紅葉狩りを楽しむ時間がないなあ。と思いながら横浜に泊まったので朝から近くの野毛山公園を散歩して、ほんのちょっと紅葉でも見ておこうと足を伸ばしてみたけれど、色付いてる楓もあれば、緑色したままの楓もあって、時期が早いのかそれともここでは真っ赤に染まりきらないのか中途半端な紅葉でした。横浜の繁華街に近く、静かな場所なのでこのあたりの散策はお気に入りです。横浜が開港する時、東海道と船着き場を遮断して外国人を寄せ付けないようにするために野毛山を越えた場所を選んだそうです。ですから今でも小高い丘のような山であり、坂を登って行かなければなりません。頂上付近には無料の動物園があり、市民の憩の場所でもあります。時間つぶしにちょうど良いので中に入ってみました。入り口に入ると、保育園児や小学生の集団や、ベビーカーを押す若いお母さんの群れ、写生をする高校生の集団などでいっぱいでした。平日にもかかわらず、賑やかです。今日は寒くないので動物を見学するにもいい日です。小さな動物園なので、のんびりしていて静かなので落ち着けますね。入り口を過ぎると早速レッサーパンダが出迎えてくれます。野毛山動物園の顔です。どうやら今日は活発に動き回ってくれているみたいです。常連の若ママさんが珍しい珍しいと連呼していました。ぬいぐるみが動いているように可愛い動物ですが、アライグマの仲間ですからね。きっと凶暴でしょう。肉食獣です。カルピス劇場のアニメで「ラスカル」というアライグマが出る物語がありましたが、これで勘違いした人が大勢現われて、飼ってみたけど手に負えず放置する人もいて、一部野生化して問題になっています。カメラ目線で写真をなかなか撮らせてくれないのですが、粘って一枚いただきました。姿は可愛いけどよく見ると顔の表情は険しかったりします。園内を歩いていると、孔雀を見つけました。(ああ!逃げ出したんだ。)と思って係員を捜していたら、園内放送で「放し飼いの孔雀を追いかけ回さないでください。」と注意を呼びかけていました。(なーんだ。びっくりさせやがって。)旭山動物園の成功で全国至る所の動物園は演出に余念がないのでしょうか。ラットハウスなる動物を素手で触れるエリアもありました。ハツカネズミがいっぱいます。トムとジェリーのジェリーだ。ひよこ、モルモットもいます。写生の授業中だというのに制服姿の女子生徒の何人かは膝にモルモットを抱いたまま動かなくなってしまっていました。気持ちはわかるなあ。でも課題は済ませたのだろうか。心配になります。ここでは傷ついた野鳥を保護して野生に戻す活動もしています。二羽のハヤブサも飼育されていました。動物園とは言え環境問題にも取り組んでいるんですね。アムールトラの紹介も勉強になりました。(もちろん一頭います。)僕はペンギンやキリンも好きです。どうしてこんな姿で暮らすことになったのだろうと考えると、何だか不思議な気持ちになってきます。




横浜市立野毛山動物園




横浜市立野毛山動物園