Sightsong

自縄自縛日記

白酒文化

2007-09-06 23:51:33 | 中国・台湾

山西省に行ってきた。北京を取り囲むように西に位置するのが河北省、その西が山西省である。 ほとんど昼夜と、仕事の一環としての宴会だったので、毎回、この白酒が出てきた。だいたい50度くらいある強い蒸留酒で、主にコーリャンから作られている。最近では、飲みやすさのため(笑)、38度のものもあるようだ。

普通は、小さいお猪口で一気に飲む。強く、風味に癖があって、一杯でもかなり「来る」のに、飲むときはとても一杯では終わらない。 これまでの体験と聞きかじりでは、

○中国の北側で飲まれている
○相手に飲むことを要求する
○場合によっては、相手をつぶすための勝負となる
○さらに場合によっては、相手をつぶすための「飲み要員」が参加する

以前訪れた河北省では、前から攻められるだけではなく、いつの間にか背後に乾杯を求める人が立っていて、三杯の一気飲みを要求するやり方だった。これで、日本に帰れないのではないかという程の思い出したくない結果となった。

今回は仕事(本番)もあるので用心して、なるべく飲まないで乗り切った。「三杯一気飲み」はどこでも見られなかったが、これが地域差なのかどうかはわからない。ところで、スッポンを食べた店では、スッポンの血(赤)と胆汁(鮮やかな緑)をこれに溶いて飲んだ。何か効果があっただろうか。

北京ではこの習慣が廃れ、より「スマート」なワインにシフトしているらしい。そのうち周辺の省でも無くなる習慣かもしれないな、と言う人もいた。実は貴重な体験をしているのかもしれない。しかし、実際に亡くなる方もいるそうなので、中華料理屋や中国での宴会に参加するときには用心したほうがよいのだ。


白酒!


山西省の名物、刀削麺。好きなタレをかけて食べる。コーリャンが入った褐色のものもあった。