MA社会研究所情報

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昨年中国が東シナ海に防空識別圏を独自に設定した。日本は先制攻撃できない。

2014-02-12 15:54:23 | Weblog
 2013年11月25日に、中国が日本の尖閣諸島をふくむ東シナ海上空に防空識別圏を設定した。米国はこれに挑戦する様にこの空域に戦略爆撃機を飛行させた。領空と防空識別圏は違うが、日本の政界、官界、マスコミは区別がついていない、中国もよく理解していないようだ。相互の認識の違いで空中戦闘が起きてしまうおそれがある。領空は領土から12海里の領海の上空の大気圏内だという定説がある。防空識別圏とは各国が領空侵犯を防ぐために独自に設定した基準線にすぎない。日本の防空識別圏は第二次大戦後にソ連に対して米軍が設定したもので、北方領土上空はソ連側に含まれている。竹島は韓国側に入っている。米国の占領が終わり日本が独立した時に日本が引き継いだ。最西端のヨナ国島も台湾側に含まれている。韓国と台湾は第二次大戦前は日本領だったので、占領した米国は区分しなかった。日本の自衛隊機の緊急発進スクランブルは戦闘行動ではなく、警告射撃の警察行動で、正当防衛と緊急避難の場合には攻撃できるという。先制攻撃を受けることを覚悟して自衛隊の戦闘機パイロットは緊急発進している状況だ。領域が不確かな空域では両者ともに出動しなければ平和が保たれるだろう。