気が向いて、"カラパルーシャ"・モーリス・マッキンタイアー『Dream of ----』(CIMP、1998年)を聴く。
"Kalaparusha" Maurice McIntyre (ts, fl)
Michael Logan (b)
Pheeroan akLaff (ds)
2013年に亡くなったときは一瞬だけ再注目されたものの、昔から地味な存在のサックス吹きである。シカゴAACMの中にあってこの普通さであれば仕方がないのかもしれない。
改めて聴いてみても、渋い、とか、地味、とか、乾いてる、といった言葉しか頭に浮かばない。もっとも、地味で渋いブルースはいいものだ。(ところで、同じCIMPレーベルから出されているフランク・ロウの作品でも、同じテイストの乾きを感じたのだが、これはレーベルの音作りによるものだろうか?)
むしろ、フェローン・アクラフの機敏かつ力強いドラムスが聴きどころなのかもしれない。わたしはこのドラマーが昔から好きなのだ。どうやら今年(2015年)の秋には山下洋輔ニューヨークトリオの日本ツアーが予定されているようで、久しぶりにアクラフやセシル・マクビーのプレイを体感しに行こうかと思っている。
フェローン・アクラフ、2004年 Leica M3、Pentax 43mmF1.9、PRESTO 1600、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ
●参照
”カラパルーシャ”・モーリス・マッキンタイアー『Forces and Feelings』
フェローン・アクラフ、Pentax 43mmF1.9