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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 北アルプス 剱岳 北方稜線~池ノ平 + 立山三山~龍王岳東尾根

2020-08-15 10:28:05 | ガイド山行/バリエーションルート登山
8月10日~14日は、個人ご依頼で北方稜線縦走と続けて龍王岳東尾根に繋げるコースをガイドしてきました。

岩と雪の殿堂とも呼ばれる剱岳ですが、花も加えても良いのでは!?と思えるくらいのまさに「岩と雪と花の殿堂 剱岳」でした。
久しぶりの晴れ空! 暑すぎる中を入山です。


クルマユリがワンサカ咲いていました。


エゾシオガマも咲き放題!


そろそろ季節終盤のチングルマですがまだまだ最盛期です。


ヨツバシオガマ
わたくしフラワーガイド状態です!


剣沢キャンプ場もカラフルなテントの花盛りです!
この日は久しぶりに剣山荘に泊まりました。

翌日はいよいよメインイベントの剱岳を経て北方稜線縦走~
昼前から天気が崩れるとの予報から午前2時半に出発して先ずは剱岳山頂をめざしました。


剱岳登頂!
もう何度目から登頂のKさんですが今回はここがスタート地点です。15分ほど休憩して北方稜線へ縦走開始。


長次郎の頭を見上げます。
長次郎谷側の巻きコースで越えるのが一般的ですが、僕は通常はピークにそのまま登り詰めるルートで越えていくようにしています。
その方が難しくはなりますがより岩登り的で面白いからです。


長次郎の頭に向けて登って来られます。


八ッ峰を見下ろします。


池ノ谷ガリーを下ります。


チシマギキョウも沢山咲いていました。


小窓ノ王を過ぎて、池ノ平山を正面に望みながら小窓をめざします。


途中の雪渓トラバースは距離は短いですが傾斜が強く、堅雪だったので用心しながらの通過でした。


シナノキンバイ


モミジカラマツ


長い下りを経て小窓に到着。これから辿る小窓雪渓はまだまだ綺麗で安定したコンディションでした。


池ノ平に到着。裏剱、八ッ峰を望みます。モンローの唇がくっきり表れていてまるで笑っているかのようです。


僕的にはモンローの唇というより、笑うセールスマン「喪黒福造」の唇に見えますけどね・・・
今年は池ノ平小屋は休業中なので休憩だけして仙人池ヒュッテをめざしました。


仙人池からの裏剱、八ッ峰を望みます。
結局、昼前から雨というよりかなり良い天気に恵まれて岩を楽しみ、花を楽しみ、景色を楽しみながら辿ることが出来て大満足の一日でした。

翌日は雨が降ったり止んだりの天気の中、真砂沢ロッジを経由して剱沢小屋をめざしました。


仙人新道を下山中、三ノ窓雪渓(氷河)が僅かですが姿を見せてくれました。


真砂沢ロッジに寄って雨宿りと昼食休憩。
絶品のカレーうどんを頂きました。カレーうどんを食べたのはもう何年振り?というくらい久しぶりでしたが余りの美味しさに感激してしまいました。

翌日4日目は立山三山を縦走して龍王岳東尾根を登攀して室堂へ下山する予定で剱沢小屋を出発して立山三山を縦走しましたが、本降りとなり龍王岳東尾根を登る訳にはいかず、ただそのまま下山してしまうのは勿体ないので室堂に宿泊して翌日登ることにしました。という訳で今回は5日間の山行となりました。


立山最高峰、大汝山。
あめ、アメ、雨・・・


期待どおり翌日はバッチリ晴れました!
みくりが池に映る逆さ立山


一ノ越から望む龍王岳と東尾根


気持ち良い青空の下、東尾根を登り詰めていきます。
晴れの下の登攀はなんと気持ちの良いことでしょう!


折角なので東尾根を離れて北面フランケを絡めながら登っていきました。


上部を見上げます。


最後も北面フランケから登ってきて終了~


龍王岳登頂! おめでとうございます!
剱岳山頂から始まり北方稜線を経て更に立山三山を縦走して今回最後の山頂の龍王岳に至る長大なコースでした。
本当に良く頑張りましたね!

この後、浄土山を経て(まだ最後の山頂がありました! でも浄土山は立山三山の一山なので龍王岳が最後という訳です)室堂に下山しました。


剱岳を背景に咲くウサギギクとミヤマリンドウ


久々にスカッと晴れ渡った立山の姿を見ながら室堂に下山して今回の5日間の山行を終了しました。
長い行程のドップリ山に浸っていただいた5日間でしたね。大変大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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