熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

鈴鹿 御在所岳 藤内壁 前尾根

2021-05-31 11:30:53 | ガイド山行/バリエーションルート登山
5月10日は、御在所岳 前尾根のロッククライミングでした。

前日に続き最高の晴天に恵まれた日曜日でした。ただ皆さん考えることは同じ、今まで経験したことの無い大混雑、大渋滞の前尾根でした。
取付きで約1時間待ちから始まり、各ピッチで順番待ちを繰り返し、結局トータルで約3時間位ロスしてしまいました。
ロサンゼルスもロスプリモスもロスインディスも良いですが、大幅な時間のロスは本当に勘弁してほしいですね・・・。
まぁ我々もその一部なので何とも言えませんが・・・。


藤内壁出合から藤内壁を望みます。
新緑の緑に白い岩壁が映えまくりです。


P6に取付きます。すぐ上を先行パーティが登っているので適度に間隔を空けつつ登ります。それでも後続パーティーもどんどん詰めてくるのでなかなかのストレスです。まぁ皆さん同じことを思いながら登ってるのでしょうね。


P4を見上げます。




P4を登ってこられます。前尾根で最もスッキリしていて気持ち良いところですね。


P3~P2(ヤグラ)にかけての人、人、人の列・・・ OH!NO! YOKO!(オノヨーコ)


そんな強烈な待ち時間でも素晴らしい景色に癒されながら登れるので気分は上々です。


ラスボス登場! P2(ヤグラ)


完全にグレード以上に難しいP2を奮闘の登攀で突破してこられます。


懸垂下降で取付きに戻って登攀終了~


あちこちに咲き誇るイワカガミの美しさに気持ちと体の疲れも癒されました。

長い一日大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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姫路 雪彦山 地蔵岳東稜

2021-05-31 11:03:26 | ガイド山行/バリエーションルート登山
5月29日は、雪彦山のロッククライミングでした。

爽やかな気持ち良い晴天の下で時にちょっとしたスリルを味わい、時に奮闘しながら楽しく登っていただきました。


雪彦山の岩場の全景を望みます。


取付きからルートを見上げます。


朝一番の荷物を背負っての登攀は大変ですが、一歩一歩、一手一手確実な動作で登ってこられます。


ヘッドウォールを見上げます。




最後のヘッドウォールを奮闘の登攀で突破してこられます。

順調に登り終えて登攀終了~
登山口に下山して本日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。

おまけ

帰りに前を通った福崎市内のバス停
思わず車内から撮影。巷では「令和ギャルブーム再来」と言われているそうですが、何故ココに???
そっか! ここ福崎市は「日本民俗学」創始者の柳田国男氏の生誕地なのでその由来からなのかも?と勝手に結論付けてしまいました。







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個人ガイド 兵庫 蘇武岳/氷ノ山

2021-05-27 21:04:41 | ガイド山行/一般登山
5月25日~27日は、個人ご依頼で兵庫県北部の名山である2座をガイドしてきました。

梅雨の中休みの晴れ日に合わせてグッドタイミングで登っていただくことができました。2座共に眩しいくらいの新緑の緑と咲き誇る花々の鮮やかさに目を癒されながらの登山でした。5月といえばやはり新緑、若葉の頃なのです。そういえば歌手の「五月みどり」とはうまい芸名を付けたものだと妙に感心してしまいました。

初日は豊岡市の名山、蘇武岳へ。
冒険家の故・植村直己さんの故郷の山として親しまれている山です。


満開のタニウツギと蘇武岳山麓


ホオノキの花。開花期間が短いのでなかなか出会うことが少ないですが、今回はあちらこちらでよく咲いていました。




新緑のブナ林を気持ちよく登っていきます。


蘇武岳山頂! おめでとうございます!
なんと気持ち良い晴れ空と気持ち良い山頂、そして気持ち良い眺望に満足感でいっぱいでした。


翌日にめざす氷ノ山を遠望します。

帰りは天気が急変して1時間ばかり雨に見舞われましたが、花々に癒されながら苦も無く下山して初日の山行を終了しました。


ヤマボウシの花。


ノリウツギの花。
ヤマボウシもノリウツギもこんなに花の多いのあぶしを見たのは初めてでした。

2日目は、養父市の名山、氷ノ山へ。


登山口を出発して谷沿いのコースを辿ってきて氷ノ山越に到着。
めざす氷ノ山山頂を望みます。
ここからの稜線沿いのコースはまさに花の道でした。


ユキザザ


ツクバネソウ


チゴユリ


イワカガミ


山頂まであと一息!


鉢伏山をバックに山頂までの最後の一登りです。


氷ノ山登頂! おめでとうございます~!


タムシバ
登山者で賑わう山頂を後にやはり花々を楽しみながら下山して2日間の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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大峰 大普賢岳リアル縦走(曾孫普賢岳~孫普賢岳~小普賢岳~大普賢岳)

2021-05-27 10:15:49 | ガイド山行/バリエーションルート登山
5月23日は、大峰山脈の大普賢岳をバリエーションルートを交えながら登るコースをガイドしてきました。

大普賢岳は大峰奥駆道の行場の山として古来から登られ、また大峰山脈を代表する名峰として人気の山です。
その大普賢岳からは「笙ノ窟尾根」が途中に3つの峰々を従えて伸びています。
大普賢岳を合わせて4つのピーク(大普賢岳ファミリー)は通常は大普賢岳を除く3つの峰は全てかなり下部に付けられた巻き道で通過されてしまうので登られることが程んどない、また道も無いバリエーションルートとなっています。
今回はそれら3つの峰々を全て縦走して最後の大普賢岳に登るコースを辿りました。


和佐又キャンプ場跡付近から望む曾孫普賢岳~孫普賢岳(日本岳)~小普賢岳(右から順)。大普賢は雲の中に隠れて見えていませんね。


途中はなだらかな、穏やかな自然林の森を辿って登っていきます。と、いきなりワニの出現!に驚かされました。おーコワッ!


シロヤシオ、ヤマツツジが満開! 紅白の協演です。


急登、急登を経て曾孫普賢岳(1505m)に登頂!


曾孫普賢からの次なる孫普賢岳(日本岳)


曾孫普賢岳からはボロボロ岩稜の懸垂下降。お二人様に順々に下降してきてもらいます。


曾孫普賢以上の急登、急登を経て孫普賢岳(日本岳/1550m)登頂!


人がほとんど入らないだけにシャクナゲロードと化していました。


孫普賢岳からの下りも所々用心しながらの下降です。


途中から登山道に合流して更に上をめざしていきます。とにかくアップダウンの多いこのコース、超えてきた孫普賢岳とようやく並んだ感じです。


続く小普賢岳と右奥に大普賢岳


途中で登山道を離れて主稜線伝いに道なき道を辿って小普賢岳登頂!


この後も再び登山道に合流して最後は大普賢岳に登頂! おめでとうございます!
大普賢岳ファミリー制覇ですね!


大普賢岳山頂からの山上ヶ岳~稲村ヶ岳の山並み


八経ヶ岳~釈迦ヶ岳、そして南部の山々に至る大峰主脈の峰々を望みます。


そして登ってきた方向には小普賢岳、孫普賢岳、曾孫普賢岳の連なりが見下ろせました。


下山してきて再び大普賢岳方面を見上げると4つのファミリーが全て姿を見せてくれていました。

天気の崩れやすい大峰にしては珍しいくらいの晴天に恵まれてワイルド満点の中にも爽快感溢れる登山を満喫していただけた一日でした。
お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。







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個人ガイド 北アルプス 奥大日岳

2021-05-16 07:49:10 | ガイド山行/雪山登山
5月14日~15日は、個人ご依頼で奥大日岳をガイドしてきました。

今シーズン最後の雪山山行でした。
「雪が少ない」、「雪が少ない」と言われ続けた今シーズン、終盤になってガッツリ降雪に恵まれたお蔭で立山一帯は白銀の世界が広がっていました。
天気も良く、豊富な残雪と共に雪山登山を満喫していただくことができました。


田植えが始まった水田と剱岳、大日岳、立山の山々(立山町より)

子供の頃から立山、剱岳・・・の名前は知っていたがまさか生涯の生業として山岳ガイドになり、ましてこれら山域に頻繁に通うようになるとは思ってもいませんでした。

日本海みそCM
エッ! 子供の頃から立山や剱岳の名前を知っていたなんてスゴイ! って、もちろんこのCMの影響です!ハイ!


室堂を出発して奥大日を望みながら進みます。実際の山頂は少し奥なので見えてませんね。


初日は雷鳥坂(残雪期ルート)を上がって宿泊先の剱御前小舎をめざしました。


奥大日岳を横に眺めながらの登行。


雷鳥も怖がらずにノンビリと直ぐ横を登っています。嗚呼!なんと長閑~


奥大日岳をバックに最後のひと頑張り~




剱御前小舎前からは登ってきた方面に立山三山、室堂平、そして反対方向には剱岳の絶景を存分に楽しみました。


日没頃の残照に染まる奥大日岳。ちょうど水田に沈む夕陽が写されてました。

翌朝は朝一番で剱御前山頂を往復してから奥大日岳をめざしました。




新室堂乗越を経由して気持ち良い雪稜を登っていきます。


奥大日岳登頂! おめでとうございます!
こんな晴天の下で登頂できて本当に良かったですね!

お天気が良いので360度の絶景を楽しみながら心行くまで休憩しました。


剱岳。すっかり姿、形を変えて美しいピラミダルな姿です。


中大日、大日岳の山々


立山三山~別山の山々


さあ下山開始です。雪がかなり緩んできてるので慎重な足運びでの下降です。

この後も時々休憩と写真タイムを取りながら室堂まで下山して無事に今回の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。

おまけ


帰路のアルペンルートバスでは一番前の一人席に座れたので名所「雪の大谷」の写真を始めて撮影してみました。こんなに通っているのに初めてとは・・・








熱く、楽しくいこう!











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