”もしドラ”とは、もし高校野球の女子マネージャー がドラッカーの『マネジメント』を読んだらの略で、経済の父と呼ばれたピーター・ドラッカーが書いた『マネジメント』を分かり易く紹介したもの。
第10話「みなみは高校野球に感動した。」(最終回)
シーン1
みなみの回想シーンから始まる。それは、夕紀の死顔を次郎と二人で見ながら会話しているところであった。「穏やか顔に戻ったね。」と、みなみが次郎に話しかける。すると、次郎が「戦いが終わったんだ。やっと夕紀は病気の無い所に逝ったんだよ。」と、みなみに告げる。
シーン2
場面はベンチ入りしたみなみが、夕紀の事を思い出して、両手で顔を隠しながら泣いてる所に戻り、”このままじゃいけない”と考え直と、「フォアボール」と言う主審の声が響き渡った。
そして、みなみは我に返り、立ち上がって「頑張れ、頑張れて、浅野君。頑張れ、みんな」と応援し始めた。程高は東星高に押され7回裏の攻撃に入った。
一番打者の田村が出塁するが、二番打者の柳沢がフライを揚げてアウトに成った。しかし、その隙を突いて、田村が盗塁に成功した。
すると、次郎が田村に「いいぞ、田村、このまま逆転と、行こうぜ」と声を掛けた。更に、浅野にも「なぁ、浅野」と声を掛けると、浅野が「お前、元気だなぁ、寝てないんだろ」と言った。
次郎が「うん、何でか、疲れが吹き飛んで、夕紀が側に居るよな気がするんだ」と答えると、浅野も「そうかもなぁ」と言う。
場面はみなみと二階の会話に移る。
みなみが「星出君、調子良いだね」と二階に言うと、「恐らく、星出は敬遠されるだろう。今日、星出は2安打と絶好調だし、一塁が空いているから安全策を取るだろう」と答えると、みなみは「そんな」と声を荒げた。
そして、星出がファボールで出塁すると、監督が柏木次郎を呼んで「柏木、敬遠してお前と書撫した事を後悔させてやれ」と命じた。そして、打席に立つと、夕紀の事が脳裏に浮かんで不思議な感覚に包まれ、ホームランを打って三点を返し、一点差と成った。
次に、龍之介が打席に立った。
シーン3
場面は、前日の部室でのマネジャーチームが会議している回想シーンに替わる。それは、キャプテンの二階が「明日の決勝戦は龍之介を外した方が良いと思う」言うと、
みなみは「それでも、例え、負けたとしても龍之介君の成長を信じて試合に出す事が、マネジメントする事だと私は思う」と反論した。
シーン4
場面は試合に戻り、龍之介がフライを揚げてアウトに成り、チェージする。
シーン5
場面は主題歌と共に苦闘している選手たちの姿を映しだす。そして、みなみが心の中で夕紀に語りかけ始めると、場面はみなみがマネジャーの初日から決勝前日まだの事が走馬灯の様に流れた。
「夕紀、見てる。皆、頑張っている。真直ぐ甲子園を目指している。去年は、皆が甲子園は夢でしか無かったのに、私たちのマネジメントを信じて、真直ぐ頑張っている。」
シーン6
場面は9回裏の程高野球部の攻撃から始まった。星出がバッターボックスに立つと、長打を警戒して後方守備にシフトする。
そして、星出がセーフティーバントで出塁すると、みなみが「ノーバント作戦が、、、」と言うと、監督が「自己犠牲のバントは嫌いだが、今のは積極的バントだから俺は良いと思う」と、みなみに言う。
次に、バッターボックスに柏木次郎が立つと、次郎を敬遠して、龍之介と勝負を付け様とした。そこで、程高はタイムを取ると、みなみは監督に「龍之介君を変えるのですか?」と、尋ねた。
すると、監督は「桜木を変える訳では無い。監督を辞めさせられても桜木は変えない。」と、みなみに答えると、朽木を呼んで次郎と交代させ、「見てろ、敬遠した事を心の底から後悔させたやる。」
「敬遠のファボールは如何なる時でも、すべきでないと言うイノベーションを、今ここで起こすんだ。」と、みなみに言う。
シーン7
場面は走者の朽木に移る。スタンドから応援団が「1.2.3」と、声が掛けられる度に、朽木がリードし始め、相手のピチャーは盗塁を許してしまい苛立つ。
シーン8
ベンチでの、みなみと次郎の会話に戻る。「お前、良く戻ってきたな」と、次郎がみなみに言うと、みなみは次郎に答えた「文乃に言われたんだ。逃げるなぁ」と、
最後に次郎が「そうか、何でも良いや、来てくれて助すかったよ。お前が居ないと、甲子園に連れていって来れる奴がいなくなるからなぁ」と言った。
シーン9
東星からタイムが掛けられ、「ランナーを気にするな、あと1人だけに集中しろ」と話合われ、ミスだらけの龍之介と勝負を掛ける事にした。そして、龍之介は初球から打って出たが、空振りした。
みなみは、それを見て何事も消極的な龍之介が、積極的に成ろうとしているのに気付くが、次郎は、「ダメだよ、あれじゃ、あんな大振りしてたんじゃ、打てないよ。もっと、狙い球を絞っていかなや」と、龍之介に向かって叫んだ。
そして、みなみは次郎の顔見て何かを思い出したかのように「今なんて言った。」と、つぶやいた。そして、場面は小学生のみなみがバッターボックスに立って、窮地に追い込まれている所にフィードバックしていった。
シーン10
場面は、幼い夕紀がベンチで祈りを捧げ、次郎がみなみに「狙って打て」と叫び、みなみが左中間にヒットを飛すところに切り替わった。
その後、夕紀は「空振りした後だったから、本当は凄く心配してから、左中間に球が抜けていった時、本当に感動したの。生まれてから一度も味わった事のない感動と興奮を味わえたの」と、みなみに言いながら、二人は抱き合って喜んだ。
シーン11
場面は、幼い頃のみなみが左中間に打った様に、龍之介も左中間にヒットを打ち、朽木がスライディングをしてホームインする。シーンとした後、球が溢れ、審判が「セーフ、ゲームセット」と声が響きわたる。
シーン12
突然、みなみの前に夕紀が現れ、「感動した?」と、みなみに問いかける。すると、みなみなは「ねぇ、夕紀。私、やっと分ったよ。あの時、夕紀がめっちゃくちゃ感動してると私に言った事。」と、夕紀に伝えた。
すると、夕紀はみなみを抱きしめて「逃げなくて良かったね。」と告げると、みなみは「マネジャーやって良かった」と答え、「うん、そうだね。」と、夕紀もうなずいた。
更に、みなみはに言う。「マネジメントと出会って、マーケティングして、社会貢献に取り組み、自己目標を立て、自己管理をしながら練習して、皆はある日から甲子園を目標にするように成り、高校野球の概念を変える為、イノベーションに取り組んだ。」と、
そして、場面はみなみがマネジャーになった日から喜びに湧いてる今日の姿を映し出す。再び、みなみは夕紀に尋ねた。「龍之介君にあの時の話をしたの?」と、
夕紀は「うん、お見舞い面談の時に、私が野球を好きに成ったきっかけとして、私が忘れられない思い出として龍之介君に話したの」と答える。
最後に、みなみが「夕紀」と小さな声を出すと、今までの回想シーンが流れ、みなみな1人ベンチで泣いているシーンで終わった。