千駄木のBar Issheeに足を運び、坂田明+今井和雄+瀬尾高志という驚くようなトリオ。
Akira Sakata 坂田明 (as, cl, voice, bell)
Kazuo Imai 今井和雄 (g)
Takashi Seo 瀬尾高志 (b)
今井さんのアコースティックギターは驚くほど多彩であり、知的できらびやかなラインも、両手でのタッピングも、左手を連続的に動かしながらの周波数の微妙な変化も、破裂音も、鎖や木の板を利用した音もあった。
一方、瀬尾さんのコントラバスは、絶えざるエネルギーのインプットと、重く引き締まってカラフルな音色がとても印象的なものだった。
瀬尾さんと今井さんとがサウンドを下から横から擾乱する。そして坂田さんの意外なほど美しい音のサックスとクラリネットとが、全体を駆動しつつ丸めているようでもあった。聴いていると、奇妙に覚醒してきて、まるで第三の目が開いたかのような錯覚を抱いた。
●参照
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)(坂田明参加)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)(坂田明参加)
見上げてごらん夜の星を(坂田明『ひまわり』、2006年)
浅川マキ『ふと、或る夜、生き物みたいに歩いているので、演奏家たちのOKをもらった』(1980年)(坂田明参加)
浅川マキ『Maki Asakawa』(主に1970年代)(坂田明参加)
今井和雄 デレク・ベイリーを語る@sound cafe dzumi(2015年)
今井和雄、2009年5月、入谷
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
バール・フィリップス@歌舞伎町ナルシス(2012年)(今井和雄とのデュオ盤)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)(瀬尾高志参加)
寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』(2014年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)(瀬尾高志参加)
齋藤徹、2009年5月、東中野(瀬尾高志参加)