ところざわサクラタウンに建立された新しい神社です。
通称「武蔵野令和神社」(むさしのれいわじんじゃ)。
うるわしく輝く日本の文化が、永久に継続発展していくことを願い、
COOL JAPANの聖地に創建された祈りの場です。
火曜日 定休
当神社の正式名称は「武蔵野坐令和神社」
(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)という。
「ところざわサクラタウン」で行われる事業の安全・繁栄を願い、
各事業を有機的に結合させる役割を持ちながら施設内において
①祈りの場②憩いの場③賑わいの場としての機能を果たします。
富士山を望む武蔵野台地に建設された「COOL JAPAN」の聖地にある
「憩いの場」として日常の喧噪から離れ、公共的機能を担う市民と来訪者のための
「賑わいの場」として所沢から新たな物語を創造・発信する起点となることを目的とします。
何かすごくモダンに見える鳥居。
一見すると伏見稲荷神社の鳥居を想い起こすがやはり違う。
神社というと昔々の長い歴史を背負った物語を持っているものとの先入観があるが、
新しく建立されたこの神社には今までにない発想があり、
未来に向けた希望を感じさせるものがある。
この神社を初めて見て、建立趣旨を知って、
あー、こういう神社も在りなんだなぁー。と、しみじみと感銘を受けた。
改めてすごい発想だ。
赤い鳥居の先の参道には個人的には理解不能なのぼりの旗が並んでいる。
すべてデザイン、カラーは統一されているが、書かれているものが違う。
どうやらアニメの題名のようだが黄色のストライプのところには全国の地名が書かれている。
例えば「さらざんまい」は東京都台東区、「ハイスクール・フリート」は神奈川県横須賀市、
「艦隊これくしょん-艦これ-」は青森県むつ市、
神奈川県横須賀市、京都府舞鶴市、広島県呉市、長崎県佐世保市・・・
これはアニメの舞台の地か?
当神社の御祭神は主祭神が天照大御神(あまてらすおおみかみ)、
相殿神が素戔鳴命(すさのをのみこと)。
鎮座される二柱の御祭神を総称して「言霊大神(ことだまのおおかみ)」と申し上げます。
「言霊大神」とは文芸・芸術・芸能といったコンテンツの表現に顕れる
神の御稜威(みいつ・神の威光)のことです。
詩歌や小説、音楽や絵画、映画や舞台、アニメ・コミック・ゲームなど、
やまとの国=日本で誕生するハイカラカルチャーからポップカルチャーまで、
学術(アカデミック)から娯楽(エンタテイメント)まで、
すべてのコンテンツに宿る神秘を尊称して「言霊大神」とその御名を申し上げます。とのこと
天井画の「鳳凰」はKADOKAWAのシンボルである「鳳凰」を題材に、
アーティストの天野喜考氏により描かれました。
鳳凰は古来「鳳」と「凰」の一対であったとの説もあり
「未来から飛来した雌雄一対の霊鳥」をテーマとして描かれたもの。
社務所もお洒落な造り。
開所時間は10:00~16:30。
ここで御朱印やお札、お守り、破魔矢などが売られている。
当神社の手水舎(参拝者が身を浄めるために手水を使う為のもの)は
なんてシンプルでモダンでおシャレ!
こんな手水舎初めて見た。
この神社も設計した隈研吾氏は発想が柔軟で感性が素晴らしく、さすがだ。
アニメ聖地88一番札所の大提灯。
「アニメ聖地88」は選定活動を中心にファン・権利者・地域・企業などをつなぎ
アニメツーリズムを促進する団体でアニメの舞台と日本を旅しようと言っている。
絵馬の奉納場所も素敵だ。
そして絵馬に描かれた絵もアニメ。
そして当神社の神使像(狛犬)。
当社のはニホンオオカミをモチーフにしたもので彫刻家の土屋仁応氏が手がけた。
境内近くにはかなりの大木の枝垂れ桜が植樹されていた。
京都東寺の不二桜くらいの大きさで、春にはライトアップされ、
ところざわサクラタウンの話題を一挙にさらうことだろう。
この武蔵野の地に出雲の神スサノオと伊勢の神アマテラスをお招きした時、
これを寿ぎ、鳳と凰の霊鳥が天より飛来してこの地で舞い踊った。
この鳳凰を守りとなし、癒しの神、産びの神、コンテンツの神々を合わせ、
それを言霊の大神として、この令和神社にお祀り申し上げることは、
まことにまことに意義深きことなのである。
夢枕獏「武蔵野坐令和神社 縁起の話(こと)」