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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

岩場行動技術講習(ステップ2/実践編)

2024-05-27 19:33:27 | 講習
5月26日は、前日に続いて京都の金毘羅山で岩場技術の実践編講習でした。
本番のバリエーションルート山行(例えば剱岳の八ッ峰や前穂北尾根)を想定した内容でシミュレーション行動がメインの講習です。岩尾根を中心に継続登攀的に何本も繋げて登り、下り、動き回りました☆彡
暑さもそれ程ではなく、またご参加の皆さまも経験者ばかりだったので少しプラスアルファしてガッツリ目のメニューで終日頑張っていただきました☆彡
皆さま本当によく頑張りました~☆彡


ウォーミングアップ的に基本技術を少し反復練習してから直ぐにシミュレーション行動のスタート。


グングン登って行きます。
本番の山行を想定してザックを背負って先ずは1つ目のピーク(想定の)をめざしてワイケン尾根を登って行きます。


あっという間に1つ目のピーク(想定の)としているワイケン尾根の頭に到着~大原の里を眺めます。


少し休憩の後、次の2つ目のピーク(想定の)をめざして大下りからスタート。
懸垂下降を交えながら下っていきます。




クライムダウンをしたり、懸垂下降をしたりしながら2つ目のピークとのコル(想定の)をめざして下降を続けます。


コル(想定)に下り立って、今度は2つ目のピーク(想定の)をめざして登りのスタート。北尾根を末端から登ります。


コル(想定の)から4ピッチで北尾根最上部を登ります。


ワイケン尾根に合流して更に上をめざします。

この後、2つ目のピーク(想定の)のワイケン尾根の頭に2度目の登頂~
やはり少し休憩の後、最後の本峰山頂(想定の)をめざしてコル(想定の)まで大下りです。




コル(想定)に下り立ってから本峰山頂(想定の)をめざして登りのスタート。
舟(ルート名)を登ります。


途中の岩と灌木の斜面に「セッコク」という蘭の仲間が咲いていました。今までに山で2度しか見たことのない珍しい花です。


北壁上部に繋げて登ります。


本峰山頂(想定の)に登頂~! ワイケン尾根の頭に3度目の登頂でした。
だいぶ雲が広がってきて薄暗い感じになってきました。


少し休憩の後、下山開始です。
やはり岩尾根を辿っての下降です。先ずはいきなり懸垂下降からスタート。


クライムダウンをしたり懸垂下降をしたりルート状況に合わせてより良い安全な方法で下降を続けます。


最後も大きく懸垂下降で取付きまで下り立って下降終了~
ようやく長い一日の講習を終えました。
皆さま本当によく頑張りましたね!
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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岩場行動技術講習(ステップ1/基本編)

2024-05-27 18:57:18 | 講習
5月25日は、京都 金毘羅山で岩場技術の基本編講習でした。
爽やかな五月晴れ☀の一日、朝から夕方まで基本技術を中心にミッチリと練習していただきました☆彡
本当によーく頑張られた成果でガッツリ上達された皆さまでした☆彡


毎度のルーティーンで地味~反復練習から開始。
「岩場に両足で立つ」→「片足で立つ」→「動く」という極シンプルな事をひたすら繰り返します。


だいぶ安定した動きが出来るようになってきたので岩場を危なくない範囲で動き回ります。


綺麗なコアジサイが咲いていて近付くとほんのり良い香りがしました。
ここまでやって前半終了~


後半は本番の登山を想定して、ザックを背負ってのシミュレーション行動です。前半で練習した技術を使いこなしながら上をめざして登って行きます。


慌てず、落ち着いて、確実な一歩、一手で登ります。




途中の小岩壁ではトップロープで登り、下りの反復練習です。


続いて上をめざします。


更に上をめざします。
詰まるところ安心感は自分の心と技術で作り出すしかないのです。
皆さまとても安心して見ていられるくらいに上手に登っていかれます。


ワイケン尾根の頭から大原の里を眺めます。
雲一つない爽やかな一日です。








ワイケンの頭のフェースで技術の「底上げ」をするために敢えて難しい所を選んで登り下りの反復練習です。見事登りきってとても満足の皆さまでした☆彡


下山もやはり岩尾根どおしです。
急な岩場は懸垂下降で突破しながら下降を続けます。


最後の岩場を下り終えて講習修了~
皆さま本当によく頑張りました! お疲れ様でした☆彡








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個人講習 岩場行動技術講習(ステップ1/基本編)

2024-05-24 15:43:30 | 講習
5月23日は、今夏に憧れの岩山コースに挑まれるグループ様からの個人ご依頼で京都 金毘羅山で岩場講習を行いました。
一応ステップ1の基本編としていますが、グループ様の目指される山に合わせた内容に合わせて少し変則的な内容で講習させていただきました。
いつものとおり地味な、じみ~な練習から開始して終日とにかく登り下りの練習を中心に徹底的に集中して練習していただきました。
皆さまとても熱心にガッツリ取り組まれた甲斐あって本当にすごく上達されました☆彡


先ずは岩尾根最下部の傾斜の緩い場所を使って「岩場に立つこと」という地味な技術を徹底的に反復練習です。


馴れてこられたのでひたすら動き回りです。力みが抜けて柔らかくしなやかな動きが出来るようになるまでやはり反復練習です。


美しい彩のツツジも沢山咲いていて暑い季節のちょっとした清涼感を与えてくれます。


後半は実際の登山を想定したシミュレーション行動で岩尾根を登って行きます。


慌てず、一歩一手とにかく確実な動作で登っていきます。




途中の小岩壁ではトップロープで登り、下りの反復練習です。


皆さましっかり上達されるので安心して講習を進めていけます。
ということでトップロープで練習した岩場をザックを背負ってノーロープで登っていきます。


次々と現れる岩場をやはりノーロープで登っていきます。
とにかく慌てず、一歩一手確実な動作です!








急な岩壁でトップロープで登り、下りの練習です。
下りもロワーダウンではなくあくまでもクライムダウンでこなします。
皆さま本当にモチベーション全開で頑張られます。グループ様というのは同じ想いを共有しつつお互い刺激を与え合い、受け合うという関係でそれが良い形で現れるので上達が早いのでしょうね。素晴らしいことです。


下山は岩尾根をひたすら岩場を忠実にクライムダウンで下降してきて出発点に戻ってきてようやく終了~
一日本当によく頑張っていただきました☆彡
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました!


金毘羅山 熊猫(パンダ)出没注意!








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北アルプス 剱岳(別山尾根)

2024-05-24 14:51:26 | ガイド山行/雪山登山
5月20日~22日は、北アルプス 剱岳 雪山登山のガイドでした。
この日の剱岳には別山尾根ルートは我々の2名のみ、他のルートに知り合いのガイドパーティーの2名のみの計4名のまさに貸し切り剱岳でした。
別山尾根を登って剱岳に登頂🏔 下りは平蔵谷を下降しましたが、登り下り共に危険なクレバスが沢山あって大きく迂回したりしながらの面倒な登下降を繰り返しての通過でした。
そんなあまり良くないコンディションでしたが登頂していただくことができて良かったです。雷鳥にも沢山出会えて素晴らしい景色も堪能できて充実の雪山登山でした☆彡


初日は沢山の雷鳥に出会いながらの入山でした。


剣御前小舎からめざす剱岳を望みます。


大日岳の夕陽を眺めます。
翌日の晴天を期待して寝床に就きました。

翌朝起きてみると視界は10mも無いくらいのガッスガス~ 時間に余裕があるので出発を少し遅らせてゆっくり目にスタートしました。


前剣をめざして大岩付近の雪壁を登りますが相変わらずガッスガス~


前剣山頂
大概にせえよ! と言いたくなるくらいのガッスガスぶりです~


クライアント様は上下ブラックのウェアなので何処にいるのか分からないくらいです。


武蔵のコルへの雪壁はクレバスだらけで慎重に慎重に下降です。


剱岳まであと僅かの所まで登ってきました!


僅かに山頂の祠が見えています。
どないやねん! と言いたくなるくらいのガッスガスです~


剱岳登頂! おめでとうございます!
頑張って登りましたね!
もう勝手にせえ! と言いたくなるくらいのガッスガスぶりです!
モノクロ過ぎて寂しいのでオレンジ色のピッケルを立てて写真撮影してみるとほんの少しだけ明るさがでました。さすガッス!(大阪ガスのキャッチコピー)


平蔵谷を下降します。
ようやくガッスガスが収まってきて視界が開けてきましたYO~


下りてきた平蔵のコルを見上げます。


更に下降を続けます。
すっかりガスも無くなって気持ち良く下山!したいところですが、あまりにクレバスだらけなので右に左に迂回を繰り返しながら面倒な下降が続きます。
それでも正面に聳える針ノ木岳や蓮華岳など後立山連峰の山々を眺める為に時々立ち止まっては絶景に感動しながら更に下降を続けます。


平蔵谷出合に下り立って剱岳を眺めます。
ほんの僅か前まであの山頂に居たのが信じられないくらい高く、険しく、そして明るく聳え立っています。


平蔵谷出合からは最後の核心部の剣沢の登り返しです。
剣御前小舎まで長い長いウンザリする登り返しですがあまりに綺麗な雪景色とい青空に救われながら一歩一歩登って行きました。


剱岳の雄姿

剣御前小舎に帰着して登頂の喜びに浸りながらゆ~っくりとした時間を過ごしました。


この日も前日にも増して素晴らしい夕景に浸りました。
♪夕映えをひとり待ちながら~♪


前日と打って変わって朝からスッキリ晴天☀
室堂に向けて下山開始です。遠く槍ヶ岳もクッキリ望めました。


雪たっぷりの立山


浄土山と雷鳥
今回は入山から下山まで本当に沢山の雷鳥に出会えました。
この後、室堂に下山して今回の3日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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岩場行動技術講習(ステップ1/基本編)

2024-05-24 14:16:57 | 講習
5月18日は、京都 金毘羅の岩場で岩場講習の基本編の講習を行いました。
岩場メインの登山道やバリエーションルートに向けた講習で登山靴やアプローチシューズで登ることに特化した内容で行いました。天気に恵まれて最高の講習日和、朝から夕方まで約9時間ガッツリ練習していただきました☆彡


先ずは比較的傾斜の緩い岩場で「爪先でしっかり立つ」ことの練習からスタート。地味な地味な練習ですが、こういう地味な練習こそ大事なのです~


徐々に体勢を整えて、重心移動を意識しながらの登り方。下り方を加えていきます。
皆さんだいぶ慣れてきたので少し高い所ま、広い範囲でひたすら動き回っていただきます。


後半は実際の登山を想定してザックを背負ってのシミュレーション行動の開始です。


前半で行った地味で基本的な技術を要所要所で使いこなしながら上をめざします。




途中の小岩壁ではトップロープで登り、下りの反復練習です。


トップロープで練習した岩場を今度はザックを背負ってロープ無しで登って行きます。


ワイケン尾根の頭から田園風景の美しい大原の里を眺めます。




ワイケン尾根の頭のフェースを使ってやはりトップロープで登り下りの練習です。




懸垂下降の練習も少しやっていただきました。








傾斜の強い方の岩壁でやはりトップロープで反復練習です。
皆さん交代しながら果敢にチャレンジされてヤル気満々なのが頼もしい限りです。




下山もやはり岩尾根伝いで時々懸垂下降を交えながら下降です。


朝イチで練習した岩場を下り立って終了~
皆さん本当によく頑張りましたね!
一日お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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