Sightsong

自縄自縛日記

村山政二朗+古池寿浩+Martin Taxt『Duo and Trio』

2018-11-11 08:41:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

村山政二朗+古池寿浩+Martin Taxt『Duo and Trio』(meenna、2018年)を聴く。

Seijiro Murayama 村山政二朗 (ds, voice)
Toshihiro Koike 古池寿浩 (tb)
Martin Taxt (microtonal C-tuba) (track 2)

村山さんの、向こう側の空間から引きずり出すようなヴォイス。抽象世界なのか虫の世界なのか。それとドラムスによるパルスとが共存しちるのだから奇妙なものだ。一方の古池さんはトロンボーンを震わせるふりをして何かを震わせている。実にミクロな、顕微鏡で見出した有機物のうごめきを拡大したような音世界。

2曲目ではタクストのチューバが加わる。単に厚みを増すのではない。ぶるぶるとした震えがトロンボーンの震えと相乗し、拡大のプロセスにおいては別世界からの入り口がいくつも開いてくる。そのひとつひとつからは村山さんのパルスが聴こえる。さらに豊かなミクロ世界。

●村山政二朗
アクセル・ドゥナー+村山政二朗@Ftarri(2018年)

●古池寿浩
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
ふいご(2008年)


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