1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

レッスンとお墓参り カザルスの話

2024年03月19日 | Weblog

レッスンというのは自分の至らない部分に向き合う時間ですね。
傷口に塩を塗るような。
キズが無ければ怖いもの無しですが、そんなことはまずありません。
でもそこを突破しなければその先が無いことは確かです。
本当に厳しい・・・

レッスンの時に、「基礎が大事だけどそれだけでは高度なテクニックは身に着かない。高度なテクニックだけ練習していても基礎がなければできない」という話になりました。
参考としてチェリストのカザルスのエピソードを聞いたんです。
朝起きたらすぐにピアノに向かって五度の和音を弾く、という話。
ここに書くために検索したら、このようなものを見つけました。

音楽の奇跡を体現する生き方: 三浦 光仁

90歳くらいの頃、ベッドから1人で起きられないほどの体だったにも関わらず、朝食の前にピアノに向かうといつものようにバッハの「平均律クラビアータ」を弾きはじめた、という話。
こんな巨匠でも、というか巨匠だからこそこうなんでしょうか。

上の記事、最後にこうまとまっています。

【カザルスの言葉】
「私がもうたいへん若くはないというのは事実だ」と96歳のカザルスはいった。
「たとえば、私は私が90歳だったころよりは若くない。歳というのは相対的なものだ。もしも私たちが活動しつづけ、私たちのまわりの世界の美を自分に取り込むなら、歳を重ねるということは老いぼれるということをかならずしも意味するものではないと気づくだろう。いま私は90代だが、ある種のことは若いころよりも強烈にかんじる。そして人生は日々ますます魅力を増す」
この言葉を遺し彼は97歳の人生を全うしました。


何かと年齢を言い訳にするこの頃、96歳の力強い言葉にハッとします。
「人生はますます魅力を増す」
このように感じながら毎日を過ごすのはなんて素敵なんでしょう。

真摯に基礎もやろう、と思ったレッスンでした。

帰宅後は、義父のお墓参りへ。
森家のお墓は自宅から車で5分くらいの場所にあります。
近くてありがたい。
お彼岸なので人出も多かったです。

夕食後におはぎを2個食べてしまいました。
おいしかったけれど、食べ過ぎですね。

コメント
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