熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

兵庫 百丈岩ロッククライミング

2024-03-28 10:21:18 | ガイド山行/バリエーションルート登山
3月27日は、百丈岩クライミングでした。

3月というのに有り得ないくらいの長雨続きでガイド中止のオンパレード!
ザックの背負い方も忘れてしまいそうになっていましたが、ようやく待望の晴れに恵まれて☀ 絶好のクライミング日和でした☆
9時に開始して、先ずは中央ルンゼを3ライン、その後は西壁、西稜、下部岩壁、ローソク岩、東稜と全11ピッチ分登っていただいて16時半に終了~ みっちりでとても充実の一日でした☆彡


先ずは中央ルンゼからスタート、左ルートを登ります。


懸垂下降で取付きに戻って


次は右ルート


2ライン登ったところで百丈岩の主(ぬし)のH氏に暖かいオモテナシをしていただきながら百丈岩のアイドル、ぽん太くんと暫し休憩。因みにこのぽん太くんは名前からしてタヌキと思いがちですが、実はアライグマなのです。
ぽん太くんといつか一緒に登ってみたいなぁ~と密かに思っています。でもちゃんと確保してくれるかなぁ~・・・


ほっこり休憩を終えて再開。次は左岩壁を登ります。


そのまま西壁を取付きまで懸垂下降して


続けて西壁を登ります。


更に次は西稜を登ります。


まさに「THE BIG BOSS」といった容姿のローソク岩を眺めます。
因みに「THE BIG BOSS」というのはブルース・リーの映画の英題でもあります。ってどおーでもエエ話ですが・・・


続いて下部岩壁を登ります。


下部岩壁2ピッチ目


ドドーンとローソク岩が聳え立ちます。


ローソク岩を左カンテルートから登ります。先ずは1ピッチ目


続けて2ピッチ目


百丈岩の標識


最後の締めに東稜を登ります。


岩間に咲くコスミレ?
春ですね~ 悪天候一発で吹っ飛ぶバリエーションルートをメインのガイド仕事とはお別れしてフラワーガイドに転向しようかと密かに本気で企むこの頃です。
♪春なのに~ お別れですか~♪


東稜を2ピッチで登ってようやく終了~
今回も無事に終了しました。







熱く、楽しくいこう!





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おかげさまで20周年

2024-03-21 10:23:26 | うんちく・小ネタ
日頃は格別のご高配賜り厚く厚く御礼申し上げます。
当ガイド事務所は本年2024年で開業20周年を迎えます。

思い起こせば、現在に比べてガイド業という職業の社会的認知度が格段に低く、専業ガイドでやっていくことを当時のガイド協会会長に伝えると「ガイド業だけでなんて食べていけないよ!」と言われたことから始まりました。会長がそれをいっちゃあ元も子もないやん!と思いましたが、とにかく一旦始めたことなのでひたすら走るしかありません。当時はインターネットを今ほど使いこなせていなくてホームページは何とか自作で用意したものの公募プランを作っても殆ど集客も見込めません。とにかく闇雲ではありますがお客様を作っていく為にチラシを作って六甲山や比良山など登山者の多い山の山麓の駅前で登山者に配ったり、また全国の登山用品店(当時40店舗くらい)に頼んでチラシを配置してもらったり、また雑誌「山と渓谷」に有料の広告を出したり・・・と様々なことをして少しづつ、少しづつではありますがお客様を作っていきました。その間、食つなぐために登山ツアー会社のガイドやアドバイザーをしたり、カルチャーセンターで登山教室を開講したり、それでも足りない時は交通量調査のバイトをしたり・・・と、とにかく夢と憧れだけで始めたガイド業を何とかして形にしたいと必死でした。
随分と時間が経ってしまいましたが、その甲斐あって多くの良きお客様に恵まれ、また業界内でも少しは知ってもらえる存在になり、ようやくではありますが何とか形にすることは出来てきました(職人的すぎてビジネスセンスが欠けるのでまだまだ事業と呼べるほどのものではありませんが・・・)。これもひとえに皆々様のお陰と感謝しております。これを機に初心に戻り、一層の努力を重ねていく所存です。
引き続き皆様には「本当に安全で」「本当に楽しく」「本当に確実」な登山を提供できるように一層の努力、改善、更に様々な新しい取り組み(登山教室の復活なども含めて)なども行っていきたいと思います。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。







熱く、楽しくいこう!

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六甲山 妙号岩

2024-03-18 12:25:11 | 講習
3月17日は、妙号岩でロッククライミングでした。
午後から雨予報でしたが予定どおり決行!
途中から雨が降り出して中断したりもしましたが、皆さんとにかく熱心さとガッツに溢れていてモチベーション満点!
後半は濡れた岩を物ともせずガッツリ16時まで登っていただきました。各自15本位は登られたことでしょう。
皆さんはじめとは雲泥の差というくらい上達されて驚きでした。
雨もありましたが良きクライミングの一日でした。


妙号岩~
駅近! 南東向き! 冷暖房完備ではありませんが・・・とにかく快適な岩場なのです。




先ずは少し易し目のラインで登り始め




徐々に少しづつハンデを付けて面白味を考えながら登っていただきます。






ラインを分けて嗜好と経験に応じて登り込んでもらいます。
皆さんドンドン上達していかれるのでビックリです!




雨で中断を挟んで再開です。
雨で濡れた岩を物ともせず熱心に登り込まれます。
皆さんしっかり登り込まれ満足されてクライミングを無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






熱く、楽しくいこう!
ほんと皆さんの熱心さに嬉しさを通り越して圧倒されます。







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兵庫 百丈岩 ロッククライミング

2024-03-18 10:54:53 | ガイド山行/バリエーションルート登山
3月16日は、百丈岩でロッククライミングでした。
気温がグングン上がって初夏の陽気のクライミング日和の一日でした☀
中央ルンゼを3本登ってから西稜、そしてローソク岩の左カンテ、最後に東稜を登って締め括りました。とても充実の一日でした☆彡


先ずは中央ルンゼからスタート。


百丈岩の「主(ぬし)」のH氏のパートナーのポン太君、久しぶりでしたが元気でなによりです! H氏にはいつもコーヒーをご馳走になって暖かいオモテナシに感謝感謝です。





中央ルンゼはラインを変えて3本。どのラインも長く登り甲斐があります。




登っては懸垂下降の繰り返しで上達には最適ですね。


後半は西稜からスタート


続けて本日のメインのローソク岩へ




高度感満点、エキサイティングです!




2ピッチで登ってテッペンへ!


最後にクールダウン的に東稜を登って締め括り
満喫していただけた一日でした。






熱く、楽しくいこう!









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中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走

2024-03-12 08:34:59 | ガイド山行/雪山登山
3月9日~10日で中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走のガイドでした。
元々は西穂高岳の予定でしたが、新穂高に着いたもののロープウェイが強風で運休となり再開は不可とのこと。。。急遽コースを変更して中央アルプスに向かうことに。約3時間のロングドライブで夕方になんとか駒ヶ根に到着、前泊して翌日の登山に備えました。
サギダル尾根は今まで数多く登っていますが過去最高の大混雑ぶりでした。
取付きで約2時間待ち!してから登攀開始、順調に登り終えて宝剣岳に縦走して千畳敷に下山して終了しました。酷い渋滞こそありましたが、最高の晴天とクライアント様の頑張りの甲斐あってとても素晴らしい登山ができました☆彡


ザ・快晴! ザ・雪山!
千畳敷からめざすサギダル尾根と宝剣岳を望みます。


サギダル尾根に取付きで約2時間待ち!
先行パーティが僅か1ピッチ登るのに1時間以上待たされてしまいました・・・
アイゼンは外れるし、ハーネスのレッグループは逆さまに履いてるし・・・もっと下界でしっかり練習してから来てほしいものです。


先行パーティが登り出したのでようやくスタート!


しっかりと練習された甲斐あって難なく登ってこられます。
私達の後にも何パーティか(約10名くらい)いらっしゃいましたがこの後、痺れを切らして懸垂下降で下山していかれました。遥々こんな所まで来られたのに皆さん本当に不憫で可哀想でなりません。


核心の岩場を越えて2ピッチ目を登ってこられます。


最終の雪稜を登ってサギダル尾根終了~。素晴らしいロケーションです!


宝剣岳縦走コースを眺めます。
大混雑のサギダル尾根とは打って変わってこの日の縦走者は僅か数名程度だったようでかなり厳しい本格的な厳冬期コンディションでした。


宝剣岳登頂! おめでとうございます!
ガチガチに氷化した箇所が多く、要注意箇所の連続でしたが見事頑張りましたね!


登ったサギダル尾根と奥に空木岳と南駒ヶ岳、そして右奥に三ノ沢岳と絶景が広がります。


宝剣岳山頂を後に冬用コースで下山開始。


後ろ向き、トラバース、前向き、また後ろ向き、前向き、トラバース・・・とあらゆる歩行技術を駆使しての下降です。


乗越浄土まで下山して越えてきた宝剣岳、その奥にサギダルを望みます。
八丁坂を経て千畳敷へとまだまだ危険個所が続きますが、しっかりした足取りで下降して千畳敷に下山完了~
今回の山行を無事に終了しました。
今回はいろんなトラブルが重なりましたが何はともあれ素晴らしい登山ができましたね。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






熱く、楽しくいこう!








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