スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

スローミュージック SELECTION Vo.91

2011年10月02日 | スローミュージック
TIDE/ANTONIO CARLOS JOBIM

ブラジルの音楽を少しでも興味をお持ちなら、アントニオ・カルロス・ジョビンの名を避けて通るわけにはいかないでしょう。その大御所の、これまた代表作で有名な「潮流」を聴き直しています。ジョアン・ジルベルトと共にボサノヴァを創出した男として、彼は数多くのブラジル音楽のコンポーザーとしても音楽史に光り輝く功績を残してくれました。リオの国際空港がアントニオ・カルロス・ジョビン空港という名に変更されたのも、国民に広く愛されている証拠とも言えます。このアルバムは、「波」「潮流」「ストーン・フラワー」と3部続くインストゥルメンタル・シリーズの2作目で1970年に録音されました。今では何度もリイシューされ、ボーナストラック、紙ジャケット、デジタルリマスタリングなどいっぱいあります。トム・ジョビン(長いので愛称で書きます。)と言えば、ピアノとギターの印象があります。ボーカルも味があって大好きですけど、改めてストリングスを付けたアレンジでトム・ジョビンの音楽に触れてみると、不透明な世界経済や納得のいかない政治・行政の世の中に安らぎを与えてくれる精神安定剤のような作用があります。えー話がおかしくならないように元に戻します。僕はイパネマの娘という曲が大好きで、このアルバムも収録曲を確かめて購入したものです。アルバムのアレンジをデオダートが担当し、ミュージシャンの中にはベースにロン・カーター、フルートにはジョー・ファレルとエルメート・パスコアールを起用し、ジャズ色の傾倒がみられ、当時でいうフュージョンやクロスオーバー的な位置づけの作品に仕上がっています。トム・ジョビンのリーダーアルバムですけど、ストリングスのアレンジ、フルートやサックスの木管楽器とのアンサンブルなど聴き所が多く、トム・ジョビンの演奏だけではない魅力に満ちたアルバムです。イージーリスニングなんだから、適当に聞き流せばいいや。と思わず、じっくり聴いてみてください。意外な発見があるやも知れませんよ。3曲目の「テーマ・ジャズ」6曲目「潮流」なんかどこかで聴いて聴いてますね絶対に。僕自身の好みは5曲目の「リメンバー」。一番フュージョンぽいナンバーです。パーカッションの響きがエキゾチックな感じでいいですね。

潮流+4


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