１２/２８～２９は、西穂高独標のガイドでした。
今シーズンは本当に週末毎に強い冬型の天気に見舞われています。山そのものの問題、ロープウェイの運行状況の問題などなど何かと気苦労の多い今冬の西穂です。特にロープウェイの運行に関しては私達登山者ではどうすることも出来ない問題なので心配が尽きることがありません。初日の入山日はロープウェイが始発からずーっと運休。唯一動いた１便で辛うじて入山することができました。後は翌日アタック日の天気を期待するばかりです。
完璧に晴れました！
対岸の霞沢岳を望みます。風紋が最高に綺麗です！
今回の目的地、独標を望みます。多くの登山者で賑わっています。
皆さん確実な足取りで独標をめざします。
見事に晴れ渡った独標にみごと登頂です。プラミッドピーク、そして西穂山頂が大迫力で迫ります。
大阪、静岡、神奈川からそえぞれ参加していただいた男性４名の皆さん。今回は粘り勝ちでしたね。ありがとうございました！
本日の「なら街角スケッチ」というコーナーでゲスト出演でさせていただきました。
山岳ガイドの仕事について、プライベート、夢などについて少々お話させていただきました。伝えたいことを伝わるように話すのって本当に難しいです～
１２/２７は、個人ご依頼で鈴鹿の雪山歩きを楽しんできました。
今年は鈴鹿の山も例年になく雪の多い冬です。真っ白の樹氷を眺めながら気持ちの良い雪山歩きでした。
見渡す限りビッシリの樹氷。
国見岳山頂。Ｔさんお疲れさまでした。充実した今シーズンの雪山デビューでしたね。ありがとうございました。
１２/２３は、宝塚の蓬莱峡でアイゼン・ピッケルワーク講習でした。
実際の雪山に向かう前段階としてこのような講習でしっかりと基本技術を身につけることの重要性をしっかり認識していただける皆さまのご参加はとても嬉しく思います。連休中ということもあり私達以外に１パーティーのみの静かな蓬莱峡でガッツリ訓練に励んでいただきました。
急な岩場もスムーズに登る皆さま。最初のギコチナイ動きから数時間後にはスイスイ歩き、登る姿がありました。皆さんが上達していかれる姿を見ていると嬉しくなります。
ご参加の皆さまありがとうございました！ お疲れさまでした～
本来は西穂高岳ガイドの山頂アタック前夜ということで今頃は西穂山荘で熟睡中
の筈だったのでしょうが悪天候というこで事前中止にしました。このような決断が正しかったのか？果たして妥当な判断だったのか？考えても考えても答えが見出せません。ただ一つ言えることはやはり「安全には代えられない」ということ。そういう意味では間違った判断ではなかったと断言したいと思っています。
まぁとにかく次のこと、前を向くしかないので憂鬱になりがちな週末、なんとか気持ちを切り替えて過ごすしかありません。
さて、こういう時にすることといえば主に登山装備のメンテナンス。特に雪山の場合は使用する装備も非常に多く、更に過酷な環境下で使用することが多いので消耗具合も半端ではありません。車や体と同様に登山装備のメンテナンスも欠かすことのできないとても重要なことなのです。
磨り減って丸くなりまくったアイゼンの爪を研ぎ中。
「よし！一丁やるぞ！」って気持ちにならないとできないなかなか大変な作業です。そして１本１本丁寧に研ぎ進めていき爪がピンピンに尖ってくると無性に嬉しくなってくるのです。堅い氷雪面をガシガシ登る姿がイメージされてくるのです。うーんマニアック！とメンテナンスに夢中になっている間に夜も更けてくるのでした。ワウォーン！
皆さんも装備はしっかりメンテナンスしてあげてくださいネ！
