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観賞数 2024年 映画 86本、 演劇 63本

密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック (2022 宝島社宝島社文庫) (鴨崎 暖炉) 80点

2024-02-09 21:38:07 | 読書遍歴

文庫本とはいえ、500ページ近くになる長丁場。ありとあらゆる最新の密室トリックが現れる。そりゃあ面白いわけないと言ったら嘘になる。よく、これだけ考えられるなあと思われるほど、もう現代では密室物のネタ切れといわれているのが嘘のよう。読者と一緒に楽しませてくれる。

まあ、こうこういう種のものは楽しむことが一番だ。どんどん人が死んでゆくので、新犯人は限られてくるが、その方面についてはかなりあっけらかんとしていて、通常のどんでん返しはない。そこまで書き尽くせないのだろう、でもとにかく500ページ近くミステリーをとことん楽しめた。ほめるのが当然だと思う。

いろんな密室トリックが出現するが、現実感はそれほどない。それがまた面白いのだ。


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