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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 鈴鹿 御在所岳 藤内壁 後尾根&本谷

2021-06-30 07:18:02 | ガイド山行/バリエーションルート登山
6月28日~29日は、個人ご依頼で御在所岳を2つのバリエーションルートから登るガイドでした。

「梅雨時なので取り合えず雨マーク付けとこか!」的にイイカゲンサ満載の天気予報に振り回されて中止のオンパレードの今シーズンです。天気予報を見ると大雑把な「雨マーク」「晴れマーク」「曇マーク」といった抽象的なマークだけを意識して判断してしまいがち「あぁ~雨マークが付いてるから山には行けないなぁ~」ですが、実際のところ「何時から降り出しそうなのか?」「何時頃になったら止みそうなのか?」「いったいどれくらいの雨量なのか?」等など、具体的な分析こそが必要ですね。それと場合と状況によっては現地にいって判断することも必要であると思います。
ちなみに今回は案の定、2日間共にとても良い天気に恵まれて早くも夏山の装いの御在所岳を満喫していただくことができました。

先ず初日は藤内壁の後尾根へ。
藤内壁の諸ルート中で唯一本格的なクライミング技術を要しないルートですが、スケール感と面白さに溢れた最高に楽しめるルートです。


藤内壁出合から望む藤内壁




所々現れる急峻な岩場もその高度感と合わせてなかなか登り応えを感じさせてくれますね。




核心部に向かいます。
ちょっとしたテクニックを要しますが面白いピッチです。

後尾根を順調に終了して御在所岳登頂。
折角なのでロープウェイ山頂駅レストランで休憩。


毎度お決まりのみたらし団子を食せて満足満足。冬場はホットコーヒーでしたが夏場なので流石にアイスコーヒーとのセットにしました。
この後下山して初日の登山を終えました。

翌2日目は、本谷コースへ。


谷コースの本谷コース、さすがにこの時期は水量が増えていましたが問題になるほどもなく快適な登行が楽しめました。
また花々も沢山見られ気分も良く登っていきました。


ナルコユリ




三角岩(最近はジョーズ岩というらしい)


満開過ぎるコアジサイ


御在所ロープウェイをバックに足下に四日市の街と海を望む、御在所岳の代表的景観を望みながら本谷上部を登ります。


ササユリ
久々に出会いましたがこんなに綺麗な咲き具合も珍しかったです。

御在所岳山頂へ抜けて本谷終了~


やはりお決まりのみたらし団子&冷コーで決めました!

この後、一ノ谷新道を下山して今回の山行を無事に終了しました。

お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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裏六甲 百丈岩 ロッククライミング

2021-06-26 20:51:32 | ガイド山行/バリエーションルート登山
本日6月26日は、兵庫 百丈岩でロッククライミングでした。

蒸し暑い一日でしたが、一瞬パラっと降られた以外は殆ど雨に遭わず予定通りのメニューで回ることができました。


先ずは朝一番の足慣らしで中央ルンぜからスタート。ルートを変えて2本。


広大な逆層スラブを約40mの気持ち良い懸垂下降






西壁に移動してやはりルートを変えて2本。これで前半戦終了~


次にめざすローソク岩。百丈岩のシンボル的岩壁です。


ローソク岩に取付きます。


圧倒的高度感を足下にローソク岩を登ります。


ローソク岩てっぺんからの前半に登った中央ルンぜと西壁の展望。




最後の締めは東稜

しっかり登れて満足されたようで良かったです。
一日お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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岩場行動技術講習(ステップ2/実践編)

2021-06-21 07:55:04 | 講習
6月20日は、京都金毘羅山で岩場講習を行いました。

様々な岩場を使ってより安全、確実に行動する技術を中心に登り込み、そして下降しました。
「登ったからには元の出発点まで無事に下りてくる」というごくごく当たり前のことですが、また登ること、登る技術、登れるグレードばかりに重点が置かれがちですがちゃんと下りてくることこそ最も大切で重要な技術なのです。だからこの「下る技術」をより重点的に反復練習していただきました。


先ずは下部で登下降技術を地味にコツコツと反復練習していただいた後は実際に岩尾根をグングン登って実践していただきました。


あぁ~今日も麗しき大原の里


基本はクライミングダウン。それでも下れない箇所は懸垂下降に切り替えて。


北尾根に継続してまたもやグングン登って実践練習。


ワイケン尾根に合流してまたもやグングン登ります。


最後はロング懸垂下降で取付きに下り立って講習修了。
濃密な一日でした。
お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。








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個人講習 ロッククライミング講習(六甲山 芦屋の岩場)

2021-06-13 09:26:53 | 講習
6月12日は、個人ご依頼でロッククライミング講習でした。

易しく楽しみながら登れるところとのご要望でしたので、芦屋の岩場を巡りながら山歩きも合わせて楽しめるコースで回りました。


先ずはゲートロックでノンビリ足慣らし兼ねてクライミング


地獄谷遡行を経てA懸岩




最後にキャッスルウォールでクライミング


曇ってましたが海と遠くの山々も望めました。


最後に懸垂下降して終了~

風もあって心地よい一日でした。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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個人ガイド 中国地方の山 櫃ヶ山、蒜山、大山(槍尾根~剣ヶ峰)

2021-06-10 11:08:44 | ガイド山行/バリエーションルート登山
6月7日~9日は、個人ご依頼で中国地方の山々を巡るガイドでした。

3山ぞれぞれ特徴のある山々。天気にも恵まれて絶好の初夏の山行を楽しんでいただくことができました。

先ず初日は岡山県の櫃ヶ山へ。
1000mにも満たない小ぶりな山ですが、別名「湯原富士」とも呼ばれるだけに三角錐の山容が美しいこの地方の名山です。


こぼれ落ちそうなくらいに花を付けたウツギの木々を見ながら山頂をめざしていきます。


櫃ヶ山山頂部の美しい姿


櫃ヶ山山頂! 先ずは初日の山、登頂おめでとうございます!


山頂からは翌日めざす蒜山を望みます。


2日目は蒜山の中でも最も美しい中蒜山をめざしました。

登山道脇には小さな花々が沢山でした。


チゴユリ


マイヅルソウ


中蒜山山頂! 2山目のおめでとうございます!
タニウツギのピンクの花が満開の山頂でした。

3日目は今回メインの大山をバリエーションルートの槍尾根~剣ヶ峰コースからめざしました。
ほぼ毎秋の紅葉シーズンに登っていますが、今回は久しぶりの初夏の山行でした。
途中からはそれこそ花、花、花の絨毯のようになっていて感動しまくりながらの登山でした。


三ノ沢に入り堰堤越しに望む大山南壁とその上に剣ヶ峰、そして槍尾根(右のギザギザピークの尾根)


最終堰堤を越えていよいよ槍尾根めざして本格的に登山開始です。


急な支尾根登りと奥にはめざす剣ヶ峰


ヨーロッパの針峰群のような槍ヶ峰


この手前からずっとずっとイワカガミの大群落です!


岩峰テッペンまでずっと続くイワカガミの花、花、花


♪走っても~ 走っても~ おわらない花の波~♪ (赤毛のアン ~さめない夢~より)
実際には走ってないので ♪登っても 登っても~♪ ですが、まさに終わることなくどこまでも波の様に咲き続いていて驚きました。
(白い花はツガザクラ)


越えてきた槍ヶ峰をバックに剣ヶ峰めざしてヤセ尾根を進みます。
ヤセ尾根途中には昨秋に来た時よりも大きく崩壊している箇所が出来ていて殆どの方々は撤退されていました。


剣ヶ峰山頂へ、あと一息!


剣ヶ峰山頂! おめでとうございます! 大山最高峰へ楽しいバリエーションルートからの登頂! おまけに今回3山目達成ですね。


主稜線越しに弥山(大山の通常の山頂)を望みます。


登ってきた槍尾根


山頂で暫く休憩した後は往路を辿って下山。ミヤマオダマキの綺麗な花を咲かせていました。


槍尾根からの急峻な岩場を確実な動作で慎重に下降していきました。


三ノ沢に下り立って大山を振り返り眺めます。
感慨深い山行でした。
3日間大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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