今週は神社の参拝が続いています。お正月気分がすっかり抜けてしまっても神社巡りは興味尽きません。豊川には豊川稲荷があるので、昨年、一昨年と初詣に行きました。近くに砥鹿神社(とがじんじゃ)があるのは知っていましたが電車だったので足を伸ばすことはしませんでした。今日は仕事で豊橋へ向かうので、車で豊川ICを通ります。砥鹿神社はその目と鼻の先なのでちょっと立ち寄ることにしました。三河の国の一宮です。一宮巡りはまだまだ未訪問の神社が残っていますが、すぐ隣の国であるにもかかわらず、初めての参拝となりました。国道151号線沿いなので前を通り過ぎたことは何度もあります。行きたいと強い気持ちがないと行けないものなんですね。平日の夕方、駐車場もまばらに車が停めてあるだけで参拝客は少なかったです。国道に近い駐車場から入ると表神門ではなく横から入場することになりますが、途中に杜を抜けることになるのでとても神妙な気持ちにさせてくれます。境内はそれほど広くないので、表からあっさり入るよりいいと思います。手水舎もちゃんと二つ用意されています。この神社のことは何も知らなかったので、調べてわかったことを記述しておきます。正確には砥鹿神社は二つ鎮座し、普段の砥鹿神社は里宮と呼ばれ、もう一つは本宮山の山頂にあり奥宮と呼ばれています。そして先に建立されたのが奥宮のほうです。701年から704年のことだそうですから1300年以上の歴史を持つ古社です。引用すると「本茂山(ほのしげやま)」(本宮山)に留まって、この山を永く神霊を止め置く所「止所(とが)の地」とされたとあります。砥鹿神社の名称の由来はそこにあります。摂社・末社も多く、特に三河えびす社は商売の神様で、こちらも信望を集めているようでした。しかも二宮と三宮を兼ねています。一宮の境内の中に二宮と三宮があるなんて珍しい神社じゃないでしょうか。豊川稲荷はレジャー化されているのでそれはそれで楽しみが多い場所だと思います。それに比べて砥鹿神社は地味ではありますが、お祈りするならこちらのほうがご利益がありそうです。砥鹿神社は、山を御神体として始まった神社なのだからアニミズムの名残があると思われます。平安時代の頃からこの辺りでも人々の営みが存在して、信仰の継承が現代まで続く不思議に改めて感慨深いものがありました。
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