スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

スローミュージック SELECTION Vo.98

2013年04月21日 | スローミュージック
DIAL"S"FOR SONNY/SONNY CLARK

古いレコードを聴きたくなったのは、このアルバム「DIAL"S"FOR SONNY」を買ったお店、エバーグリーンハウスの店主の同級生の方からメールで連絡があったからです。そもそも購入のきっかけはエバーグリーンハウスをたたむ時に店主の中島さんに最後の一枚記念にお勧めを買うと切り出したら、「Cool Struttin」はあまりに有名で知っていると思うけど、これも同じくらいいいアルバムだと紹介してくれたのです。何度も取り上げたいと思いながらやり過ごしてきた作品でした。1957年に録音されたジャズなので「Cool Struttin」の少し前になります。ソニー・クラークに多大な思い入れがある人は、きっと全盛時のジャズ喫茶入り浸りJBLのスピーカーとマッキントッシュのアンプリファイアーを愛しているでしょう。日本では人気がありますが、母国アメリカでは知名度が低いことでも有名です。調べて分かりましたが、ソニー・クラークはヘロイン中毒者で、わずか32歳で他界しています。ケニー・ドリューの後任、ダイナ・ワシントンの歌伴など務めることもあり、ブルーノートと契約して数々のレコーディングに参加することから早くから才能は認められていたものの、薬物のことでキャバレー・カードが発行してもらえず、ライブ活動よりスタジオ・レコーディングに活躍の場を求めたジャズマンだったようです。僕が好きなピアノリーダーのモダンジャズなら、オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンス、ジョン・ルイス・・・と枚挙に暇がありませんがソニー・クラークも良いピアニストだと思います。このアルバムはソニー・クラークのセンスの良いピアノにウイルバー・ウエアのベース、ルイス・ヘイズのドラムスといったトリオとアート・ファーマーのトランペット、ハンク・モブレーのテナー、カーティス・フィルターのトロンボーンの三管を組み合わせたブルーノートお得意の構成で、ジャズの王道と言ってはなんですが、聴き易くてジャズらしいジャズだなあと思って聴いていました。誰かが目立つこともなく、かといって没個性でつまらないなんてこともありません。50年代のジャズは僕に縁があるようで、このアルバムも当たりでした。しかし、プロデューサーのアルフレッド・ライオンには脱帽しますね。企画力で成功した感じがします。4曲目の「Sonny's Mood」がお気に入り。ブラボー。

ダイヤル・S・フォー・ソニー

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