熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

晴耕雨読

2023-05-30 11:16:58 | プライベート
雨の日は読書にかぎる!
気持ち穏やかに過ごすために、何よりモチベーションを上げる為、情熱をたぎらす為にも。


ソロクライマー 鈴木謙造 遺稿集 ~見向きもされず、自分自身も何も考えず、ただ登るのが理想~ 」
僕が最も影響を受けたクライマーの一人。伝説のソロクライマー 鈴木謙造氏の遺稿集です。
世の中に承認欲求が溢れまくっている昨今において、この書籍のサブタイトルにもなっている「見向きもされず」という言葉がとても純粋で崇高に思えるのは僕だけでしょうか?
しかしこの言葉にこそ彼の人となりが見て取れますし、彼の成し遂げた登攀の数々を表現しているのだと思います。
もう何十回読み返したか分からないが、何度読み返しても気持ちを奮い立たせてくれる僕の宝物の一冊です。









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岩場行動技術講習(ステップ2/実践編)

2023-05-29 12:16:18 | 講習
5月28日は、前日と同じく金毘羅山の岩場で岩場技術 実践編の講習を行いました。

この実践編は金毘羅山の岩場を「一つの大きな岩山」と見なして、実際の大きな岩山や岩場ルートを登るシミレーション的内容の講習となります。従って基本的に全装備を背負って方々の岩を登り巡りながら山頂をめざすというスタイルです。もちろん途中に現れる様々な個所で必要とされる技術や知識を学んでいただきながら「本当に生きた技術」「本当に使える技術」の習得の為の行動です。


ご参加の3名様は前日の基本編に引き続きのご参加だったので、前日のおさらいと復習を少し行った後は早速岩尾根登りからスタート。
※この約40m上部に剥がれ落ちそうな巨大な岩場がありますのでこの付近を登る際は要注意です。出来れば避けて一段上から登る方が賢明です。


剥がれ落ちそうな岩の箇所は手前から大きく迂回して上部でワイケン尾根に戻って引き続き登っていきます。


先頭はローテーション制で、直近のルートファインディングを自分達で行いながら登っていってもらいます。


途中の小岩壁で暫しトップロープで登り下りの反復練習です。
昨日より難しいラインですが皆さんとても上手に安定して確実な動作で登り下りされるので見ていて嬉しくなってきます。


岩尾根登りを再開してフリーで登っていきます。


前衛峰に登頂という想定でワイケンの頭に一回目の登頂です。
大原の里を眺めます。昨日と同じ風景を眺めているのですが感じ方が違います。気候もですがその日の気持ちも作用しているのでしょうかね?


続いて北尾根を末端から登ります。
僕が金毘羅に通い始めた35年くらい前は登山靴で登ってる人しかいなかったですが最近はクライミングシューズの人ばかりです。
しかしここはやはり登山靴やアプローチシューズで登ります。


上をめざしてグングン登ります。
皆さん上手い上手い!






高度感満点の最上部を登ります。


ワイケン尾根に合流して小岩壁を登ります。

この後、本峰登頂という想定でワイケンの頭に2回目の登頂です。




頭直下のフェースを使って懸垂下降の練習です。

山頂からの下山はやはりワイケン尾根の岩尾根を辿って岩場の下降技術を練習しながら下ります。


めちゃくちゃ急な岩壁を懸垂下降を駆使して下ります。
結局この日は懸垂下降も7回づつしていただけて皆さん満足されていました。


岩が剥がれ落ちそうな所はやはり大きく迂回してきて一番最下部の小岩壁をクライムダウンで下り終えて終了~

皆さん本当によく頑張りましたね~! 
まるで一つの大きな本番の山を登ってきたような充実感がありましたね。
本当にお疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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岩場行動技術講習(ステップ1/基本編)

2023-05-29 11:18:27 | 講習
5月27日は、京都の金毘羅山で岩場技術 基本編の講習を行いました。

岩場で必要とされる技術や知識、特に岩場という危険地帯で「如何に安全に行動するか?」、そして「その為には何が必要か?」ということを突き詰めた内容で行うようにしています。
今回は基本編ということで先ずは「岩場での立ち方」という基礎の基礎から開始。
地味で目立たない「基本」こそ最も大切なことと考えていますので、そういう地味な練習をしばらく行い。その後は実際に岩尾根を登りながらその場その場で必要とされる技術や知識を学んでいただきながら行動しました。
天気に恵まれた半面暑さを警戒していたのですが、意外にも心地よい風が吹き付けてくれて割と爽やかな気候の下で行動できました。
皆さんにはタップリ動いでいただいて充実の一日でした。


先ずは最下部の易しくて怖さを感じない程度の場所を使って念入りに念入りに基本技術の反復練習です。
※この約40m上部に大きく剝がれかけの岩があります。この付近を登る際は十分に注意が必要です。


小岩壁を登ったり下ったりトラバースしたり、さらに敢えてザレザレ、ガレガレの場所を通過したり・・・ひたすら地味~な基本動作に特化して反復練習です。




皆さんかなり安定した行動が出来るようになってこられたので、実際の岩尾根を登りながら「生きた技術」「使える技術」にしていきます。








途中の小岩壁ではトップロープを張って登り下りの反復練習です。
皆さん交代しながら何本も登っていただきます。


皆さん驚くほど上手になって、最後はそのままフリーで上部めざして登って行かれます。


一応山頂という想定のワイケンの頭に到着。登頂おめでとうございます!
大原の里を眺めます。いつ来ても素敵な場所です。

暫しの休憩後、下山開始です。下山もやはり岩尾根を辿って下ります。
こういう岩場講習の場合は殆どが「登る」練習をメインとされることが多く、下りはいわゆる登山道などを下山していかれることが多いですが、当方ではそのようなことは行いません。何故なら山は下山することの方が難しく、下山するための技術こそ必要と考えるからです。
例えば仮に剱岳の山頂に登頂したとして、下山は易しい歩きやすい道を辿って下るということは出来ません。これは槍ヶ岳然り、穂高岳然りです。なので下山もしっかりと「岩場を下降する技術」を練習しながら下ります。


剥がれ落ちそうな危ない岩の箇所を大きく迂回して一番最下部の岩場をクライムダウンして終了~
皆さんよく頑張っていただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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六甲山 妙号岩 ロッククライミング

2023-05-25 10:28:43 | 講習
5月24日は、六甲山の妙号岩でロッククライミング講習でした。

スッキリ晴天☀ 日差しは強かったですが、終日気持ち良い風が吹き付けてくれて爽やかで心地よい気候の下でクライミングを楽しんでいただけました。
ご参加の2名様は課題も見事クリアされてお腹いっぱい状態だったのでしたので帰りは気分転換に登山をしながらの下山をしようということでバリエーションルートの菊水ルンゼを辿って菊水山登頂してから下山しました。充実感満点の一日でした。


妙号岩


駅近! アプローチ至近! 冷暖房完備ではありませんがズバリ快適の岩場です。




先ずは易し目のラインから登っていただきます。


ダム湖と神戸の海を眺めながらの絶景クライミング
最高です。


対岸の菊水山と頂上に突き上げる菊水ルンゼ




難し目のラインにもチャレンジ!

ホールド、スタンスの細かいスラブに苦労されて、初めの内は何度か登ってはズルズル・・・、登ってはズルズル・・・を繰り返されていましたが段々動きが良くなってきて見事クリア! (ちょうどこんな感じでしょうか!)
続けてのチャレンジではしっかりコツも掴んでアッサリと登りきってしまわれたお二人でした。




最後は皆で上まで上がって懸垂下降で取付きに戻って妙号岩を終了。




帰りはそのまま歩いて帰るのも勿体ないので、対岸の菊水山に突き上げる菊水ルンゼから菊水山へ。


淡路島、遠く四国まで眺めることができて大展望に満足のお二人でした。
この後、ハイキングコースを経て麓に下山して終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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丹波 前三尾山 東壁 プチ・アルパインクライミング

2023-05-22 10:07:20 | ガイド山行/バリエーションルート登山
5月21日は、丹波の名峰、三尾山のクライミングルートをご案内してきました。

かなりの暑さを覚悟しての登り出しでしたが、意外にも気持ち良い風が吹き付けてくれて爽やかな気分で登ることができました。
ルート自体は易しいですが、山頂に登り詰めるアルパインはやはり楽しいですね。


緑! 一瞬、えっここから登るの!? と思ってしまうヌル苔でまっ緑の壁と化した取付きです。


少し登ると打って変わって乾いた快適な岩場を登ります。
でも大きな浮石多しで気が抜けません。が、これこそプチアルパイン、プチアドベンチャーの魅力ですね。


歩きを交えながら次々現れる岩場を越えていきます。








なかなかの急なフェースも現れて飽きさせませんね。


約7ピッチ登って最後は急な踏み跡を辿って三尾山山頂(前三尾山)登頂! 
やはりバリエーションルートから登る山頂は格別ですね。


山頂からは180度の大展望を楽しみながら暫しの休憩です。
丹波篠山と多紀アルプスを望みます。

この後、ハイキングコースを辿って下山。今回の山行も無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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