熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 北アルプス 奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳

2024-09-27 10:30:36 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月25日~26日は、個人ご依頼で奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳のガイドでした。
通常とは逆コースでのジャンダルム越え縦走。2日間という短日数で行えるのが魅力でもあります。
今回も素晴らしい晴天☀に恵まれて、360度の絶景を楽しみながらこの日本を代表する縦走コース、そしてジャンダルムを存分に満期していただきました☆彡
今回も本当によく頑張られて見事に踏破されました👏


横尾山荘で前泊されたクライアント様と合流してから涸沢を経て穂高岳山荘をめざしました。


夕刻、山荘の裏からはジャンダルムを望みます。


夕暮れが迫り笠ヶ岳方面の空を染めます。
明日の好天に期待です。


穂高岳山荘を4時に出発してきて奥穂高岳登頂。いよいよメインの縦走開始です。


まだまだ薄明るくなり始めた中をヘッドライトの灯りを頼りにゆっくり確実な動作でウマノセを下っていきます。


ウマノセを下り終えて振り返り見上げます。


ジャンダルム、アーベントロート!


ジャンダルム基部まで来ました。
逆コースの場合の私のお決まりの直登コースから登ります。


上手に登ってこられて余裕の表情です!


ジャンダルム登頂! おめでとうございます!
長年の憧れのジャンダルムに登頂して先ずは目標達成ですね!


ジャンダルムを後に歩みを進めて逆走スラブを下ります。
ここも心配されていた割にはアッサリと楽しみながら下られました。


鋭い岩峰の間ノ岳が迫ります。


長い行動の末、ようやく西穂高岳に到着!
遂に縦走踏破ですね! おめでとうございます!
クライアント様にとっては初めての西穂高岳登頂とのことで余計に感慨深いものがありますね!

この後、西穂山荘を経てロープウェイ駅まで下山してきて今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました!







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北アルプス 穂高 コブ尾根~ジャンダルム

2024-09-27 09:42:50 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月23日~24日は、コブ尾根~ジャンダルムをガイドしてきました。
岳沢を基点にバリエーションルートのコブ尾根を登攀してジャンダルム登頂、それから天狗沢を下って岳沢に戻る周回コースです。

アプローチのコブ沢の登りから始まって時間と技術を要するなかなか本格的で大変なコースですがクライアントのお二人様はよく頑張り抜いて見事に踏破していただくことができました。


初日は岳沢小屋に到着後にアプローチのコブ沢を少し下見です。
入口付近は大雨の後などは状況がガラリと変わってしまうコブ沢。翌朝は真っ暗な中を出発するのでちゃんと下見をして確認です。


岳沢小屋を4時に出発してきてコブ沢下部の悪い箇所を通過してきてようやく右俣の分岐まで来ました。でも真っ暗で何も見えませーん!ヘッドライトを照らしてようやくボンヤリ見える程度です。


右俣を登ります。


更に登ります。


まだまだ続きます~


ようやく明るくなって上高地方面を眺めます。


コブ尾根に乗り上がってマイナーピークからのコブ1峰


時々ハイマツをかき分けながら進みます。


右からロバの耳、真ん中奥にめちゃ小さくジャンダルム、左がコブの頭


コブ1峰は岩登り要素が少し高めの右側のラインから登りました。


コブの頭からの眺め。右からブタノセ、ロバの耳、ジャンダルムを望みます。




コブの頭から懸垂下降です。コブ尾根ルートのポイントの一つでもあります。


コブ1峰を懸垂下降で下りて更に上部岩稜を進みます。


途中からコブ1峰を振り返って眺めます。


コブ1峰、2峰がだいぶ下になりました。


コブ尾根の頭に到着してコブ尾根終了~!
目と鼻の先にジャンダルムが迫ります。


ジャンダルムをササっと登って天使のお出迎えです。
二代目が無くなってから不在となっていましたが三代目があっという間に復活していて驚きでした。


因みにこちらが初代


そして2代目
なんとなく微妙に違いがあります。というか初代はとても小さかったのです。


という訳でジャンダルムを後に天狗のコルを経て天狗沢を下降です。


上高地に戻ってきて穂高とコブ尾根を眺めます。
これにて2日間の山行を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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北アルプス 前穂高岳 北尾根

2024-09-15 11:54:09 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月13日~14日は、前穂高岳 北尾根のガイドでした🏔
多くの登山者が憧れる日本を代表する岩稜バリエーションルートです。
今シーズン3度目の北尾根ガイドでし今回も素晴らしい晴天☀に恵まれて快適な登攀を心行くまで楽しんでいただけました☆彡


涸沢入山、岳沢下山なので今回は往路に徳沢園で休憩をして名物のコーヒーソフトをいただきました。


横尾から前穂北尾根を望みます。横尾側、涸沢側のどちら側が表か裏か分かりませんが、ここ横尾から眺める北尾根もなかなかの聳え具合で格好いいのです。


涸沢からの前穂北尾根

翌朝は3時30分に出発して5.6のコルへ。


5峰のテッペン辺りで日の出を迎えました。


富士山、南アルプスもクッキリ☆彡


4峰が朝日に染まります。


北穂高岳、槍ヶ岳方面も赤く染まり始めました。


山全体が瓦礫の積み重なりと浮石だらけの4峰を慎重に慎重に登ります。


4峰テッペンからの3峰


奥穂高岳大きく存在感ある姿を眺めながら3.4のコルへ向けて進みます。


3峰の1ピッチ目を登ります。


続いて有名な3峰チムニーを登ります。


更に急な凹状フェースを登ってこられます。




3峰のテッペンをめざしてひたすら岩登りが続きます。


3峰テッペンからの2峰


2峰テッペンからの1峰(前穂高岳)


2峰テッペンからは短い懸垂下降


前穂高岳登頂! バリエーションルートの北尾根を経ての登頂!
本当におめでとうございます!

折角、登頂の喜びに浸っていた矢先、某登山ツアー会社の団体が登って来て山頂を占拠されてしまいました。ガイドは大きな声を上げてあれこれ指示を出してるし、他の登山者も写真撮影出来ずに困ってるのに大きな旗を広げて集合写真の撮影を始めるしで登頂の喜びも束の間、一気に興覚めしてしまいました。


気持ちを切り替えて重太郎新道を下山、岳沢キャンプ場まで下ってきて奥穂南稜を眺めます。
トリコニーの岩場が聳え立っているのがクッキリと望めます。


岳沢小屋に立ち寄って休憩。お決まりとなりつつある、名物の手作りティラミスをいただいて山行の締め括りです。
この後、上高地に下山して今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







熱く、楽しくいこう!
























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個人ガイド 北アルプス 剱岳 源次郎尾根

2024-09-11 10:14:53 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月8日~10日は、個人ご依頼で北アルプス 剱岳 源次郎尾根のガイドでした🏔

今回も晴天☀に恵まれて源次郎尾根登攀、そして剱岳という山そのものを存分に満喫していただくことができました☆彡
クライアントのお二人様も本当によく頑張って登られて見事の踏破でした👏


オヤマリンドウ盛りだくさん


室堂を出発して剣沢までやってきました。
徐々に剱岳が姿を見せ始めてくれました!まざす源次郎尾根の1峰と2峰が大きく聳えています。


翌朝は剣山荘を4時に出発してきて平蔵谷の出合


源次郎尾根の支稜から取付いて岩場をグングン越えてきて1峰が姿を現しました。
でもまだまだ遥か遠く高い~💦


真っ暗な中を大下りしてきた剣沢上部を今度は上から見下ろします。


平蔵谷の出合はもう遥か足下に気持ち良い岩登りが続きます。


源次郎尾根に並行して連なる八ッ峰主稜を横に見ながら登っていきます。


途中で雄のライチョウに出会いました。


2峰からの剱岳本峰




2峰からの30m懸垂下降
お二人ともとても上手に難なく下降です。


剱岳登頂! おめでとうございます!
バリエーションルート、それも源次郎尾根からの登頂は格別ですね!
本当によく頑張りましたね👏


下りは一般コースの別山尾根を辿っての下山。
セドリック岩(ずっと前から僕が勝手に名付けているだけですが・・・)は健在です!
「いつかはクラウン」ではなく、いつかは落ちてしまいそうですが、今年元旦の大地震の影響もなくしっかり残っています。


下山中は今度は雌のライチョウに出会いました。

最終日もやはりスッキリ過ぎる晴天☀


クロユリのコルに寄って剱岳を眺めます。




剱岳、そして登った源次郎尾根を何度も何度も振り返り眺めながら下山しました。
今回も3日間の山行を無事に終了することができました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







熱く、楽しくいこう!




















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北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂

2024-09-11 09:11:19 | ガイド山行/バリエーションルート登山
9月5日~7日で、北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂のガイドでした🏔

素晴らしい晴天☀に恵まれて今シーズン3度目のジャンダルム越えの縦走を無事に終えることができました☆彡
僕自身、今までに80回以上は辿っていますが今までに一度たりとも容易く感じたことのないるとても長く難しい難コースです。そんな大変なコースですがひとえにクライアント様の熱い想いと頑張り、そして天候が味方してくれてこその踏破です☆彡
皆様本当によく頑張られました👏 おめでとうございます!


上高地食堂の窓ガラスに写る西穂~奥穂の稜線
知る人ぞ知る映えスポットなのです(って僕が勝手に言ってます)。


ツクバネソウ
虫食いもなくあまりに完全綺麗な状態なのでパチリ📷
黒い実とガクの姿が羽根つきの羽に似ていることが名前の由来ですが、見事にそのままの姿で飛んでいるように見えます。因みにこんな形をしていますがユリ科の植物なのです。


翌朝はスッキリ晴天で迎えました。
明神岳方面の空が赤く染まります。


独標を経て西穂高岳に登頂!
ジャンダルム、奥穂へ向けていよいよ本格的に縦走スタートです。


悪いガレ場ばかりですが慌てず落ち着いて一歩、一歩進んでいきます。


越えてきた間ノ岳を振り返り眺めます。
なんと鋭い岩峰! 一体どこを通ってきたの!? と言いたくなるような驚きの景観です。


天狗ノ頭の難所、逆層スラブを眺めます。


遠目にはとても急峻に見えますが実際には傾斜も緩くそれほど苦労することなく登れるのです。


やはり間ノ岳のスゴイ景観です。
因みに僕的にはこの西穂~奥穂間のコース中で最も「危険」と思っているのがこの間ノ岳の前後なのです。


後半のキツイ登りを頑張ってようやくジャンダルムまでやってきましたYO~
ジャンダルムを真ん中に、左にとん平でもなく、時枝でもなく槍ヶ岳! そして右に奥穂高岳。


遂に憧れのジャンダルム登頂! やりましたね~!
皆さん本当によく頑張ってここまで来ましたね!
ただ、名物の天使が不在なのが残念です!!
最近アイドル並みの人気で引っ張りだこ状態だったので少し疲れたのかも??
という訳で暫くお休みなのでしょう。
♪~とりあえず飲んで天使の休息~♪(久松史奈/天使の休息)


ジャンダルムを越えて振り返り眺めます。南側から見るのと北側から見るのとでは大違いのモノスゴイ姿で聳え立っています。


やはりジャンダルムの姿の素晴らしさに見惚れて写真ばかり取ってしまいます。


いよいよ最後の難所のウマノセです。






長かったコースもこれで終わるのかと思うと寂しい気持ちが湧いてきて噛みしめるように一歩一手確実な動作で登っていきます。


奥穂高岳登頂!
おめでとうございます! 皆さん本当に本当によく頑張りましたね!


最終日もスッキリ晴天☀
素晴らしい御来光からの始まりです。


変わって西側は雲海が広がっていましたがそのお陰で珍しい景色が見れました。
雲海に写る涸沢岳(右)と奥穂高岳(左)その間の窪みが穂高岳山荘の建つ白出のコル。
その窪みにだけ綺麗な虹ができています。


晴れ渡った空の下を涸沢めざして下山。


途中ではイワカガミがまだ綺麗に咲いていました。


涸沢への下山途中もやはり写真撮影しまくりで下山です。
涸沢岳と涸沢槍とナナカマドの赤い実


涸沢を経て徳沢まで下りてきました。
上高地までまだ2時間残っていますが徳沢園名物のコーヒーソフトで締めです。
この後、上高地へ下山して3日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






熱く、楽しくいこう!


















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