり稀れなのかも知れません。ありがたい事です。

偶然見た他の番組で古澤さんは、「情熱大陸」の頭のところを弾き始め、「なんてね〜」とお茶目な面をのぞかせていましたが面白そうな人です。

上のL.フェロウズの画は、靴下メーカーの広告。
フェロウズの春夏のイラストには、しばしばホリゾンタル・ストライプのウール・ホーズとキャプション付きで描かれていますが、今日きれいな色の組み合わせの品を見ることはありません。

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スマイル

2018-06-20 |  その他
少し前、一週間のうち二度も「お疲れですか?」とたずねられました。
いつもニコニコとまではいきませんが、愛想は心掛けているつもりなので、顔に問題がありそうです。



急速に外国人観光客が増えて、それでも年に二三度あるかどうかの頻度ですが、すごい微笑みの女性に出会うことがあります。
目があった途端に笑み崩れていくさまは、花の開花を早回しで見るように瞬時のことですが、思わずこちらもつられて微笑んでしまうばかりでなく、マンガみたいに目に♡が出てるんじゃないかと心配になるくらいで、そのあと何だか幸せな気持ちになります。
ザックリした私の統計では、その女性はヨーロッパというよりアメリカの方の印象ですがどうでしょう。

女性はもちろんですが、向こうから知り合いのおじさんが歩いて来て、近づくにつれ私と気づいたらしくしだいに顔がほころんでいくのも、知らない人から見たらただのおじさん同志ですが、それはそれで悪くありません。
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