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帆船<あこがれ>

2011年05月30日 | ヨット
台風2号が近づく清水港に大阪市所有の帆船<あこがれ>が清水港江尻埠頭に
着いた記事を新聞で読んだ。
もう一度、ハーバーの様子を見るために29日の朝ハーバーへ出かけることにした。
江尻埠頭は清水港の中のヨットハーバーとは別の入り江なんだけど、ちょっと寄ってみた。









船に近づいて近づいていろいろな方向から写真を撮っていた。
午後1時から一般公開する看板が目に付いた。
<あこがれ>は全長約52メートル、総トン数は362トン。1994年に就航した。
雨の中、船員はマストへ登ったりして、午後からの一般公開の準備をしている。


「もし、よろしかったら船内へ見ませんか?」と声をかけられた。
こんな雨の中、写真を撮っている酔狂な人は「帆船が好きなんだろう」と思われたんだろう(笑)。

船内を案内してくれた。ボクだけ(笑)。
あちこちの部屋で説明をしてくれた。




応接間に通されて、海の話、帆船の話をいっぱいしてくれました。
世界中を帆船で巡り回った、楽しい話をたくさん。


「実は、以前、<あこがれ>に一日乗船したことがあるんですよ」
http://white.ap.teacup.com/something/798.html

「ほぉ、何年位前ですか?」
「忘れました(泣)」

ここで名刺交換。
<あこがれ>船長の久下さんでした。





久下船長、ありがとうございました。



   以前マストに登って甲板を撮った

http://white.ap.teacup.com/something/798.html





ラインセブン

2011年05月28日 | ヨット
5月に梅雨入り、5月の台風来襲。ヨットへ乗り始めて初めての体験かも。
ヨットへ乗り始めて40年余。

こんな天候で必要なのは雨合羽。
ヨット用語でオイルスキンは最初にそろえるモノ。

記憶をたどってみると
1)オレンジ色のアキレスナビフォーゲル
2)中村船具のカッパ
3)ラインセブン(NZ)のライトデューティー
4)ラインセブン(NZ)のヘビーデューティー
5)ヘリーハンセンの赤白
6)ヘリーハンセンの紺色

今、残っているのは(4)と(6)だけだ。



ヨットで海へ出て、天候が悪くなり、オイルスキンを着込む。
雨と塩水のスプレーを浴びて帰港するのだが、そのままにしておくと塩の結晶で
ガビガビになってしまったり、カビが生えたりしてしまう(笑)。

今のモノは通気性、透湿性に優れているが、メンテナンス次第だ。
汗まみれ、塩まみれになってしまう。

それにしても、ラインセブンの(4)は丈夫だ。
絶対に水を通さないが、汗も通さない(泣)。
なかはグチャグチャになってしまう。
今のオイルスキンのような快適さは全くない。
それに重くて固い。
でも、丈夫だ。





大粒のスプレー、雨粒が当たっても、ペラペラのヤツほど感じない。
重いので風にはためくことはない。
台風時のハーバー見回りにちょうどよろしい。

陸上で着ていると、交通整理のおまわりさんと間違えられる(笑)。



(6)のヘリーハンセンは、3年ほど前に御殿場アウトレットで半額で購入したが
それほど着ていない。これは着ていて快適だ。





マホガニー

2011年05月27日 | 木の話
マホガニー [マホガニー]
センダン科

気乾比重:0.66

産地:中南米各地、西インド諸島など

特徴:辺材は白色~淡い黄色、心材は淡い桃褐色~暗褐色で金色の光沢をもち、時間の
経過とともに濃色に変化する。木理はほぼ通直だが、肌目はやや粗い。やや重硬だが
加工性がよい上、狂いが少なく、耐朽性も大きい。
一見するとメランチ類・ラワン類などに似ている

用途:造作材、内装材、建具、高級家具、化粧用単板など

しかし、本物のマホガニーは数少なく、市場に出回っている物は他のモノが多いが、
決して悪いモノではない。
製材をして、並べてみて判断できる人は少ない思う(笑)。




サペリマホガニー
アフリカンマホガニー
フィリピンマホガニー
レッドマホガニー
チェリーマホガニー

ラワン材の芯に近いところは、フィリピンマホガニーそのものだ。

ヨットのキャビン内のトリム材(縁取り材)として使われるコトが多い。
無塗装のままだと、汚れがとれなくなるので塗装をするが、ちょっと濃いめの
色をつけることがほとんどだ。








秘湯

2011年05月25日 | 温泉
暑くなったり、寒くなったり気候も不順。
温泉に入って空を見上げて寝転がって見たくなった。
露天風呂かぁ。

10年ほど前のある日、静岡市近郊の山を下りてきた。
小径が林道になってしばらくしたところに、温泉の看板が目に入った。
「????」




なんだろう?。
こんな処に温泉?。
示す方向に林道を少し登ってみた。
なにかの小屋が建っている。




2~3分、登ってみるとかなりの広場。
20台くらいの車が停められるくらいの広場。
いくつかのプレハブ小屋が建っている。

その中の一つに「露天風呂」の案内があった。




露天風呂の看板が書いてある建物に入ってみると
池のような、樽のようなモノが置いてある(笑)。
これは?。







周囲を見回してみたら「入浴希望者に…」と所有者の名前と電話番号が書いてある。
その場で電話をした。
電話して分かったのは知り合いだった(笑)。



第二東名の橋脚工事のためにボーリングテストをしたら温泉が出てしまった。
その温泉を引いて、いつかは温泉会館を造ってみたいとは思うけど、それに至っていない。
今日は温泉を入れてないけど、週末には入れます。入りたい人は近所の**さんに断って
入ってください。無料です。入浴料を取ると保健所の問題とか入湯税の問題に波及してし
まいます。

プレハブの建物のなかに冷蔵庫が2台あります。入浴に来る時は缶ビールか缶ジュースを
一人一缶もってきて、そこに入れてください。
もう一つの冷蔵庫から冷えたヤツを飲んでお帰りください。


数回利用させて貰ったが、何年か前に行ったら、
第二東名建築工事の事務所になっていた(泣)。

ヨットハーバーから8Km、車で約20分くらいの処だった(笑)。
今はどうなっているのだろう?。


伊佐布の滝
伊佐布温泉。





ハンドレール

2011年05月23日 | 木の話
木のモノが好きだ。

目に付いた木でできた小物をやたら欲しくなる。
旅に行った時にはメンパ(曲げワッパ)を購入したりしている。







仕事の関係もあって、木材の長所も短所も分かっているつもりだ。

故にヨットにはなるべく外部に木材を使用しないようにしてきた(笑)。

<サムシング>で一箇所、ドッグハウス上の両側にハンドレールがある。
ハンドレールと云っても、手でつかむよりも、マスト操作の時の足がかりだな。



塗装してあると、滑ってしまうこともあるし、また
塗装したモノはいつかははがれてしまうので、塗装しないようにしている。

が、周囲の人が「塗ったら!」と云う(笑)。
最初は塗装されていたが、はがれ始めたので、全部はがしてしまった。
それ以来、塗装はせずにオーニングでカバーしている。


風雨にさらされる木材は、塗装してない方が長持ちする…気がする。
塗装するよりもオーニングの方が良い…と思っている(笑)。




昨日は、<スイング>のランチとユニクロへ買い物しながら、そんなコトを考えながら
キャビンの中でまったりしていた(笑)。







スプルス

2011年05月21日 | 木の話
スプルス

松の種類の木だけど、日本では米唐檜(べいとうひ)と呼んで、
檜の代替品として使っている輸入材。



木材のサンプル帳にあった。陽に焼けているけど(笑)。


木肌は緻密で柔らかで加工性に優れ、家具、造作材、楽器材などに最適です。
長くて真っ直ぐな木材なので、いろいろな処に使われる。
建築では和室の障子などの建具材に多く使われている。
また、柔らかいので、その性格上「まな板」にも使われる。
まな板に一番良い材料は「イチョウの木」だけど。


  材木屋さんのサイトから写真を借りてきました。


ヨットでアルミマストが出現するまでは、ほとんどマストはスプルスから作った。
長尺材の確保が容易だし、乾燥した後の捻れ、ソリも少ない。
ここにコメントを書いてくださる<eWINDさん>の艇が、これだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/syounanokaze/MYBLOG/yblog.html




   勝手に写真を借りてしまいました。すみません>eWINDさん

でも、こんなにも素晴らしいマストを作るためには、素性の良いスプルスを
原木の時点で見極めなくてはならない。職人の高度な眼が必要だ。





木材の木目(もくめ)には板目(いため)と柾目(まさめ)がある。
原木を切る(割る)方向で、板目と柾目が現れる。
マストには素性の良い、細かい柾目が要求される。
その方が伸び縮みが少なく、ねじれも少ないからだ。
図から見えるように、20センチ角の四方柾を取る場合、
原木ではその5倍以上の太さが要求される。

また、こうやって四方柾を取ってしまうと、あとに残った材木の切り方に悩むことになる。
四方柾は非常に贅沢な材木の使い方だと思います。

その角材を半分に割って、メインセールのボルトロープ用のグルーブ(溝)を掘り、
再度接着剤で貼り合わせる。


          ◆           ◆

追記。
マスト内部は中空になるように削られていて、軽くなっている。
また、マストが傷んだりした場合、スカーフという接合方法で
補修できる。が、こんな技術を持っている人は少なくなった。



合板でヨットを作る場合も大きな合板を作るため、お互いの合板を
スカーフして貼り合わせた。



幻の名刹

2011年05月19日 | 生活
ボクが子供の頃から仏間の仏壇の横に置かれていた。

いつも、仏壇と、この観音さまに線香をあげていた。



2013年4月、自宅へ戻した。


23年前(平成元年)、父が亡くなる前に
「この観音さまは建穂寺(たきょうじ)のモノだから、明治三年に火事で燃えてし
まった建穂寺が再建したら戻すように…」と云われていたことを、思い出した。

「これは、ここへ戻せよ」と云われたモノ(書、骨董)はいくつか在って、
それらは無償で戻した。


★建穂寺
http://www.asahi-net.or.jp/~kw2y-uesg/takyouji/takyouji.htm


建穂寺のコトを静岡市の人でも知らない人が多いが、「幻の名刹」である。
火事にあった時、村人達に多くの仏さま、観音さまが運び出されて難を逃れたと、
研究書の記事を読んだ。その一体ではないかと思われる。
厨子は新しいから、その後、作り直したかもしれない。





何故、我が家に存在するのか、今では分からない。

http://www.asahi-net.or.jp/~kw2y-uesg/takyouji/suraido/suraido.htm
左右の矢印をクリックすることで多くの観音さまを見ることができる。



千手観音とかは手がたくさんあるが、この観音さまは12本。
もし、本当に建穂寺の観音さまだったら、鎌倉時代のモノだと思われる。
ここ10数年、建穂寺について多くの研究書が書かれたようだが、
この研究者を探して、会って、これを見て貰って問うてみたいと思っている。

ネットの質問コーナーにこんな問い合わせがあった。
http://okwave.jp/qa/q6563462.html





さて、鑑定はいかに?(笑)。






          ◆           ◆



http://www.geocities.jp/boreas4/something/07-suzuri/index.html



ケヤキ 欅

2011年05月18日 | 木の話
船、ヨットに使われている木材として、2番目は「ケヤキ」かな。

欅 [ケヤキ]
ツキ [ツキ]
ツキケヤキ [ツキケヤキ]
ニレ科

分布:本州、四国、九州、台湾、朝鮮、中国大陸

樹形など:樹形は盃形。樹皮は灰褐色で表面が粗く、老木になると雲紋状の模様が現れ、鱗片状に剥落する。葉は長さ2~7㎝の狭卵形で互生し、葉の先は鋭く尖り、葉縁には鋭い鋸歯をもつ。淡い黄緑色の雄花は枝の下部の葉腋に、黄緑色の雌花は枝の上部の葉腋にそれぞれ咲く。痩果は4~5㎜の歪んだ球形で、褐色に熟す

気乾比重:0.62

特徴:辺材は淡い黄褐色、心材は黄褐色~黄赤褐色を帯びており、辺心材の境目は明瞭。一般に木理は通直だが肌目は粗く、時に玉杢、如輪杢(じょりんもく)などの美しい杢目を形勢する。重硬で加工性はやや悪いが、強靱で狂いが少ない。耐朽性は大

用途:構造材、造作材全般、和・洋家具など



ケヤキ材。
10年~20年ほど雨ざらしで乾燥させたモノでないと、狂いが生じやすい。
木造のヨットに使われる場合。ストリンガー(縦通材)、フレームなど。
根曲がり(根の方の曲がった処)のケヤキ材を使っていた時期もあるが
最初から曲がったケヤキ材を確保するのが難しい。
木材を蒸して曲げる方法もある。
また、曲がった処を利用して作ったケヤキのティラーを見かける時もある。

根の部分は、白太を10年~20年、天日干しをして腐らせ、
餅つきの「臼」を作ることがある。

木造ヨットで時々見かけるのはトランサムの板にケヤキの一枚板が使われている場合がある。
ニス塗りであったりすると、とても素晴らしい。
そんなA級ディンギーを見たことがある。







寺院の巡照板(じゅんしょうばん=永平寺東京別院で何十年も使われていた)




本来、右側の白い部分(白太=辺材)はカットして、左側の赤身(芯材に近い部分)の
部分だけ使われる。腐りにくくて丈夫。

寺院の看板はケヤキ材を使っている。
白太の部分をカットして(幅をおとして)、90センチ以上ある。






そうだ京都、行こう

2011年05月17日 | 生活
待ちに待った…と云うわけでもないけど、15日~16日は或るグループ(17人)
での京都行き。

朝7時過ぎ、自宅前にマイクロバスが横付け(笑)。
宴会準備はすでに済んで、ボクが乗り込むのを待っているだけだった。

「この五月晴れにかんぱぁ~い」
正しい日本の物見遊山に乾杯!。





バスは東名高速道路-伊勢湾道路をひた走り、琵琶湖畔で昼食。
比叡山に上がり延暦寺で、世界平和を祈願して鐘をついたりしながら
今晩の宿、亀岡市の湯の花温泉、松園荘。

旅館では、温泉に入って、日本の正しい宴会。
仲居さんも美人で少々タイプ(笑)。
コンパニオンとも正しいデュエットをしたりして旅の夜を過ごす。






翌日は東福寺へ行って濡れたような新緑に、生きる力を感じたりして、
正しい観光旅行。






清水寺へ行って正しい清水の昼食を済ませて、清水の舞台へ。
家族のお土産もいっぱい買ってきました。








チーク材

2011年05月14日 | 木の話
木造のヨットと云うと、一番最初にイメージするのが「チーク」かな。

チーク 「クマツヅラ科」

気乾比重:0.57~0.69
産地:インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマーなど
特徴:
辺材は黄白色、心材は金褐色~濃い褐色で、しばしば濃色の縞模様をもつ。
木理は交錯し肌目も粗いが、光沢と香気を有する。
重硬で強靱なため加工性にやや難があるが、収縮が小さく狂いも少ない。
耐朽性は極めて大きく、シロアリにも強い
用途:床材、造作材、装飾材、高級家具、キャビネットなど

板目





木地色オープンポアー仕上げ

チーク材の代表的な仕上げにオイルフィニッシュがあるが、この仕上げ方法はデンマーク
で開発された技法で、チークオイルと称される乾性油系の油を塗り込み、乾燥しないうち
にサンドペーパーで摺り込む。
この工程を数回繰り返すが、仕上がるまでに1カ月以上を要する。
この外観を真似て下塗り、上塗りの2回で工程を短縮した仕上げである



「木のデザイン図鑑」より


20~30年ほど前からチークの原木はワシントン条約によって輸出禁止になっている。
故に輸入も禁止のはずだ。
しかし、加工品、製品は輸出、輸入は許されている。
現在、市場以外の工場、家具屋さんにあるチークの平板などは、それ以前のモノだと思われる。
FRPヨットのデッキに数ミリのチークバテンを貼り付けるコトがあるが、
これは加工品として、輸出されていると思う。

チーク材は脂分が強いので被膜系の塗装は向かない。
塗装がはがれやすくなると思う。塗装するなら含浸系がよいと思う。

http://www.page.sannet.ne.jp/hide/NEWLAPITA-CHEAKHARU.html

チークバテンを貼ってある艇は、厚みは数ミリくらいのはずなので、できれば直射日光を
防ぐオーニングを面倒でもするべきだと思っている。保ちがまったく違う。





S&S34ワンオフ<MIMI>のオーナーT下さん。
ワンオフを設計、加藤ボートで造船を始める時、ハルをチークで作るためにチーク材を
集めた。しかし、艇が重くなる、ダイニール加工がしにくいと云う理由でS&Sの事務所
に断られた。
指定された材料はフィリピンマホガニー、いわゆる本当のラワン材の赤身。絶品だ。