NYセントラル・パークの角にあるJazz at Lincoln Centerに足を運んで、エイゾー・ローレンスのグループを観た(2014/6/27)。
センターにはいくつか会場があって、この「Dizzy's Club Coca-Cola」はビルの5階にあった。大きな窓からのマンハッタンの眺望は凄いのだが、何しろ逆光がひどい。夜7時半の演奏がはじまってまもなく、夕陽がもろに入ってきて目が痛かった。沈んでしまうと快適になった。
Azar Lawrence (ts)
Eddie Henderson (tp)
Jeff "Tain" Watts (ds)
Benito Gonzalez (p)
Essist Okon Essist (b)
見た目の迫力とは裏腹に人の好さそうな感じで登場してきたエイゾー・ローレンスは、勢いのあるソロを気持ちよさそうに吹き抜き、ソロがうまくいくとこっそりガッツポーズを示してステージ脇に退いたりした。
エイゾー・ローレンスは、マイルス・デイヴィスの『ダーク・メイガス』でのパフォーマンスがひどいとして評判が著しく悪い。しかし、マイルスのバンドにおけるサックス奏者はかれのみならずアウェーの洗礼を受けている。人にはそれぞれ居場所がある。サム・リヴァースしかり、ジョージ・コールマンしかり、ゲイリー・バーツしかりである。
もっとも、かれのソロは熱くて良いのだが、音域がさほど広くなく、わたしのスイートスポットを突くわけではない。むしろ、今回楽しみにしていたのは、エディ・ヘンダーソンとジェフ・テイン・ワッツである。
エディのトランペットは抑制されていて理知的に響く。それでいて、強調するところでは管がびりびりびりと共鳴し、本当に素晴らしい。
テインは、かつて、ケニー・ギャレットやブランフォード・マルサリスと来日したときに観たことがあるが、好不調の波が激しいのかと思っていた。ここでは、失礼ながら、ドラムスが楽しくてたまらないヤンチャ坊主が気持ちそのままに暴れている感覚で、観る方もハッピー。
今回の曲は、新譜『The Seeker』から選ばれ、本人もやたらと宣伝していた。どうやら、トランペットはニコラス・ペイトンのようで、これも聴くのが楽しみである。
演奏前にウズウズ
エディ・ヘンダーソン
エイゾー・ローレンス
エディ・ヘンダーソン
ジェフ・テイン・ワッツ
エディ・ヘンダーソン