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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 北アルプス 奥穂高岳南稜~明神岳主稜縦走

2020-09-29 02:16:51 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月26日~28日は、個人ご依頼で穂高岳周辺のバリエーションルート巡りコースをガイドしてきました。
好天に恵まれて秋山登山を満喫できた3日間でした。山肌は日毎に色付きが進んでいて綺麗な秋色の景色を見ながらの行動もまた格別でした。

初日はノンビリ入山して岳沢小屋に宿泊、翌日からの行程に備えました。


暗い内に岳沢小屋を出発してようやく明るくなり始めた頃、奥穂南稜取付きに到着。南稜登攀開始です。


下部のヤブ漕ぎは相変わらずですが、秋なので少しスッキリしていてグングン登ってきてトリコニーの岩場直下に到着。


モノリス岩を見上げながらの快適な岩登り。


岳沢雪渓を遥か足下にトリコニー1峰めざして登ってこられます。


横には翌日にめざす前穂~明神岳主稜の荒々しい岩稜が連なっていてまさに「ザ・絶景!」です。


トリコニー1峰からの上部の岩稜帯


越えてきたトリコニー1峰の背ビレ状岩稜


後半の上部岩稜もグングン登って南稜の頭に到着! 順調に南稜登攀終了です。
先ずはお疲れ様でした。楽しくて快適な登攀でしたね!


奥穂高岳からのジャンダルム

この日は穂高岳山荘宿泊して翌日の明神岳主稜縦走に備えました。

翌朝も真っ暗なうちに穂高岳山荘を出発、先ずは奥穂高岳をめざしました。


奥穂高岳を越えて吊尾根を進む途中でご来光を拝むことが出来ました。


超快晴の前穂高岳登頂!


前穂山頂で少し休憩して明神岳主稜の縦走開始です。


明神岳1峰(主峰)と2峰(右)


明神岳1峰めざして登っていきます。
まるで角のように四方八方に岩を突き出してなんとまぁスゴイ形の山容です。


1峰山頂から2峰を望みます。


2峰はちょっとした岩登りで越えます。変なフィックスロープが張ってあって登るのに結構面倒くさく感じます。


3峰、4峰と越えてきて、最後の5峰の到着!
お疲れさまでした~!よーく頑張りましたね!
というのも束の間、5峰からの南西尾根の激下りが残っています。
という訳で長い長い、大変な激下りを無事にクリアして上高地へ下山して今回の山行くを終了しました。

3日間の山行大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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個人ガイド 北アルプス 奥穂~ジャンダルム~西穂

2020-09-24 23:16:32 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月22日~23日は、個人ご依頼でジャンダルム越えのコースをガイドしてきました。

通常は西穂から北上コースへ向かうことが多いですが、今回はスケジュールの事情もあって逆コースからの2日間で挑んでいただきました。
初日は上高地から入山して横尾、涸沢を経て穂高岳山荘に入り翌日の縦走に備えました。


涸沢ヒュッテに寄ってお昼休憩。北穂を望みます。


涸沢のシンボル的景観の涸沢岳と涸沢槍
紅葉にはまだまだ早いですがそれでも徐々に色付きが始まっているところも見られ、ここ涸沢の紅葉シーズンももうすぐそこまで来ています。


午前4時20分に穂高岳山荘を出発して縦走スタート地点の奥穂高岳登頂。いよいよジャンダルムそして西穂へ向けて縦走開始です。
  

最初の難所、ウマノセを下っていきます。あさイチでまだ体が岩に馴染んでいませんが落ち着いた確実な動作で上手に下っていかれています。


巨大な海坊主のようなジャンダルムと対峙します。
まるで向かってくるかのような圧倒的な存在感で聳えています。


ジャンダルム山頂へは折角なので直登ルートで登りました。


ジャンダルム登頂! おめでとうございます! 念願のジャンダルムに立ち、そして天使にも出会えましたね!
今やジャンダルムのシンボルとして大人気の天使、あまり知られていませんが二代目なのです。
♪リンスのいらないメリット~♪ と違って、ジャンダルムには天使は欠かせません! ハイ!



ジャンダルム頂上から槍ヶ岳方面を望みます。


前々日に縦走した前穂高岳~明神岳主稜


間ノ岳


名所、逆層スラブを下ります。


天を突くような鋭い岩峰の間ノ岳


西穂高岳を眼前に歩みを進めます。


西穂高岳登頂! おめでとうございます! 本当に良く頑張りましたね!
大変お疲れ様でした。これだけの岩稜ルートに初めて挑まれて無事に達成出来て本当に良かったですね!
それに最高の天気にも恵まれて絶景を満喫しながら辿ることが出来て最高の幸せですね。

この後、新穂高に下山して今回の山行を無事に順調に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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北アルプス 前穂高岳~明神岳主稜縦走

2020-09-24 22:32:55 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月20日~21日は、前穂高岳~明神岳主稜縦走のコースをガイドしてきました。

2日間共に良い天気に恵まれて、秋の岩稜縦走をしていただくことができました。


初日は岳沢に入山。今シーズン初岳沢でしたがいつもと変わりない姿で広がる景色に安堵しました。


岳沢槍~明神岳の稜線が夕焼けに染まります。

翌朝は午前3時40分に出発して先ずは前穂高岳山頂をめざしました。


前穂高岳山頂


明神岳の岩峰群を望みます。


前穂山頂を後に明神岳へ向けて縦走開始です。


明神岳主峰(1峰)と後方に2峰


2峰のどデカイ岩峰が迫力で立ちはだかります。




2峰の岩峰はちょっとしたクライミングで山頂に至ります。落石が多いので2ピッチに切っての登攀です。


ジャンダルム~西穂にかけての稜線


4峰山頂からの(左から)3峰、2峰、1峰(主峰)。


5峰山頂。シンボルのピッケルは無事に存在していました。


5峰を後に上高地へ向けての長く、急で、危険な激下りが始まります。
嫌になるくらいの下りが続きますがこういうのが登山者を強くしてくれるのでしょうね。


お二人様共にお疲れのようでしたが無事に順調に上高地まで下山し終えて今回の山行を終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。


下山してきてホッとしたのも束の間、上高地からのバス待ち者で長蛇の列が出来ていました。
1時間40分待ちを経てようやく上高地を脱出することが出来ました。恐るべきシルバーウィーク&GO TO キャンペーンパワーです!

という訳で何とか駐車場に帰り着き、先ずは汗を流してサッパリしたいので温泉へGO!


と向かったのは良かったのですがここもやはり長蛇の列! 

山の行動そのものよりも寧ろ人の多さに翻弄されて疲れ果ててしまった2020年シルバーウィークの出来事でした。(ちょっと「北の国から」調に締め括ってみました)








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個人講習 アルパインクライミング講習(姫路 雪彦山)

2020-09-24 21:44:11 | 講習
9月16日~18日は、個人ご依頼でアルパインクライミングの講習を行ってきました。

山岳会に入られていて普段から熱心にクライミングに取り組まれていらっしゃるMさん。
3日間という近場の山にしては長い日程をしっかり使ってアルパインクライミングに必要な技術を中心に訓練していただきました。


雪彦山の岩場全景を望みます。


初日は到着して早々に先ずは地蔵岳東稜を登りました。




下部をグングン登ります。


所々でリードもしていただきながら上を目指して登っていきます。


頂上直下の急なフェースは爽快そのもの!


地蔵岳山頂に立った後は通常は登山道を辿って下山するのですが今回は取付きまで全て懸垂下降で下りました。
アルパインの場合、途中で撤退しなければならない場合や登り切っても登山道が無いルートもあってそういう場合はやはり同ルート下降が必然なのです。
そういう事態を想定して訓練しながら下降していただきました。
16時頃に下降し終えて初日の講習修了~。初日から充実の一日でした。


翌日は三峰東稜を登りました。




昼頃から雨予報したが「まあ降ったら降ったでそれなりの登り方や行動をしましょう~」ということで予定どおり決行。
晴れの空の下で快適に登攀を楽しめるに越したことはないのですが、山岳地での登攀というアルパインクライミングにおいて、どんなに天気を読んでいても途中で天気が急変してコンディションが悪化することも大いに有り得ます。特に大きな山のルートの場合は尚更です。
案の定途中から雨が降り出しもはや訓練というより完全に本番さながらの本気度満点の登攀になりました。


三峰頂上からは隣の地蔵岳の岩峰が水墨画のように雨景色の中に浮かび上がっています。


三峰山頂からは歩いて下山できる道は無いので激しさを増す雨の中を懸垂下降とクライムダウンを交えながら下りました。


途中から地蔵岳東稜の下部に移って引き続き懸垂下降~
岩壁は水が流れてビショビショです。体もビショビショになりながらの下降です。
ほんの一寸のミスも許されませんがこういう緊張感は本来登山にとってとても大切なことなのだと思います。


下山してきて雪彦山の岩場全景を望みます。昨日の乾いて明るい綺麗な姿の雪彦山とは打って変わって陰惨で恐ろしいさまでも感じさせる姿で聳えていました。


最終日は、朝からしっかり雨だったので雪彦山に向かうのは止めて宿舎裏でロープワークの訓練を反復練習していただきました。

かなり密度の濃い講習が行えたことと思います。
3日間お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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クマ出没注意!

2020-09-15 15:26:08 | うんちく・小ネタ



スポーツゼビオ、クマ出没中!


こんなのに襲われたらひとたまりもありませんね。

冗談はおいといて今年は各地でクマの出没や被害が相次いでいるので特に山間部に入る際は十分に用心しましょう。








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