熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

北アルプス 槍ヶ岳 北鎌尾根

2023-09-26 08:04:24 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月23日~25日は、槍ヶ岳 北鎌尾根をガイドしてきました。

日本を代表するバリエーションルートの北鎌尾根です。多くの登山者の憧れのルートですが、体力と技術はもちろん天候とタイミングが上手く嚙み合わないとなかなか踏破の難しいルートです。それゆえに完登した喜びは他のルートとは比較にならないくらいに大きいものがあります。
今回は最高の天気に恵まれて絶好のコンディションの中で登っていただくことが出来ました。


水俣乗越
いよいよ一般登山コースを離れて北鎌めざしての第一歩が始まります。


北鎌尾根の全景を横から眺めながら天上沢上部を激下り。


幕営地の北鎌沢出合に到着~
翌朝に登る北鎌沢を見上げます。


3人ぞれぞれソロテントで。


北鎌尾根に上がって雲海の彼方に北アルプス北部の山々を眺めます。


独標が近付いてきました。


大岩壁を従えた独標が立ちはだかります。


逆コの字を通過します。


独標山頂に立つと北鎌尾根の上部から槍ヶ岳が見渡せて登行意欲がそそります。


越えてきた岩峰群を振り返り眺めます。


岩峰群を登ったり、下ったり、巻いたりしながら槍ヶ岳めざして歩みを進めます。


落石に注意しながらボロボロの岩場を登ります。


槍ヶ岳が間近に迫ってきました。


槍の穂先めざして最後の登り。チムニーを越えます。


山頂まであと10m!ないくらい。


槍ヶ岳登頂! おめでとうございます! 北鎌尾根、見事完登ですね!
この後、槍ヶ岳山荘に泊まってマッタリとした時間を存分に過ごしました。


夕陽に染まる槍ヶ岳。


翌朝も素晴らしい御来光で始まりです。


折角なので景色を存分に満喫しながらの下山です。


途中、徳沢園ではお昼休憩の特製カレーをいただきました。


一週間前に登った前穂高岳~明神岳主稜を見上げながら下山を続けます。


上高地に下山してきて今回の3日間の山行を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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北アルプス 前穂高岳~明神岳主稜縦走

2023-09-20 09:53:56 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月18日~19日は、前穂高岳~明神岳主稜縦走のガイドでした。

なかなか厳しく大変なコースですが天気にも恵まれて快適に踏破していただくことができました。


岳沢小屋を3時に出発してきて重太郎新道を登ります。
朝イチ、いきなりの急登ですがまだまだアプローチみたいなもんです。


前穂高岳登頂! 
ここに立つだけでもなかなか価値のある山頂ですが、ここからようやく縦走のスタート地点ですね。


明神岳に向けて縦走開始。
次々と現れる岩峰群を登ったり下ったりしながら先ずは明神のコルめざして激下りです。


暴れん坊将軍!


越えてきた前穂高岳を遠望します。


明神岳主峰(1峰)直下を登ります。


何にもない明神岳主峰を後に2峰をめざします。






岩登り要素の強い2峰はしっかりロープを分けて完全なクライミングスタイルで登ります。


2峰からの主峰(1峰)と前穂高岳


更に前穂高岳から吊尾根を経て奥穂高岳方面。
奥穂方面は完全に大きな雲の中。しっかり晴れた明神岳と違って終日姿を見ることは出来ませんでした。


3峰、4峰を順調に越えて最後の5峰をめざします。


5峰登頂! これにて主稜縦走踏破! おめでとうございます!

この後、南西尾根の長い激下りを経て上高地へ下りてきました。


今回登った明神岳を感慨深い思いで眺めます。
これにて2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。









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個人ガイド 北アルプス 南岳~槍ヶ岳~西鎌尾根~笠ヶ岳

2023-09-17 18:27:27 | ガイド山行/一般登山
9月13日~16日は、個人ご依頼で槍ヶ岳から西鎌尾根を経て笠ヶ岳までのコースをガイドしてきました。

3つの山小屋に泊まりながら4日で巡りました。変化していく景色と地形を堪能しながらの山旅でした。
天気は本格的な雨にこそ遭いませんでしたがガスに覆われることが多く、もう少し景色を楽しめると最高だったのになぁ~という思いです。
それでもクライアント様にとってもとても充実した登山を満喫していただけたようで良かったです。


滝谷出合から滝谷を眺めます。


日本で最初のロッククライミングクラブ(RCC)創設者、藤木九三氏のレリーフ。
ちょうど六甲山の高座の滝にも同様のものが設置されています。


南岳新道を登ります。
下部から中間部にかけては難しくはありませんがなかなか気の抜けない登りが続きます。


初日は南岳小屋に宿泊。
岳沢小屋勤務だったKさんが支配人として着任しているのでいろんな話をしながら楽しく過ごせました。


2日目は最高の晴天からスタート。
獅子岩から大キレット、北穂高岳、ジャンダルムを始めとした穂高の山々を望みます。


南岳


常念岳のほぼ山頂辺りから日が登り始めました。


左から中岳、大喰岳、槍ヶ岳
槍ヶ岳を正面に望みながらの最高に楽しい縦走路です。


ザ・槍ヶ岳! 


槍ヶ岳登頂! おめでとうございます!
それにしても一般コースからの槍ヶ岳登頂ってどれくらいぶりでしょうか!


眼下に槍ヶ岳山荘、そしてめざす笠ヶ岳を遠望します。


ここからは西鎌尾根を辿って2日目の宿泊地双六小屋に到着です。

3日目は抜戸岳を経て笠ヶ岳をめざしました。


道中では沢山のライチョウを見ることができました。




秩父平を進みます。


いよいよ笠ヶ岳直下まできました。


笠ヶ岳登頂! 
クライアント様にとって6年越の笠ヶ岳ということです。本当におめでとうございます!


3日目をほぼ1日中ガスの中でしたが、素晴らしいタイミングで日の沈む瞬間を見せてくれました。


最終日の4日目はいよいよ下山日です。
笠新道を辿っての下山です。
長く、なかなか大変なコースですが3連休初日ということもあって大勢の登山者が大汗をかきながら登ってこられていました。
この後、新穂高温泉に下山して今回の4日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂

2023-09-17 17:05:41 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月9日~11日は、西穂~ジャンダルム~奥穂のコースをガイドしてきました。

多くの登山者憧れのジャンダルム越えの縦走コースです。
今回も素晴らしい天気に恵まれて踏破していただくことができました。


西穂山荘に泊まって翌日の縦走に備えます。


西穂山荘を2時30分に出発してきて西穂高岳に到着。
ここからいよいよ本番のスタートです!


めざすジャンダルム、奥穂、そして遠く槍ヶ岳を望みます。


前半の難所の一つ、急なルンゼ状を下ります。かなり事故の多い場所の一つです。


まだまだ遥か遠く、高いジャンダルムをめざして進みます。


間ノ岳を越えてきて振り返り眺めます。なんと素晴らしい景観でしょうか!


前半のポイントの一つ、天狗岳の逆走スラブを正面に眺めます。


逆層スラブ。遠望すると「一体どこを登るの!?」という感じに見えますが、実際に取付いてみると傾斜も緩く意外と登り易いのです。


いよいよジャンダルムの登場です!




折角なのでノーマルルートはパスして直登ルートから。


ジャンダルム登頂! おめでとうございます!
天使のお出迎えです!


ジャンダルムを越えてロバの耳から振り返り眺めます。
ロバの耳からの眺めが最もジャンダルムらしくてカッコイイですね。


いよいよ最後の難所、ウマノセの登場です。


ウマノセを登ってこられます。


遂に奥穂高岳登頂! おめでとうございます!
よく頑張りましたね!


最終日は穂高岳山荘裏からジャンダルムを見納めしてから下山開始。


涸沢岳と涸沢槍の代表的景観を堪能しながら涸沢経由で上高地へ下山です。


徳沢で休憩。コーヒーソフトは欠かせません!


上高地へ下山してきて今回辿った独標~西穂~ジャンダルム~奥穂の峰々を感慨深い思いで眺めます。
これにて今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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個人講習&ガイド 兵庫 百丈岩と雪彦山クライミング 

2023-09-06 09:30:48 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月4日~5日は、個人ご依頼で兵庫県を岩場を巡ってきました。

初日は百丈岩へ。
マルチピッチクライミング、アルパインクライミングに関する技術等を練習していただきながら登りました。
天気予報では曇りということだったので安心して現地へ向かったのですが、予報に反してギラギラの日差しと高温でヘロヘロになりながらのクライミングでした。それでもお二人とも暑さにめげずに本当によく頑張って登ってくださいました。


先ずは下部岩壁で基本的なことを中心に練習しながら登ります。
一旦上まで登って懸垂下降で取付きに戻って再度登り返しです。


ローソク岩


西稜を登ります。


やっぱりローソク岩


最後の締めに東稜を登ります。


百丈岩


登山口まで下山して終了~
やっぱレスカでしょ! ということでシュワッと喉を潤します。
世の中にこんな美味しい飲み物があったのか! というくらいの勢いで一気飲み!
初日の岩を終えました。

翌日は雪彦山へ。


雪彦山の岩場の全景を眺めるスポットで写真撮影(めざす地蔵岳は右端)


駐車地に如何にも漫画チックなキノコ発見!
あまりに綺麗なので思わず撮影です。


汗だらだらでアプローチをこなして取付きに到着。
地蔵岳東稜を見上げます。


完全貸切状態なのでノンビリ準備をしてからスタート。


2ピッチ目は少々水が流れていてライン取りに気を付けてもらいながら登りました。


2ピッチ目を登ってこられます。


ヘッドウォールを見上げます。




最終ピッチの急なフェースを登ってこられます。
少々奮闘されましたがなんとか突破!


おめでとうございます! よく頑張って登りきりましたね!
駐車場まで下山して今回の2日間のクライミングを無事に終了しました。


なんと! 朝のキノコが完全に開いていました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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