絶滅危惧種 【年輪】
巨木…というジャンルがある。大きくて枝振りが良く、何百年~何千年と生き続けている樹木のことだ。
我が家に古い桧の丸太を厚み5センチくらいで輪切りにしたモノがある。以前は丸太が在ったようです。
世間では木の太さ(根回りなんmとか言う)をもって「凄い、何百年くらいだね」という言葉が聞かれる。直径×3.14で周長がわかる。でも大きければ、太ければ良い…と言う訳じゃない。
この桧、直径はたかが1m強。周長で言うと3.14倍の3m程。
しかし、年輪を数えると1200ミリある。1200年ものだ。
時々、1000年を越えた木材を観ることがあるが直径は2mを超している。
この桧が何を伝えたいかというと、栄養分の豊富な場所に育った木材は年輪がスカスカになる。年輪と年輪の間の夏目(なつめ=白い部分)が広いのだ。
反対に栄養分の無い日陰の場所に育った木材は、ほとんど立ち枯れしてしまう。
が、中には周囲の木材が枯れてしまっても一本だけ育って行く樹木がある。
しかし、栄養が無い、太陽が当たらないので育ちが遅いのだ。
その分、年輪と年輪が間が狭くなっている。いわゆる筋肉質の木材だと思う。
いつか、この木を加工してテーブルを作ろうと思っている。
1センチ=10ミリ育つのに10数年かかっている。
城北公園のケヤキの木が神木だとか言ってる人が居たけど、この桧の前には無用だ。