夏が終わりそろそろ秋の季節を迎えようとする時期になってきました。そんな季節の変わり目にいつものフランス料理教室へ参加してきました。古田祐二氏が用意したメニューは「肥育鶏の蒸し焼き ハンガリー風」と「サーモンの白ワイン蒸し 野菜入りクリームソース」です。流行の蒸し料理?ハンガリー風料理と言えばパプリカ。パプリカパウダーを使ったソースとバターライスの組み合わせで食べ応えのある料理です。サーモンは相性の良いクリームソースですが、生クリームを使わず、ホワイトシチュー仕上げのソースです。「肥育鶏の蒸し焼き ハンガリー風」はまず、肥育鶏をスライスして塩・コショーをまぶし、オイルバターで両面焼きして焦げ目を付けたら、オーブンで蒸し焼きにします。5分蒸し焼きしたら、白ワインをかけて再度5分加熱します。肥育鶏はいったん取り出し、肉汁を手鍋に移したら、パプリカパウダーとトマトのコンカッセ(湯剥きして種を除去)と生クリームを混ぜて煮詰めます。仕上げに塩・コショーとバターモンテでソースが完成です。肥育鶏の下に敷き詰めるバターライスは、最初に鶏レバーをオイルバターでソテーしたものをコンカッセにしておき、オニオンのアッシェ(みじん切りしてバターソテーしたもの)、トマトのコンカッセ、パセリのみじん切りと一緒にライスをフライパンでバターソテーして作ります。こんがり焼いた肥育鶏とパプリカ風味のクリームソース、それに鶏のレバー入りバターライスの組み合わせはワンプレートで満足できる一品になりました。「サーモンの白ワイン蒸し 野菜入りクリームソース」はサーモンの切り身に塩・コショーして下味を付けてから、蒸し器に水と白ワインを入れて蒸します。アサリのむき身は鍋で煮ておき、その煮汁(適量)とむき身を別の鍋に移して、そこへ先ほどのサーモンを蒸したときの煮汁と白ワインを足してしばらく煮込みます。(香り付けにパセリの茎とローレルの葉も入れましたが、そこはお好みで。)味が凝縮されたらトマトのコンカッセ、オニオンのアッシェを加えて更に煮込み、ブルマニエ(小麦粉+バター)を入れてとろみを調整し、最後に塩・コショーとバターモンテでソースを完成させます。アサリの出汁とトマトの酸味がバランス良く味を構成して、サーモンをゴージャスな料理に引き立てています。二品とも見た目が素晴らしいレストランメニューですね。短時間で完成するのもいいです。秋の季節に合うとても美味しい料理でした。
