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2023年06月14日 | 木の話
【絶滅危惧種】
築70年を超える我が家。梁のある家だ。
床の間の床脇の天井は萩の糸通しを使ってあって、ロールすると天井裏への入り口が出来る。
70年前に立てたときに、すでに古材を使っていた。
建築屋だった亡父が言うのには、古くなるほど木材は丈夫になる。
 
 
 
昭和25or26年の建舞。
 
 

井川めんぱ 曲げわっぱ

2017年05月12日 | 木の話
何度か、書いたけど、曲げワッパ、メンパ。



最近では、ほとんど使うコトがなくなった。




秋田県の大館曲げわっぱ。
秋田杉の杉柾がきれいだ。




今年は花見をするタイミングを逸してしまった。
寒かったし。

こんな容器に入れて、花見をしたかった。







そんな折り、尻焼温泉仲間が、「井川メンパ」が欲しいと言ってきた。
これらの塗り物の中で、一番弁当箱に相応しい「井川メンパ」を送った。




井川メンパも、曲げワッパも、ブームのようだ。
自然回帰とか言うのかな(笑)



長野県塩尻市の「奈良井宿」
そこにある花野屋さん。

売れすぎてしまって、在庫がない。
また通販をする余裕がない。
店に来た人優先で売っているようです。

井川メンパも2倍くらいの値段になっている。


井川メンパを作っていた海野さん。
他界したのを知らなかった。

http://www.at-s.com/news/article/women/report/270088.html





無垢の広葉樹

2016年06月09日 | 木の話
Mくんという知人が静岡県立藤枝特別支援学校焼津分校の美術教師をしている。
で、生徒達は、トンでもなく素敵な絵を、いつも見せてくれる。

色使いがいつも素晴らしい。
ドキドキしてしまう色使いだ。

彼らは素晴らしい才能を持っている。










その生徒達が、絵だけでなく、木材を使って工芸品を造っている。
これまた、素晴らしい。

それには木材が欲しいと言う。
不要になった木材、それも「杉、桧」のような針葉樹でなくて無垢の広葉樹。







前回は引き取りに来てもらったが、今回は届けに行った。
焼津水産高校の中に在る、焼津分校へワゴンに載せていった。

ケヤキ、槐(エンジュ)、栃、桑の木など、30年以上乾燥している木材。


2トントラック一杯くらいは、半端な無垢材があったが、これでほとんどなくなった。



東京藝術大学大学院美術研究科。
文化財保存学保存修復彫刻研究室。

が引き取ってくれた、白檀。
これが気持ち的には大きかった。

http://white.ap.teacup.com/something/1253.html











葛布(くずふ)

2016年03月24日 | 木の話


我が家の和室10畳。和室10畳は普通は4,550×3,640のサイズで、写真も4,550の長手方向。
天井板の枚数がヘンだ…という建築関係の人が居るかも知れないけど(笑)
普通は45センチ幅の天井板が10枚。でも、これは7枚。

…という話じゃなくて、左側の襖(ふすま)の話。
隣の和室との境は襖。900の襖が4枚
襖の縁は天井板の目板、畳の縁と同じ朱の漆塗り。





この襖に貼ってあるのが葛布(くずふ)。
和室の背後に在る、廊下の壁も葛布を貼ってある。
この和室、すでに築50年を過ぎている。


葛布、上手く説明が出来ないので、リンク(笑)

http://kuzufu.luna.bindsite.jp/karakami/pg4.html

襖4本、8面分だと材料だけで25万円かぁ(泣)
でも、これを貼ることが出来る職人さんは、今でも居るのかな?


このへんでは大井川葛布
http://kuzufu.luna.bindsite.jp/index.html

掛川葛布
http://www.kuzufu.jp/

が昔から有名だけど、
昔、建築でクロス貼りと言うモノがない頃、この葛布は珍重された。

昔は葛府で作ったテーブルクロスもありました。



また、葛湯、甘味処のクズもこの植物から作っている。

http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E8%91%9B








カゴ、籠、篭

2015年08月27日 | 木の話
そう言えば、カゴがいくつもある。
本物の柳行李も在ったけど、ボロボロになって捨ててしまった。

これは篠竹で編んだカゴ。市場カゴというのかな。
魚市場、野菜市場で使うようだ。
材料は篠竹っだって。
細い竹の総称かもしれない。深くは知らない(笑)

ウチに20年以上前からあるけど、どこかで購入したんだろう。
1000円くらいだと思った。




でも、今では値段を見てびっくり。
http://www.take-fujikura.com/category/34/


自宅通用口に取り付けてた「回覧板入れ」
どこのウチにもある訳じゃあないけど、在った方が便利(笑)

先日までプラスチックの大きな状差しを取り付けてあったけど、
加水分解なのかバラバラになってしまった。
100円ショップで購入したストッカーボックスA4



で、昔から在った「市場かご」を取り付けた。
駐車場の奧にあるし、雨水がかからないところなので、いいかな(笑)


買い物カゴ。
もう一つ在るのだけど、蔓(つる)で編んだカゴ。






知人が瀬戸物屋さんをオープンした。
その時に、なにか購入しなくてはならなくなったんだけど、
このカゴが気に入って購入した。

これは時々、買い物に使っているので、回覧板入れに使うのはやめた(笑)


この編み物、カゴ、まだいろいろ在るか。
写真を撮って来よう(笑)






メタセコイア

2015年07月23日 | 木の話
メタセコイアという樹木がある。
古くから存在する樹木のようだが建築用材としては使われていないと思う。
メタセコイア、曙杉(アケボノスギ)と呼ばれる。

そんなメタセコイアがヨットハーバーのあるドリームプラザの通路にある。
夏になって、瑞々しい(みずみずしい)葉の色だ。







でも、そんなメタセコイアが静岡市内の繁華街に一本ある。
ウチの子供が小さな時に通っていた病院の庭。

静岡市葵区追手町の望月小児科の庭。
ほとんど市役所の隣、ビルの谷間の庭








望月小児科のホームページ
http://business4.plala.or.jp/mo127/flower.html

医院の花木(2014年1月15日更新)

望月小児科医院の裏には、高さ30mの「メタセコイア」があります。和名は「あけぼのすぎ」、 生きている化石と言われます。平成7年第4回市民景観大賞・奨励賞を、いただきました。春の芽吹き、夏の緑、秋の紅葉、冬枯れの枝、どれも楽しみです。

大きくなりすぎて倒木の被害が心配になりました。損害賠償保険にも入れず、伐採を考えているとホームページに載せたところ、市役所にお勤めのNさんが親身に相談にのって下さいました。NHKのTさんが取材をして下さり、東海四県で放送されたのを見た長野のエノキ農家のMさんが、剪定の方法を教えて下さり、植木屋さんが命がけで剪定して下さいました。温かな人のつながりが、メタセコイアを守ってくれました。
今はプードルのような姿ですが、徐々にきれいな樹形を取り戻すと思います。



街中に、こんな大きな樹木があることが珍しい。

https://goo.gl/maps/wUygZ



メタセコイアの並木道








カエデの木

2015年04月20日 | 木の話
まな板

2010年9月30日、何十年か営んでいた呑み屋さんを畳んだ
居酒屋「つう」
いわゆる玄南通りに在った。
http://white.ap.teacup.com/something/954.html


ここのカウンターの真ん中に、長い間使われてきた小さな「まな板」
カッティングボードが置いてあった。

カエデの木で作られたカッティングボードで、綺麗な木目を持っていた。
あの秋になると紅葉するモミジ、楓の木だ。





ずっと前から、不要になったら頂戴ね…と言い続けていたので、
店が閉店になる日、2010年9月30日に戴いてきた。

かなり使い込まれていて、それなりに日焼けして刃物の跡も残っているけど
気持ちの良いカエデらしい木目。

電動サンダーで一皮むいてあげれば、新品としてよみがえるだろう。

我が家のテーブルの上で、あるいはキャンプで復活している。




元々、カッティングボード(まな板)は、イチョウの木が最高と言われている。
柔らかくて刃物が痛まない。そのかわり、頻繁に削ってあげないと柔らかいために痛む。
カエデの木は堅くて、刃物が痛む。

カエデの木。
横から見ると虎の縞のような木目が浮き上がって見える。
斑(ふ)という。








曲げワッパ

2015年03月09日 | 木の話
相変わらず、木のモノが好きだ。

弁当は作らなくても、手に持っていると、その温もりでホットするときがある。
アチコチへ旅行、登山に行った時にお土産で買って来たメンパ、曲げワッパ。
四角のもあるけど、メンパとは言わないな。





今ではメンパにお弁当を入れて出かけることが少なくなってしまったけど
お気に入りは





秋田杉、杉柾を加工した、大館曲げワッパ。







でも、子どもが、このメンパを気に入ってくれて、これにお弁当を入れて持って行く。





木の話

程良いサイズの「針山」
http://white.ap.teacup.com/something/1373.html

今は、小さなサイズしかなくなったけど、白檀。
http://white.ap.teacup.com/something/1253.html





アガチス

2014年07月29日 | 木の話
アガチス、木の話だ。

右側の欄の記事カテゴリの「木の話」をクリックすると、
今まで書いた木の話が容易に検索出来る。

この4月に取引先商社の所長が変わった。
今まで東京から西へ来たことがなかった東北県人で単身赴任。
静岡来て、いろいろなコトに、かなりのカルチャーショックはあったようだ。
時々、静岡の歴史話を問うてウチの事務所へ来る(笑)

徳川慶喜の住んでいた浮月楼でいろいろな会合をやりたいと言う。
それはそれで良いが、その後の引越先も知っておいてもらいたいので先日、案内した。

浮月楼が国道に沿うようになって、騒々しいので浅間神社の近所へ移転してきた。
また、この移転にともない、ここに住んでいた人達が引っ越した町内は
静岡市葵区葵町。

徳川慶喜公屋敷跡はこんな具合だ。
この緑色の場所内の黒い場所にはいろいろな建物がある。


緑色の中の黒色の場所に、ボクのイトコの家もある。
イトコの家の隣に、こんな洋館もある。これはまた、書こう。
この洋館を30数年前に改修したことがる。
マッケンジー邸と同じウォーリーズの設計だ。
http://miss-cunningham.com/



現在の地図と比べてみるとこんな感じ。
154,000m2  約4万7千坪。



上の地図の(1)地点の上の青矢印の場所に、こんな樹木が植わっている。
名門安池さん宅の樹木だ。



「アガチス」(ナンヨウカツラ 南洋桂)とも言う。
ここでは「アガティス」と書いてあるけど、「アガチス」とい名称で通じる。
「アガチス」良質の建築内装材料で非常に一般的な木材であった。
以前は洋間の造作材に使われていたが現在はもっと安い合成材が使われている。





Agathis
<アガティス>
分布:東南アジア
樹高:14m
幹周長:164センチ
胸高直径:47センチ



当マンション「アガティス西草深」のシンボルツリー”アガティス”について

この木の現差なんは東南アジアであるが、ここに移植される前は徳川慶喜邸にあったことから江戸時代に九州地方の大名から寄進されたものと伝えられている。
徳川慶喜邸は紺屋町の現在の浮月楼となっている場所にあったが、静岡に東海道線が開通し、汽車の騒音を避けて紺屋町から西草深に移った。その後、慶喜公が東京に移り住むにあたり西草深のお屋敷は「葵ホテル」として民間に継承運営された。日露戦争当時に、葵ホテルが洋式建築であったことから捕虜収容所として提供された結果、ロシア人の煙草の火で建物は全焼した。葵ホテルの経営が安池が関係したことから、この木が当敷地内に衣食された。

今回、マンションを建設するにあたり、この木はシンボルツリーとして残すことにしたが、にほんでは、長崎県の出島に1本と、ここに1本しかないであろうということで更に花球がついたのはこの木だけということや、高温多雨のこの地に適した樹種として北限で生育しているということなどから歴史的だけでなく、学術的にも貴重で珍しい樹木で在ることが今回、専門家のお話により分かった。
マンションの名前に木の学名「アガティス」を飲用することとし、シンボルツリーとしてこれからも大切にしていきたいものである。








針山 黒柿

2013年04月12日 | 木の話
兵庫県西宮の古くからの友人が、最近、木材を使った小物作りを
趣味としているのをで知った。
その中の一つ、裁縫の針山。





我が家に黒柿(パーシモン)が、まだ残っていることを思い出し、
彼のところへ宅急便で届けた。

和室の床の間(とこのま)の違い棚に使う部品(筆返し)なので変形な黒柿。
でも、黒柿自体が貴重なモノ。
以前はゴルフクラブのドライバーにのヘッドに使われていた。
故に、今でもウッドと呼ばれる。







そうしたら、こんなフウになって戻って来た。
すごい。






この記事を見て、元サムギャルの何人かが欲しいと…手をあげてきた(笑)。

オフクロが昭和の初め頃に、おじーちゃんに買って貰った、黒柿の裁縫箱。
今では子供が使っている。昔の裁縫箱には秘密の小物入れがあって、外側から
わからないようになっている。へそくり入れかな(笑)。