横浜に泊まりました。昨日は、強い雨が降っていました。冬の雨は、重く冷たいものです。雪にならなかったことを考えるといくらか温かいはずなのに、冬の雨はなぜか重苦しく寒々とした印象を持ちます。うってかわって本日は、天晴れと言いたくなるなる空模様になってくれました。お正月気分もすっかり抜けてしまったのですが、少し時間があったので川崎大師へ初詣に行くことにしました。日本でも有数の参拝客が多い初詣の整地です。今までに行こうと思えばいくらでもチャンスがあったはずなのに、初めて訪れることになりました。電車で行くなら、京急が便利です。京急川崎駅から小島新田行きに乗って川崎大師駅で下車すれば徒歩で行けます。もちろん参拝客は大勢来ていましたが、人混みで歩けないほどではありませんでした。仲見世通りは狭い道なので賑やかでしたね。とんとこ飴を売る店が目立ちます。とんとこと包丁を叩く音が響いていました。川崎大師ってお寺ですね。どれどれ調べてみましょう。開創は1128年、開基は尊賢上人、創建功徳主は平間兼乗氏。総本山は京都東山七条にある智積院です。御本尊 が厄除弘法大師(やくよけこうぼうだいし)。宗派が真言宗 智山派(しんごんしゅう ちさんは)。名称が金剛山金乗院平間寺(こんごうさん きんじょういん へいけんじ)通称が「厄除弘法大師」または「川崎大師」。となります。とても憶え切れません。弘法大使空海の創建ではないのが驚きです。神仏習合の影響も多少感じますが、浅草の浅草寺、豊川の豊川稲荷、名古屋大須の大須観音のような趣を感じました。屋台が境内に所狭しと並んでいたので散策するにも屋台の隙間を縫うように歩くしかありませんでした。八角五重塔はその中でも目立ちます。これは比較的新しい建造物のようです。川崎大師に訪れる多くの人は、「お護摩」を授かりに来るようです。厄除けのために寺社では、様々なオリジナルアイテムを用意しているものですが、ここの「お護摩」はご利益があるように経を唱えてから渡すようで、窓口には駅の時刻表示器のようなディスプレイを使って、次回の「お護摩」の経を唱える時間が表示されているのにも驚きました。こうした景色を眺めていると古来、日本では「厄」や「疫」といった災いは祓って捨て去るものだと信じられていたことを思い出します。ハレ(晴)とキ(忌)の心もそうですが、独特の文化というかメンタリティを持つ民族なんですねえ。




