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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

北アルプス 槍ヶ岳 北鎌尾根

2017-09-25 18:24:36 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9/22~24は、北鎌尾根をガイドしてきました。

僕自身、今までに20回位はガイドしているコースですが毎回緊張感とプレッシャーを克服しながらの山行です。
それだけに参加されたお二人にとってはこれだけの大ルートを登り終えたことは何物にも代えがたい大きな充実感、満足感となったことでしょう。


水俣乗越への登りから天狗原方面を望みます。そろそろ紅葉が始まっています。


水俣乗越からの北鎌沢出合方面。丁度正面に針ノ木岳が聳えています。


水俣乗越からの下り中。北鎌尾根(槍ヶ岳~独標間の稜線)を望みます。


北鎌沢出合でキャンピング。
焚火を囲み槍ヶ岳ワインで乾杯しながら明日の登攀に気持ち昂る時です。
ちなみにこのワイン、ご参加のUさんが運び上げてくれました。本当に嬉しい差入れありがとうございました!


天狗の腰掛からの独標


いよいよ前半の核心部、独標が近づいてきました。


独標を登ります。


独標直下からはめざす槍ヶ岳が姿を見せてくれました。


越えてきた岩峰群


鷲羽岳と三俣山荘、手前に硫黄尾根を望みます。


めざす槍はまだまだ遥か遠く・・・


それでも一つ一つ岩峰を越えて越えて槍ヶ岳が近づいてきました。


独標を見下ろしながら槍ヶ岳テッペンめざして急な岩登りです。


いよいよ残り10m!


槍ヶ岳登頂! 憧れの北鎌尾根からの登頂! おめでとうございます!
ヤリましたね!なんてベタなことは言いません。ここは真面目にやったネっ! (小泉今日子 ♪渚のはいから人魚♪より)


翌日は飛騨側のコースから下山です。笠ヶ岳を正面に、色付き始めた山肌を眺めながらの気持ち良く下りました。


新穂高温泉まであと30分余りですが、穂高平小屋に寄ってお昼ご飯休憩。
わたくし、長らく山に登っていますが山で初めて「かき氷」を食べました。
今風のフワフワかき氷とは違って昔ながらのガリガリかき氷の素朴な美味しさには3日間の山行の疲れが吹き飛ぶ思いでした。

この後、順調に新穂高温泉に下山して今回の北鎌尾根山行を無事終了しました。
天気にも恵まれて良い山行でした。
お二人さま、大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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個人講習 ロッククライミング講習

2017-09-25 18:19:01 | 講習
9/20は、個人ご依頼で金毘羅山でロッククライミング講習を行ってきました。


先ずはチムニールートで足馴らし


続いてコーナーカンテ


折角なのでサラワリにもチャレンジ!


大原の里
涼しくなってきたこの頃、金毘羅のシーズンです!

前腕がパンプするまでよく登り込んでいただきました。
お疲れさまでした。ご依頼ありがとうございました。







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お気に入りの場所

2017-09-25 18:12:24 | プライベート
京都府八幡市、木津川に架かる上津屋橋、通称「流れ橋」。
時代劇にもよく登場するこの橋は自宅から車で40分位の場所なので気が向いたらたまに出かけます。




とてもお気に入りの場所です。

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地球温暖化

2017-09-15 10:55:27 | うんちく・小ネタ
先のメールでも少し触れましたが、地球温暖化を原因とする氷河の後退がここ数年もの凄い勢いで進行しています。
私も毎年ヨーロッパアルプスに出かけていますがその変化の大きさに驚かされ、更に今年なども山岳を覆う氷河が消滅していて大きなアルパインルートには取付くことさえ出来なくなっていました。

つい先日のニュースに衝撃的な記事が出ていました。


オーストリア アルプス グロースグロックナーという山から流れるパステルツェ氷河の後退の凄まじさを伝えています。
看板は2015年時の氷河の先端地点。たった2年で見えないくらい彼方にまで後退してしまっていてただのガレ場となってしまっています。

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北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂

2017-09-15 10:06:07 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9/12~14は、今シーズン2回目の西穂~奥穂縦走のガイドでした。

悪天候により出発日を一日後にずらしての催行でした。
ここ数年天候に右往左往されられることがとても多くなり、特に今年は毎週のように天候に振り回されています。これも地球温暖化からくる影響でしょうか。それでも参加者のご協力もあってなんとか上手く目標のコースを踏破していただくことが出来て本当に良かったです。


初日は雨の中、西穂山荘まで入山。
夕飯は美味しいメニューが並んでますね。翌日の縦走を期待してしっかり腹ごしらえです。

未明からしっかり晴れるとのヤマテン情報が大外れで早朝もまだまだしっかり雨降り!
仕方なく雨が止むのを待って1時間半程遅らせて出発しました。


先ずは西穂高岳登頂! 相変わらず霧雨、ガスガスの山頂です。
それでも時折り青空が見え始めてきたので期待を込めて、気持ちを入れ直して縦走スタートです。


最初の難所、急峻なルンゼを下ります。


間ノ岳に着く頃から急激に晴れ出しました!
ジャンダルム、奥穂高岳方面を望みます。


越えてきた間ノ岳を振り返ります。


次のピークの天狗岳をめざして有名な「逆層スラブ」を登ります。


ここから望む間ノ岳は凄まじい岩峰に見えます。


ジャンダルム登頂! おめでとうございます! お二人様とも憧れだった目標のジャンダルム、遂にその頂に立ちましたネ!


ジャンダルムの雄姿


最後の難所の「馬の背」を越えて奥穂直下まで来ました。
長い岩稜縦走を本当によく頑張って踏破したお二人さん。ジャンダルムをバックにカッコよく決まってますね!


奥穂高岳登頂! 
初めて看板をアップで写してみました。かなり痛んできてますが雨、風、雪に耐えてきた証ですね。
この後順調に穂高岳山荘に到着して3人で喜びに浸りました。

翌日は白出沢コースを経て新穂高温泉に下山。3日間の山行を終えました。
不安定な天候に気をもまれたことでしょう。それでもご自身を信じてよく頑張られたと思います。
お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。






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