熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走

2023-12-31 07:58:58 | ガイド山行/雪山登山
12月30日は、中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走のガイドでした。

一週間前の同コース時は強烈寒波襲来の影響で極寒の中での登攀でしたが、今回は打って変わってまるで春山のような快晴、ポカポカ陽気の中で登ることが出来ました。正直なことを言うとこういうコンディションの方が落ち着いて登れて楽しいのですけどね。


麓、駒ヶ根駅前から千畳敷を望みます。
ザ・登山日和です!


めざすサギダル尾根~宝剣岳を望みます。




サギダル尾根をめざして登ります。
既に先行が2パーティー。




先行パーティーが登るのを暫く待ってから登攀スタート。
ウェアが岩と同化しているのでどこにいるのか分からない~


意外と屈折の多く、見通しの悪い箇所が多いサギダル尾根は短めにピッチを切りながら登ります。という訳で2ピッチ目は灌木帯をから雪稜に繋いで登ります。


最後、3ピッチ目は短いナイフリッジ状を登ってクライマックス!
これにて終了~ 快適に登れました!


続けて宝剣岳をめざします。


先ほど登ったサギダル尾根を時々振り返りながら縦走します。


宝剣岳登頂! おめでとうございます!
快晴の山頂ですね!
奥には木曽駒ヶ岳山頂が見えていますが、大勢の登山者で列をなして歩かれています。


南方面を眺めると越えてきたサギダルの頭と並んで三ノ沢岳、その先遠くには空木岳、南駒ヶ岳と南部の重鎮が聳えています。
山頂で暫し休憩してから下山開始。


宝剣岳とサギダル尾根


千畳敷に戻ってきて今回の山行を無事に終了しました。

という訳でこれを以って2023年のガイド仕事を終了しました。
今年も一年、無事故で終えることができて安堵の気持ちです。
ご参加いただいた皆様のご協力あってのことです。ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました。
良い年をお迎えください。

山岳ガイド 江口正徳







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泉州 横谷の岩場② ゴジラ岩と衝立岩 プチ・アルパインクライミング

2023-12-28 09:47:46 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月27日は、横谷の岩場でプチアルパインクライミングのコースをご案内してきました。広大な横谷の岩場は工夫次第でアルパイン的な登り方ができる美味しいエリアです。今回はゴジラ岩と衝立岩を継続して登って、登攀終了後はアルパインらしく?久々に奥立山にも足を伸ばしてしました。


ゴジラ岩の2ピッチ目を登ります。
1ピッチ目は陽が入らずかじかんだ手を温めたりしながら登り始めましたが、2ピッチ目以降は陽が射してグングン温まってきて快適に登ります。


3ピッチ目の顕著なカンテラインに取付きます。


3ピッチ目を登ってこられます。


最終の4ピッチ目は気持ち良すぎるナイフリッジを越えてゴジラ岩は終了~




続けて登る衝立岩の取付きまで連続懸垂下降で下ります。


衝立岩の登攀開始


大きな衝立岩の上部を望みます。


途中のスラブも乾いていて快適ですが、岩が欠けるので用心しながら登ります。


ハングの部分は残地アブミ?を使ってA0で突破!


衝立岩の頭について本日の登攀終了~


静かに佇む横谷の集落を眺めます。


折角なのでアルパインらしく?? 奥立山山頂まで足を伸ばしてみました。

この後は奥立岩の各岩場を見物しながら下山して山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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中央アルプス 木曽駒ヶ岳と雪山初級講習

2023-12-25 10:02:57 | ガイド山行/雪山登山
12月24日は、木曽駒ヶ岳と雪山初級講習を行いました。
晴天に恵まれた日曜日、青空の下、真っ白な雪山を存分に満喫しながらの登山でした。ただ、稜線はかなりの強風が吹き付けて防風対策をしながら行動するには丁度良いコンディションでした。
登山者が多くトレースバッチリ状態なので、トレースを辿って単に山頂をめざすだけでは実りが少なく折角の山行を勿体ないので所々トレースを大きく外してアイゼンワーク、ピッケルワークを練習しながら登り、下りました。日帰り雪山ですがなかなか充実した一日でした。


ピーカン! 千畳敷カールとシンボルの宝剣岳を望みます。


サギダル尾根~宝剣岳を横に眺めながらカールを登ります。


振り返ると足下に千畳敷カール、そして遠く南アルプスの全景が広がります。
なんとも言いようのないくらい素晴らしい絶景です。


乗越浄土を経て先ずは中岳をめざします。
天狗山荘がまるで生クリームでコーティングされたお菓子のようです。


カッコいい宝剣岳。
でも強風が吹き付けていて登山はなかなか厳しそうですね。


中岳山頂から木曽駒ヶ岳と遠く御嶽山を望みます。


中岳を越えて一旦下ります。




木曽駒ヶ岳山頂まではトレースを外してアイゼンワーク、ピッケルワークを練習しながら登ります。


木曽駒ヶ岳登頂! おめでとうございます!
スゴイ良い日に登っていただくことが出来て本当に良かったです!


氷雪の鎧を纏った鳥居
暴風雪の厳しさを物語っていますね!


下山も折角なので所々トレースを外して練習しながらの下降です。


宝剣岳をバックにカールを下ります。
余分な力も抜けてだいぶリラックスした動作で下れるようになってきましたね。


ホテル千畳敷に下山してきてロープウェイを待つ間、冷えた体を温めながら暫しホッコリタイムです。
かなり控え目ですがクリスマス装飾されていました。
この後、麓まで下って今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走

2023-12-25 09:43:04 | ガイド山行/雪山登山
12月23日は、中央アルプス サギダル尾根~宝剣岳縦走のコースをガイドしてきました。
最強寒波の襲来で、ここ中央アルプスもやはり寒波の影響をガッツリ受けて厳寒の一日でした。終日ガスが切れることがなく、またコース上は氷雪に覆われてなかなか厳しいコンディションでしたがお二人様共によく頑張られて予定通りのコースを辿ることが出来て良かったです。すっかりアルピニストのお二人でした。


サギダル尾根を望みます。


同じくサギダル尾根をめざして先行パーティが登って行かれます。




核心部を登ってこられるお二人。
取付きからは短くきって3ピッチで登ります。


上部を見上げます。樹氷が美し過ぎます!


続くピッチは灌木帯登り


最後の短いナイフリッジ状を登って終了~


サギダルの頭で少し休憩して、宝剣岳めざして縦走開始


宝剣岳山頂までまだまだ険しいミックス帯が続きます。
積雪は少ない目ですが、雰囲気は2月の厳冬期そのものです。


頂上まで後10歩!くらい!


宝剣岳登頂! おめでとうございます!
この後、千畳敷に下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとございました。







熱く、楽しくいこう!











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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2023-12-21 21:23:41 | 講習
12月21日は、京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編の講習を行いました。

他にも雪山に向けてアイゼントレに励む方々が何パーティかいて平日にしては少し賑わいのある金毘羅でした。
いつものメニューどおり氷雪斜面を想定した行動技術から開始して岩場の登り下り技術、後半は実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動を行って締め括りました。今日もやっぱりガッツリの一日でした。


僕はガイドの出勤前は毎度ほぼ「朝マック」と決めているのですが、最近ハンバーガーの小さくなってるのに驚いているのですが、中でも「マックグリドル」の小さくなり具合にはビックリです!


もはや「ヨーヨー」です!


という訳で朝イチで残念な思いにさせられましたが気持ちを入れ替えて出勤です。


さておき、先ずは氷雪斜面での行動技術を想定したアイゼンワーク、ピッケルワークの反復練習から開始です。登り、下り、トラバースと何度も何度も反復していただきます。


続いて岩場に移動して高さの無い安全な範囲の岩場でアイゼンワークの反復練習です。
ここまで行って前半終了~


後半は実際の雪山登山を想定したシミレーション行動です。
荷物を背負ってスタート。


次々現れる岩場を越えてアイゼンを駆使して登っていきます。


土の箇所では雪を想定してピッケルとのコンビネーションで行動します。


土(氷雪を想定した)の急なルンゼを激下りです。


途中の小岩壁ではトップロープを張って登り下りの反復練習です。


頂上直下、最後の岩場に取付きます。


本日の総決算的なクライマックスの登りです。


とても風が強く、寒い一日でしたが今日も熱い心で頑張りました!


下山は30mの懸垂下降からスタート


続いてやはり30mの懸垂下降


トレールを外して激急な斜面(雪壁を想定)をクライムダウンで下ります。


最後はやはり岩場をクライムダウンで下りきって終了~
よく頑張っていただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






熱く、楽しくいこう!




















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